【書評:1632冊目】アドラーに学ぶ70歳からの人生の流儀(岩井俊憲)

【生涯貢献の志が、生涯現役を叶える!】
アドラー心理学カウンセリング指導者・岩井俊憲氏が、『アドラーに学ぶ70歳からの人生の流儀』と題して、人生の後半戦が、健やかに楽しくなる生き方のコツを指南する一冊。

■書籍の紹介文

何歳まで元気でいられるだろうか。
ふと、不安をおぼえることはありませんか?

 

本書は、「人生の意味は貢献である」というアルフレッド・アドラーの言葉を土台とした、人生の後半戦を、健やかに楽しくなる生き方のコツを指南する一冊。

 

健康寿命、生涯現役、人生100年時代・・・。
いま、さまざまなところで飛び交っています。

 

ただ、働き方改革や年金問題などと絡めて語られることが多い。
そのため、「死ぬギリギリまで働き続けなければいけない」というイメージに囚われ過ぎていると著者は指摘します。

 

そうではなく、自分の貢献できることで、ささやかに役立つことを意識する。
これだけで、人生の後半戦は健やかに楽しくなると説きます。

 

そうはいっても、老いや過去のしがらみ、人間関係など、不安は尽きません。
これらとどうやって折り合いをつけて、楽しく人生をまっとうすればいいのか。

 

ここを、アルフレッド・アドラーのアドラー心理学の教えに基づいて示していきます。
自分のこれまでの歩みを振り返り、そして、これからの人生を考えるのに、よいガイドとなることでしょう。

 

感じた特徴は、「心理学にはこれが正しい」というようなアカデミックな空気感をうまく消していることです。
アドラー心理学は難解なイメージを持たれがちですが、本書ではとても親しみやすく読みやすい文章に仕上がっています。

 

生涯貢献の志が、生涯現役を叶える。
アドラー心理学から導き出した、人生の最期まで、イキイキと自分らしくいるための心構えが知れます。

 

あとは、読み手であるアナタがどう折り合いをつけて行動していくかです。
ここを決めるのは、ほかの誰でもありません。

 

生ある者に、死は必ず訪れます。
いつかは来るその日に、どんな最期を、どんな振り返りをしたいですか。

 

ゆっくりと考えるときのきっかけに、良い一冊だとおもいます。
合わせて、「70歳から」となっていますが、現役世代が親御さんと今後について話すときにも、一助になるなと感じます。

 

◆ささやかな貢献が、幸福を返す。

アドラーに学ぶ70歳からの人生の流儀
岩井俊憲 毎日新聞出版 2020-2-29
売上ランキング(公開時):17,236
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■【要約】15個の抜粋ポイント

心理学者のアドラーは、何歳まで人は変われるのかという問いにこう答えました。
「死ぬ1〜2日前まで」

 

「私は思っているより若い!」という気持ちで過ごしてみましょう。
見える世界が変わってくるはずですよ。

 

リタイアの時期は、妻が夫を再教育する時期です。
妻からしたら、「今日からは私が上司です」と言う時なのです。
私はいつも「妻に習うべし」「男は料理教室に通うべし」と言っています。

 

自分自身についても、他人の言動についても、「ここまでならまあ、いいか」というゆるしの範囲を広げることを心がけてほしいのです。

 

古い物語を無理に消そうとすると、苦しくなってしまいます。

 

残されたものを最大限に生かし、「あるもの使い」になりましょう。

 

親戚や知り合いに反りの合わない人がいる時も、
「○○さんから学ばせていただいています」
と言って切り抜けます。

 

「おめでとう」「ありがとう」といった言葉は、積極的に使っていきたいですね。
私たちだって、そう言ってもらえたほうが嬉しいものなのですから。

 

不安は、ある種の警告として自分が対処可能なことです。
一方、心配は支配欲求に基づく感情です。
つまり心配している人は、相手を支配したがっているということ。

 

夫婦関係をいつまでも良好に保っていくには、共有の領域とお互いに踏み込んではいけない領域を健全に保つことだと思います。
アドラー心理学でいうところの、相手の「課題」に勝手に踏み込むな、ということです。

 

人間誰しも、加齢と共に筋肉や容姿、さまざまな機能が衰えます。
だからこそ、お互いにルールとマナーを守り、メンテナンスを怠らないようにしていきましょう。

 

お互いが納得できるパートナーシップを築くことが、70歳からの人生をほがらかに過ごすことにつながるのです。

 

「自分は生かされていて、そして自分なりにここまで歩んできているんだ」
「残された時間のなかで役立つ自分もいるんだ」
一人ひとりが、そう自覚をしてほしいのです。

 

決断の基準は、人それぞれです。
あなたはどんなさわやかな決断をしますか?

 

私たちは、一人残らず導かれています。
その大きな流れを信頼すること、そして、ゆるゆるとでもいい、前を向いて、たゆまず一歩を進めることが大切です。
そうした人だけが、これまで見えてこなかった壮大な景色を目にすることができるのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1632-1】「おめでとう」「ありがとう」を積極的に言う

【1632-2】「自分は生かされていて、自分なりに歩んでいる」という自覚を持つ

【1632-3】「役立つ自分もいる」という自覚を持つ

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】アドラーに学ぶ70歳からの人生の流儀
【著者名】岩井俊憲著者情報
出版社毎日新聞出版
【出版日】2020/2/29
オススメ度★★★☆☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワードシニア世代生き方メンタル
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 「老いの呪い」なんて解いてしまおう
第2章 人生の秋をほがらかに生きる
第3章 人間関係はほどほどがいい
第4章 うまく愛し、愛される
第5章 なだらかな坂をゆるゆるのぼる

 

この本が、あなたを変える!

アドラーに学ぶ70歳からの人生の流儀
岩井俊憲 毎日新聞出版 2020-2-29
売上ランキング(公開時):17,236
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岩井俊憲さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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