【書評:1695冊目】人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた(赤澤智)

【失敗する方法の逆を実行しよう!】
喫茶店『珈琲文明』店主・赤澤智氏が、『人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた』と題して、実体験に基づくビジネス小説にのせて、一歩を踏み出す勇気を伝授する一冊。

■書籍の紹介文

まだ掴み取りたいですか?
人生の先で輝いている”光”を・・・。

 

本書は、「求めていた、人生の答えは、すべてここ(喫茶店)にあったんだ」と語りながら、実体験に基づくビジネス小説にのせて、一歩を踏み出す勇気を伝授する一冊。

 

40代、そこそこやりたいことは実現してきたが、これからの居場所や仕事に悩むサラリーマン・信宏。
20代、これから社会に出る不安に追い込まれ、内定をもらった就職先に未来を見出せずにいた大学生・実里。
その2人がある喫茶店でマスターに出会い、人生の授業を受けることになった・・・・。

 

ここからはじまるビジネス小説を通じて、2つのことが学べます。
(1)カフェをモデルにした起業成功術
(2)自分の人生の見つけ方

 

7つのエピソードごとに、リアリティのあるストーリー→マスターの教え→信宏の実践→実里の実践→まとめ。
とても構成のバランスがよく、著者のメソッドをストレスなく学ぶことができます。

 

生きていれば、不安に押しつぶされそうになる時期はあります。
この先どうなるんだろうと悩み、行動が臆病になってしまいます。

 

そんな時期に大切なのが、心が落ち着く場所を見つけることです。
「サードプレイス」などと呼ばれる、普段過ごす場所以外で、心地の良い空間・場所を確保するのです。

 

ホッとするカフェなどは、まさに代表例だとおもいます。
サードプレイスが見つかると、不思議と「まだ先がある!」と前向きなチカラが湧いてきます。

 

このことも、小説のストーリーがうまく表現してくれています。
カフェのマスターをメンターに、(1)信宏はカフェ開業へ、(2)実里はやりがいのある仕事へ、不安を払拭し、人生を輝かせはじめます。

 

人生にはまだ先があります。
人生の先に輝く光を大きくしていくための一歩をこの本から。

 

◆自分の居場所を見つける。

人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた
赤澤智 祥伝社 2020-3-31
売上ランキング(公開時):160,597
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■【要約】15個の抜粋ポイント

人生を賭けたいと思うほどハマったことがないにせよ、これまで生きてきたということは、生きてきただけの時間を、何かに使ってきたわけですから、その「何かしら」の中に1万時間を超える経験が潜んでいないかどうかを探ってみてください。

 

「一度、自分がやりたいことをすでに実現している人に話を聞きに行ってみるといいですよ」

 

自分が踏み出そうとしている世界が「普及の時代」にいるのか、「成熟の時代」にいるのか、はたまた、それらを通り越して今は「選択の時代」にいるのか。
それらをすべて把握した上で踏み出すこと。

 

「自分が歩んできた道に自信がある人は、その道を目指す人を応援してくれると思います。」

 

何かをインプットしたら、それを、アウトプットすること。
伝える側に回ると一気に能力がアップします。

 

日々自己鍛錬するだけで終わらせずに、実践の場を持つことです。
素振りだけで1年終わらせるのではなく、試合の場に自分を連れていくこと。
そうすれば、学びが学びで終わることなどありません。

 

「不思議ですが、決めると、逆算して、何をしなくてはならないのかが見えてきて。時間やお金のことが現実味を帯びてきました」

 

問題は、お金ではなく、お金のせいにして、動かないということ。
それに気づくだけでも、一歩踏み出す力は備わります。

 

「標準をほんの少し上回るためには、スタンダードをデータだけでなく体感で知ることが大切です」

 

やりたいことを仕事にすると決め、動き出すとき、決めておかねばならないことがあります。
それは、「クレド」、つまり、信条です。

 

「気に入った場所でないと、続かない。どうしてもやりたいこととお客様の驚きや感動で、譲れないものにはちゃんとお金をかける」

 

順調だったことが行き詰まるときは、やりたいことがなくてもやもやしていた時の気持ちや人生そのものに絶望していた頃のことを思い出す。

 

「男性がオーナーの場合は女性性を、女性がオーナーの場合は男性性を付け加えて、バランスを取ると、どんなお客様も入りやすい店になる」

 

大事なのは、自分は変われると信じること。
それから、決断をして、動くこと。

 

過去が1本につながる。
それは、やりたいことをあきらめた人が勇気を出してもう1回、やりたいことに手を出したとき。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1695-1】1万時間(長い時間)をかけてきたことを3つ書き出す

【1695-2】自分の不遇を、お金のせいにしない

【1695-3】自分は変われると信じる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた
【著者名】赤澤智著者情報
出版社祥伝社
【出版日】2020/3/31
オススメ度★★★★☆
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワード働き方生き方ビジネスモデル
【頁 数】224ページ
【目 次】
エピソード1 人生に行き詰まったサラリーマンと大学生
エピソード2 動き出すときに必要なこと
エピソード3 夢へのアクセルを全開にするために
エピソード4 絶対にぶつかるお金問題に取り組む
エピソード5 追い風と向かい風が同時に吹くとき
エピソード6 うまくいく直前は不安が押し寄せてくる
エピソード7 願いがかなうとき

 

この本が、あなたを変える!

人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた
赤澤智 祥伝社 2020-3-31
売上ランキング(公開時):160,597
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赤澤智さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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