【書評:1702冊目】リーダーのためのフィードバックスキル(服部周作)

【フィードバックの『型』を築く!】
経営コンサルタント・服部周作氏が、『リーダーのためのフィードバックスキル』と題して、部下と組織の成長に悩むリーダーを救うべく、フィードバックのやり方を徹底指南する一冊。

■書籍の紹介文

フィードバック。
どんなイメージを持っていますか?

 

本書は、確実に相手の行動に変化が現れる、この”本来の目的”を達成するフィードバックのやり方を指南する一冊。

 

上司から部下への評価の”(単なる)伝達”。
フィードバックと聞くと、こうしたイメージが頭をよぎります。

 

「形式的」「一方的」「上司の気分次第」「一貫性がない」
このようなイメージを持った方もいるでしょう。

 

著者は、フィードバックを次のように定義します。
『特定のプロセスや行動による結果に対して、向上を目的とした情報の伝達』と。

 

一見すると、抱くイメージと大差がないようにおもいます。
ですが、決定的な違いがあることに気づくでしょうか。

 

それは、目的です。
抱くイメージの目的が”伝達”なのに対して、著者のいうフィードバックの目的は”向上”にあります。

 

要するに、フィードバックを受けた後が違うのです。
前者は伝えて終わり、後者は伝えた後に行動が起こります。

 

もちろん、上司は著者と同じフィードバックを行っているつもりです。
しかし、受ける部下の側は前述のイメージしか残っていません。

 

この齟齬が、多くの職場でフィードバックの機能不全を起こしているのです。
齟齬に気づかないリーダーは、日々悩みを深めてしまうわけです。

 

なぜ、齟齬は生まれ、それに気づかないリーダーが生まれてしまうのか。
著者は、「フィードバックのやり方を誰からも教わっていないからだ」と指摘します。

 

指摘の上で、フィードバックのやり方について丸々一冊を使って解説します。
マッキンゼーなどのフィードバック文化が根づいている外資系企業で、著者が培ってきた”やり方”を体系的に示していきます。

 

やり方を学び、『型』を築くこと。
これができると、フィードバックは劇的に変わります。

 

フィードバックが変われば、部下の成長速度が変わり、チームの成長も加速します。
結果、組織は活性化され、会社の成長へとつながります。

 

最後に、読む上で留意点を。
グローバルにご活躍の著者のため、非常にカタカナ語が多く、読みにくさのストレスを感じます。
まずは流し読みをして、理解が不十分な用語を確認してから学ぶと良いでしょう。

 

◆明日の行動を変える情報を伝達しよう。

リーダーのためのフィードバックスキル
服部周作 すばる舎 2020-6-22
売上ランキング(公開時):10,288
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■【要約】15個の抜粋ポイント

フィードバックスキルは、ビジネスにおける、総決算のスキルの一つとも言えます。
リーダーシップを発揮して生産性の高い仕事をする、失敗から学び飛躍的な成長を遂げる、そのための核となっているのが、フィードバックスキルなのです。

 

実のところ、フィードバックは、基本のやり方さえ押さえれば、誰でも今すぐ磨いていけるスキルです。
ところが、日本の職場では、今ひとつ重視されていないように感じてなりません。

 

キーワードは「結果」と「向上」です。
これをマスターしていただければ、今後はあなたもフィードバックを行うことがより容易で、身近に感じられることになると思います。

 

(ピープル+インパクト)×マインドフルネス=良いフィードバック

 

良いフィードバックというものは、大きく分けて次の3つの問いから考えていくとよいでしょう。
(1)Is it SMART?
(2)Does it Stretch?
(3)When does it expire?

 

●「フィードバックループ」4つのステップ
(1)観る:観察をし、ファクトを集める
(2)聴く:相手の言い分を親身になって聴く
(3)感情を伝える:その行動について自分の感情や気持ちを伝える
(4)行動を促す:自分だったらこうすると案を出し、正しい行為を伝える

 

フィードバックを行うとき、その第一に重要なステップは、伝えるメッセージが自身の思考から事柄(ファクト)へシフトしていることです。
それをチェックするには、まず心得として「誰が言っても同じに聞こえる」ということを意識してみてください。

 

感情を伝えることの利点を挙げていきます。
(1)素直に伝わる
(2)摩擦を和らげる
(3)インパクトを高める
(4)相手の本音がわかる

 

チームラーニングの最大の利点は、何に対してフィードバックをしていけば一番効率的か、リーダーもメンバーも全員が事前に共有し(過去を再認識)、現在においてそれを最大限活用し(皆で参加する)、そして未来へつなげる(この活動を繰り返す)ことです。

 

●チームラーニングの4ステップ
(1)全体像の確認
(2)強み弱みの共有
(3)仕事習慣の共有
(4)まとめと共有

 

人は未来に目を向けてこそ、飛躍的な結果がついてくるものです。

 

フィードバックの精度を上げるためにはそれが何に対して効力を発揮するかを知っておく必要があります。

 

そもそもフィードバックをするときの心構えで重要なのは「同じフィードバックは1回しかしない」という考えです。

 

「今フィードバックするのに良いタイミングかな?」と聞いてしまうのも手です。
何が何でもフィードバックをするという立ち位置ではなくて、波長が合えばやる、というようなノリで構えるのがベストです。

 

フィードバックで大切なのは、信頼、インフルエンス(影響力)、コンテンツ(フィードバックの内容、ひらめき、洞察)、とデリバリー(コミュニケーションの方法やプロセス、フィードバックループ、チームラーニングも含む)だと私は思います。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1702-1】よく観察し、ファクトを集める

【1702-2】フィードバックは、未来に目を向けて行う

【1702-3】本題を話す前に、相手の聞く姿勢が整っているか気を配る

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】リーダーのためのフィードバックスキル
【著者名】服部周作
出版社すばる舎
【出版日】2020/6/22
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日のリーダー力を磨きたいときに
キーワード指導力組織改革話し方
【頁 数】320ページ
【目 次】
序章 成長も成果もフィードバックしだい
第1章 良いフィードバックのための基本
第2章 インパクトを高める「フィードバックループ」
第3章 質と量を増やす「チームラーニング」
第4章 フォーマルなフィードバックのやり方
第5章 フィードバックの精度を上げる

 

この本が、あなたを変える!

リーダーのためのフィードバックスキル
服部周作 すばる舎 2020-6-22
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服部周作さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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