【たった1つ、今やることを選び抜け!】
明治大学法学部教授・堀田秀吾氏が、『24TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』と題して、情報や不安に飲み込まれず、最高の24時間を過ごす方法を指南する一冊。
■書籍の紹介文
最高の24時間を過ごす方法。
あなたは、どんな方法だとおもいますか?
本書は、「今日1日を集中するにはどうすればいいか」を探ることを目的に、世界中の研究成果を紐解きながら、最高の24時間を手に入れる方法を指南する一冊。
最高の24時間を過ごす方法。
答えは、「今、目の前のたった1つのことにただ集中すること」です。
なぜ、目の前のことに集中することが、最高の24時間につながっていくのか。
ここを、著者の知見と最新の研究成果を併せながら、紐解いていく内容になっています。
言葉にすると難しく感じますが、感覚的にはすぐに理解できます。
わたし達は、趣味など、自分の好きなことに”没頭”しているときが一番幸せですよね。
時間を忘れてのめり込み、「うわ、1日終わっちゃった」とボヤきながらも、充実感や高揚感でいっぱいになる。
あの感覚、あの力こそ、この本のテーマである「今日1日に集中する力」に通ずるのです。
しかし、こう書きながらも「それって好きなことだからでしょ?日常生活はそれだけじゃない」という言葉がフツフツと湧いてきます。
この言葉を正しく消化し、「今日1日に集中する力」を手に入れる方法を、著者が順を追って指南してくれます。
手に入れるうえで重要なのが、2つの天敵が存在することを理解することです。
ひとつは「情報」、もうひとつは「不安・不満など不の感情」です。
言うまでもなく、わたし達は途方もない量の情報にさらされています。
あまりの量に脳の処理が追いつかず、真偽や要不要の判断もままならない生きています。
そして、あふれる情報から、不安を掻き立てられたり不満をため込んだりしてしまいます。
結果、心身は不調をきたし、目の前に”没頭する=集中する”ことがどんどんできなくなっているのです。
大量の情報と追いつかない処理が、没頭することとは真逆の、あれもこれも同時にやるマルチタスクを生み出します。
ところが、マルチタスクは生産性を40%低下させ、労働時間を50%増加させることがわかってきています。
良かれと思ったマルチタスクが、さらなる無限地獄に自分を引きずり込んでしまう。
さらなるストレスに襲われ、いっそう深刻な心身の不調をきたすという悪循環。
これほどまでに、「情報」と「不安・不満などの不の感情」は”最高の24時間”を破壊してくるのです。
これを防ぎ、充実感・幸福感で満たされる”最高の24時間”を手に入れる(手放さない)方法が本書にはまとめられています。
諦める必要など、まったくありません。
分厚い雲に覆われてしまった時間を、明るく幸福な時間へと少しずつ取り返していきましょう。
◆まとわりつく敵を振り払え!
24TWENTY FOUR 今日1日に集中する力
堀田秀吾 アスコム 2022-12-16
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■【要約】15個の抜粋ポイント
現代社会にあふれるおびただしい量の情報、そして情報への依存は、単に私たちから膨大な時間や集中力を奪うだけでなく、心身の機能を著しく低下させ、やるべきことや仕事のパフォーマンス、人生の充実度や幸福度までも大きく低下させています。
マルチタスクによって脳が疲れると、前頭前野の機能が低下し、物忘れによるミスが起こりやすくなったり、判断力や集中力が落ちたり、自律神経のバランスが乱れて、心身の不調が表れやすくなったりします。
・不安の95%は実際には起きない
・自分の感じている不安は1年後には忘れている
各国の研究者たちが導き出したこの研究結果は、常に私たちに「不安との戦いに負けず、前に進め」と教えています。
不安だけでなく、怒りや悲しみを感じ、仕事ややるべきことが手につかなくなったときも、「自分が何に怒っているのか」「自分が何に悲しみを感じているのか」を書き出してみてください。
ネガティブな感情が抑えられて冷静さを取り戻し、適切な判断を下したり、具体的な行動をとったりすることができるようになり、パフォーマンスも向上するはずです。
●24時間を「最高」のものにする”5つのステップ”
STEP1:時間管理のマトリックスで「優先順位」を決める
STEP2:「先延ばし」をやめ、長期的で重要度の高いタスクを選ぶ
STEP3:迷ったときは、分析ではなく「勇気」で決める
STEP4:「機会費用」から行動を決定する
STEP5:自分ではなく「他者」を目的にする
「いらないものを捨てる」「24時間を取り戻す」「自分を縛っているものから自分を解き放つ」という行為を繰り返していきましょう。
他人のために何らかの行動をとると、脳内にドーパミンが分泌され、幸福感が得られ、集中力がアップし、もっと利他的な行動をとりたくなります。
●「思考」と「行動」を変える”5つの習慣”
習慣1:イフ・ゼン・プランニング
習慣2:自分の思考、行動を「正当化」しない
習慣3:常に「意識」してリソースを割く
習慣4:やみくもに「モチベーション」を高めようとしない
習慣5:自分の「決定」に価値を感じる
「集中力が切れたら、5分間のランニングなど、短時間の運動をする」
それこそが、人類がたどり着いた、目の前のやるべきことに集中し、成果を上げるための、最強のイフ・ゼン・プランニングなのです。
自分が一度下した判断には責任を持ち、逃げ道を用意しない。
24時間、やるべきことに集中するうえでも、ビジネスで成果を上げるうえでも、人生を充実させるうえでも、その姿勢は非常に大事だと私は思います。
人間関係を見直したり、好ましいものにしたりすることは、今日1日に集中するうえで、もっとも重要なミッションであるともいえるのです。
何よりも大事なのは、「ポジティブな人、信頼できる人と共に時間を過ごすこと」です。
「この人は信頼できる」と思ったら、まず自分から好意を見せること、相手が喜びそうな行動をとることで、相手との関係はより望ましいものになるはずです。
人は自分で意思決定を行うことでしか、自分の仕事や人生を全うすることはできません。
「自分は自分の意思ですべてを決定し、満足した人生を歩んでいる」
そう思うことができれば、不満や不安は消え、より目の前のことに集中して、24時間を生ききることができるはずです。
■【実践】3個の行動ポイント
【1947-1】不安を感じたら、「わたしは今ワクワクしている」など自分を鼓舞する言葉に置き換える
【1947-2】挨拶を積極的にする
【1947-3】自分で意思決定する機会を増やす
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】24TWENTY FOUR 今日1日に集中する力
【著者名】堀田秀吾 ・ 著者情報
【出版社】アスコム
【出版日】2022/12/16
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】続ける力を身につけたいときに
【キーワード】メンタル、習慣術、ヤル気
【頁 数】288ページ
【目 次】
第1章 なぜ私たちは、大切な今日1日に集中できないのか
第2章 24時間に「集中」するための準備
第3章 24時間を「最高」のものにする5つのステップ
第4章 「思考」と「行動」を変える5つの習慣
第5章 ハーバード大学が80年かけて出した人生の答え
第6章 24時間を幸福に生きる人の「ある条件」
この本で、あなたは変わる!
24TWENTY FOUR 今日1日に集中する力
堀田秀吾 アスコム 2022-12-16
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堀田秀吾さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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