【書評:1510冊目】0秒で動け(伊藤羊一)

【すぐ動ける人と動けない人の決定的な差とは?】
Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一氏が、『0秒で動け』と題して、直感と行動を論理的につなぎ「早く正しく動く」すぐ動ける人になるための方法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

すぐ動ける人と動けない人の差。
なんだと思いますか?

 

本書は、すぐ動ける人は「直感→仮説→行動」のサイクルを早く回せるからだと提起し、一瞬で決めて動ける人になるための方法を解説する一冊。

 

行動力とは、そもそもなんなのか。
そこから、この本ははじまります。

 

行動力は、「三階層のピラミッド」からなると著者はいいます。
第一層:行動しよう!というマインドの層(土台となる層)
第二層:どうやって行動するかというスキルの層
第三層:実際に行動するアクションの層

 

この三階層を理解し、それぞれの層をきちんと磨いていく。
これによって、「すぐ動ける人」になっていけるのです。

 

『各層の磨き方』と『「直感→仮説→行動」のサイクル』を、分かりやすく、かつ、丁寧に示してくれています。
ポイントポイントの図解も、理解を効果的にサポートしてくれます。

 

さらに、すぐに動くことができない状態を、スタート地点に解説しています。
だから、「それって、すぐ動ける人だから言えるんでしょ!」などと愚痴ることなく読み進められます。

 

すぐ動くのが大切なのは理解しているけど、動けないから悩んでいるんだ。
この想いにしっかりと答えてくれている本だと感じます。

 

結果は、行動の量に比例します。
ぜひ、本書に学び、行動の量(と質)を高めていきましょう。

 

正解のない世界を、臆せずに突き進んでいく。
そこには、きっと見たことがない景色(自分の姿)があります。

 

◆動き出せ!自分のために。

0秒で動け
伊藤羊一 SBクリエイティブ 2019-8-22
売上ランキング(公開時):227
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■【要約】15個の抜粋ポイント

私は、すぐ「行動」するためには、
①自分なりの結論をすぐ着想し、
②仮説を組み立て、
③自信を持って踏み出す、
という3つが大事だと考えています。

 

まず意識してほしいのは「頭出しの結論」を出す、ということです。
100%の正解がない中では、「まずは結論を出してみること」が大事です。
それが最終結論ではなくても、よりよい結論にたどり着くための「頭出し」をすることに大きな意味があります。

 

正しい、間違っている、ではありません。
仮説を立てる、結論を出す、意見を言う、ということをしてみるのが大事なのです。

 

「結論と根拠のピラミッド」を使って、直感でいきなり得られた結論に対し根拠を与えるには、
①結論につながる情報を3つ見つけて根拠とする
②それで理屈が通るか確認してみる
という順番で考えます。

 

直感を鍛えるには、次の4つが大事です。
・体験(直感を生み出すもとになります)
・志
・妄想
・好奇心

 

「コミットメント(約束)と一貫性」という考え方があります。
人間は無意識のうちに一度コミットしたことと一貫した行動をとろうとします。
ですから、ちょっと不安でも、まずは宣言してしまいましょう。

 

振り返りの時に大事なのは、以下を考えることです。
・自分はどういう行動をしたのか
・その行動にはどんな意味があったのか
・それを活かして、今日から何をするのか

 

まず「人間、変わるんだ」と思うことが大事。
自分も変えられるし、他人も変えられる。
他人を動かすこともできる。
そう考えることで、前に進めます。

 

日頃からいろんな人に話しかけて、様々な話題を投げかけておくのです。

 

人を動かすには、次のような形で相手と議論するイメージを持っています。
①「想い」が伝わるよう、ストーリーを話す
②ロジックが理解されるよう、「結論と根拠のピラミッド」を話す
③対立点と共通項を見つける
④クロージングする

 

自分がやりたいことを踏まえたうえで、社会や相手が何を考えているのかということも考えて行動したほうが、最終的にいい結果が生まれるのです。

 

会社を動かすのは、一人ひとりの意思の積み重ねです。
そこで、会社を動かしていくのも、誰かについていくのも、自分自身の選択です。

 

最終的には、「志」や「軸」が、瞬間的に自信を持って動くための原動力になります。

 

自分の軸を明確にすることで「あの人はこういうことが得意なんだな」「こういう価値観を大事にしているんだな」ということが周囲にもわかりやすくなります。

 

自分の軸が明確になっていると、自信を持って結論を出せ、動けます。
・軸は価値観の中から生まれるもの
・価値観は、過去の経験の蓄積から生まれるもの
・志は、軸の上にあるもの
つまり、過去(経験)、現在(価値観、軸)、未来(志)を常に意識し、自分の想いを鍛えていきましょう。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1510-1】「頭出しの結論」を出すことを意識する

【1510-2】「結論と根拠のピラミッド」を使って、結論と根拠を整理する

【1510-3】自分の軸を明確にする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】0秒で動け
【著者名】伊藤羊一著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2019/8/22
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード思考交渉術指導力
【頁 数】240ページ
【目 次】
第1章 結論を出せ!
第2章 一歩踏み出す
第3章 人を動かせれば、心配はなくなる
第4章 自分を動かし続ける「原動力」をつくる

 

この本が、あなたを変える!

0秒で動け
伊藤羊一 SBクリエイティブ 2019-8-22
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伊藤羊一さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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