【書評:1296冊目】教養読書(福原義春)

【より良く生きるために読むべき15冊!】
資生堂名誉会長・福原義春氏が、本を読み、多くの人と出会い、多くの経験を重ねることこそ人生だと語り、より良く生きるための道しるべとして「教養読書」をすすめる一冊。

■この本の紹介文

「最近読んで面白かった本はなんですか?」
こう聞かれたら、どんな本をオススメしますか。

 

本書は、人類の叡智として引き継がれてきた「本」に対する現代の風潮を憂いながらも、より良く生きたいのなら「本を読むほかない」と、その渾身の読書論を語る一冊。

 

「忙しくて、本を読んでいる暇なんてない」と語る人。
「5分の隙間時間を繋ぎ合わせてでも本を読む」と語る著者。
はたして、本当に忙しいのはどちらなのか。

 

「読書は、リタイア後の楽しみにとっておくよ」と語る人。
「明日が楽しくなる教えはないかと、1日5分でも本を開く」と語る著者。
はたして、本当に楽しい人生を送るのはどちらなのか。

 

本が好きで、本と友に人生を拓き、本によって強く生きてこられた。
そんな著者が語る、真正面からの読書論です。

 

「本よりもネットの情報で十分」というのもひとつの選択です。
否定されるべきことではないでしょう。

 

ただ、この本の中にある世界を知った上で選択してほしい。
そう思う次第です。

 

「でも…何を読めば…」
安心してください、これでもかと本が推薦されています。

 

◆たかが本、されど本。

■本がわかる!15の要約ポイント

日本の読書は昔から音読であって、黙読は明治以後のことだという。

 

でも仕事が忙しくなればなるほど、別な世界に逃げたい気持ちは高まってくる。
だから朝出かける前の5分間とか、たまに早めに帰れるときにむさぼるように本を読んだ。

 

人間学とか人生論とか世界観のような、もっと本質的なものを読まなければ根本的に解決にはならない

 

●ビジネス教養人が読むべき15冊
(1)ラ・ロシュフコー箴言集(ラ・ロシュフコー)
(2)ガリア戦記(カエサル)
(3)方丈記(鴨長明)
(4)ご冗談でしょう、ファインマンさん(リチャード・ファインマン)
(5)電車の混雑について(寺田寅彦)
(6)史記(司馬遷)
(7)悪童日記(アゴタ・クリストフ)
(8)パーティー学(川喜田二郎)
(9)嘔吐(ジャン=ポール・サルトル)
(10)猫町(萩原朔太郎)
(11)陰翳礼讃(谷崎潤一郎)
(12)銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
(13)地獄の季節(アルチュール・ランボー)
(14)薔薇の名前(ウンベルト・エーコ)
(15)モンテーニュ随想録(モンテーニュ)

 

読書は人の生存にとっての必需品ではないが、人生の必需品なのだ。

 

忙しい時期にこそ1日5分でも本を読んで、吸収した栄養をそのときからの人生に、仕事に役立てるべきなのだ。
本にも旬があり、人が本を読むにも旬が大切だ。

 

自分に関係ないと退屈しても何とか読んでおくと、何かが身につき、何かの時にそれが役に立つ。
やがて、ものの見方がわかってくる基礎体力のような素地が教養ではないだろうか。

 

一冊一冊が、その著者との出会いのゲームと考えてもいい。
書かれたものの向こうに、書いた人の思想がある。
それをどこまで読み取れるか。
そうとらえるだけで新しい本との出会いが楽しみになる。

 

新しい考え方が次第に入らなくなっていくと、判断も仕事の内容も柔軟さに欠けてくることは間違いない。
それを救ってくれるのが、新しい刺激をくれる本であると思う。

 

仕事後のわずかな時間に、「ところで、面白い本を読みましたか?」と聞いてみるだけで、読書は厚みを帯びてくる。

 

国際競争社会の現代に、日本人らしいしなやかさ、柔軟さ、二重基準、きめこまかな表現などを保証するのは読書にほかならないといって良さそうだ。
そして、そこからあなた自身の独自の歴史観、価値観、判断、意見などが生まれてくるのだ。
それもなるべく多くの賛成・反対を含めた思想に触れていないと出てこないのだ。

 

真理を捉えて書く。
それはおそらくひどく時間がかかり、書き手も編集者もその苦しさに逃げ出したくなるだろうと思う。
それでも書きたいこと、書かなくてはならないことを書く。
そういう本を作る気概をなくしてはならないと思う。

 

本の役割とは何か。
(略)
図書館なども含めて携わるすべての人が自分に問いかけてもらいたい。
書物という、古今東西の人類の叡智を預かり、後の世代に文化と教養を手渡していく仕事を軽んじてはならないのだ。

 

詩人の高橋順子さんが『風の名前』『雨の名前』という本を出しているが、それによると、日本での風の名前は「そよかぜ」「はやて」のように2145もの名がつけられている。
おそらく世界でも例のない言葉の世界だろう。
日本が創り上げたその財産が眠っているのは本の中だけである。

 

人はいままで読んだ本を編集してでき上がっている。
そう考えると、これからでも、本を読むことで、いまよりも深みのある自分を編集することができるのではないか。
良書と出会うことで何者にでもなれるのだ。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1296-1】「おもしろかった本は何ですか?」と身近な人に聞いてみる

【1296-2】「木を植えた人」を読む

【1296-3】「自分は読んだ本を編集して出来上がっている」この一文を意識して読書する

 

■ひと言まとめ

本という人類の財産の活用法を身につけよ!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】教養読書ー仕事も人生も読む本で大きく変わる
【著者名】福原義春
出版社東洋経済新報社
【出版日】2018/3/23
オススメ度★★★★☆
こんな時に読む力を身につけたいときに
キーワード教養読書術ことばのチカラ
【頁 数】192ページ
【目 次】
第1章 良書に出会えば何者にでもなれる
第2章 ビジネス教養人が読むべき15冊
第3章 教養は読書によって磨かれる
第4章 仕事は読書によって強くなる
第5章 だから人は本を読む

 

この本が、あなたを変える!

 

福原義春さん、素敵な一冊をありがとうございます。

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