【書評:1527冊目】僕たちは、地味な起業で食っていく。(田中祐一)

【地味による地味なりの生存戦略!】
会社員のための地味な起業プロデューサー・田中祐一氏が、『僕たちは地味な起業で食っていく』と題して、地味な起業でも「市場価値」が最大化し、一生稼げる方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

地味な起業。
どんな起業をイメージしますか?

 

本書は、勤続・転職・副業・独立、どれを選択してもリスクになる時代の生存戦略として、ふだんやっていることをお金に変える働き方である「地味な起業」を指南する一冊。

 

起業というと、どうしても派手なイメージがあります。
圧倒的な才能やビジネスモデル、華麗な人脈、などなど・・・。

 

それをみて、大半の人はおもいます・・・。
自分には無理、自分にとっては遠い世界の話、と。

 

しかし、これは勝手に美化された”つくられたイメージ”でしかない。
このことを、本書は示してくれています。

 

本書で語られる「地味な起業」とは、自分がふだんやっていることをお金に変える働き方です。
応援したいと思う人が苦手な部分に対して、自分がふだんやっていることで役に立つことで、お金をもらうわけです。

 

わたしの「書評ブロガー」で考えてみると、
・著者イベントの運営スタッフをする
・著者ホームページの運用支援をする
・次回作のためのリサーチ代行をする
・書店用のポップ作成&設置の支援をする
・読書講座やブログ講座を開講する
などが、「地味な起業」にあたるでしょうか。

 

自分がふだん働いている中で、あたりまえ過ぎる仕事。
「こんなの誰でもできるでしょ」「こんなのが仕事になるわけないでしょ」。

 

このように感じる仕事こそが、「地味な起業」に向いているのです。
これらをどうやってビジネスに育てていくのか、その方法を体系立てて学べます。

 

資料づくり、プレゼン、打ち合わせ、スケジューリング…。
地味であっても、「ぜひ、力を貸してほしい!」と待っている人が必ずいます。

 

地味であっても、経済的に自立できる働き方。
確立できれば、一生稼いでいくことができるのです。

 

◆起業に、派手さはいらない!

僕たちは、地味な起業で食っていく。
田中祐一 SBクリエイティブ 2019-9-11
売上ランキング(公開時):181
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「会社に入りさえすれば安泰」の時代が終わった今、会社に所属していても、あるいは辞めても、他の人から「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらえる個人である、ということが最も「市場価値」が高いのです。

 

好きなことをビジネスにするより、好きな人のビジネスを応援するとうまくいく、ということです。

 

地味な起業では、あくまでも相手が困っていたり、苦手にしたりしていることをサポートしながら仕事を進めていきます。
ですので、求められるスキルは千差万別です。
むしろ一芸に秀でていない人のほうが、おかしなこだわりがない分、いち早く相手の要望に応えられます。

 

僕が大切にしているマインドで「すべてはテスト」というものがあります。
これは、地味な起業でもとても重要な考え方です。
すべてはテストだから、完璧に作り込む必要はない、ということです。

 

地味な起業に必要なのは、「人を応援するための発信」です。
人を応援するための発信は、特定の人に向けた一対一の発信です。

 

無料でデジタルマーケティングの基本について教えてくれる、Googleの「デジタルワークショップ」などのeラーニングも提供されています。

 

これからの時代、動画による情報発信は不可欠になっていきます。
それでも、「動画の編集はちょっと…」という起業家も多いので、地味な起業をする人にはチャンスが大きい仕事だと思います。

 

地味な起業を実践したときに気づいたことは、クライアントさんはプロへの依頼の仕方がわからない、ということです。
だから、この悩みもお金に替わります。

 

●リモートワークの「三種の神器」
(1)チャットワーク
(2)Zoom
(3)Googleスプレッドシート・ドキュメント・スライド

 

メルマガに限らず、気になる人、応援したい人のブログやTwitterの投稿にも、どんどんリアクションするのがおすすめです。

 

どんな仕事でも、はじめのうちは専門性の低い仕事からスタートするので、(「割に合わない」)そう感じるのは自然です。
でも、そういった仕事を何度も経験していくことで、一緒に仕事をする相手から、評価が少しずつ「貯金」されていきます。

 

好きなことをビジネスにするより、好きな人のビジネスを応援する。

 

「地味な起業の仕事=出会いの人数×信頼関係の深さ×提案数」

 

信頼関係 = 接触頻度 × 情報共有

 

本当の「成長」は、誰かを応援する経験を通じて得られるもの。
地味な起業は、「自分のため」だけではいまいち頑張れない、ごく普通の日本人向けの働き方なんです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1527-1】応援したい人を書き出す

【1527-2】応援したい人のために、自分が力になれることを書き出す

【1527-3】相手に評価・信頼を「貯金」する意識で仕事に取り組む

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】僕たちは、地味な起業で食っていく。
【著者名】田中祐一著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2019/9/11
オススメ度★★★★☆
こんな時に稼ぐ力を身につけたいときに
キーワード稼ぐ力フリーランス働き方
【頁 数】240ページ
【目 次】
序章 「地味なスキル」を武器にすれば、個人の「市場価値」は最大になる
第1章 「地味な起業」の考え方
第2章 「地味な起業」をやってみよう
第3章 あなたに「資産価値」を見出すビジネスパートナーとの出会い方
第4章 仕事相手との信頼関係を深める神ワザコミュニケーション
第5章 未来のキャリアが自在になる「自分軸」の作り方

 

この本が、あなたを変える!

僕たちは、地味な起業で食っていく。
田中祐一 SBクリエイティブ 2019-9-11
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田中祐一さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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