【書評:1419冊目】会話は、とぎれていい(加藤綾子)

【達人に学んだ、会話を磨く48のヒント】
フリーアナウンサー・加藤綾子氏が、「会話は、とぎれていい」と題して、多くの著名人から学んだ”会話の本質”を明かしながら、自分の魅力の引き出し方を指南する一冊。

■書籍の紹介文

接していて魅力を感じる人。
どの人の顔が浮かびますか?

 

本書は、著者が魅力を感じる著名人の「会話の本質」を紐解きながら、自分の魅力を引き出すために役立つコミュニケーションのヒントを指南する一冊。

 

テレビの向こうにいる、視聴者をいつも楽しませる超一流のコミュニケーション能力を持つ人たち。
タモリさん、笑福亭鶴瓶さん、明石家さんまさん、阿川佐和子さん、・・・・。

 

彼ら、彼女らと至近距離で接してきてわかった「会話の本質」と「魅力の正体」。
これらを、自らの失敗談や苦労話というフィルターをとおして語っていきます。

 

ひとりの会社員としての視点で語っているので、読者も咀嚼しやすい内容にうまく仕上がっています。
この点は、とても好感を持ちました。

 

おもしろいと感じた1つが、『番組収録の観覧』を勧めていること。
つまり、テレビを観て「この人のコミュニケーション能力はスゴイ」と感じたら、その人の番組収録を観覧(応募、当選が必要ですが…)しに行くわけです。

 

そうすることで、生の息遣い、テレビに映らない場面での立ち振る舞い・・・。
これらを肌で感じること以上の勉強の場面はない、ということです。

 

ふだん、楽しむために観ているテレビ。
意識ひとつで、コミュニケーションを磨く最高の教材になるのです。

 

◆愛されるヒントは、テレビの中に。

会話は、とぎれていい
加藤綾子 文響社 2019-4-12
売上ランキング(公開時):218
Amazon Kindle 楽天

■【要約】15個の抜粋ポイント

その場にいる全員が気持ち良く過ごせるために何ができるかを考え続けることで、本当の気遣いができる人に近づけると感じています。

 

仕事上のコミュニケーションでも、普段の会話でも、これを話そう、あれを聞こうと流れを決めつけるのではなく、その場で興味を持った内容や、思いついたことを大事にしてみてください。

 

自分の失敗談や苦労話で人を楽しませ、勇気づけられる人は、間違いなく多くの人に愛されると思います。

 

無理に話しかけようとすることよりも大事なのは、「相手を観察する」ことだと感じます。

 

できない自分を受け入れ、「知識がないので分からないのですが、一生懸命頑張ります」という素直さを持つことで、周囲の人たちもサポートしてくれるのだと思います。

 

日ごろの会話では、話を悪いほうに盛らないよう心がけてみてください。

 

言葉遣いは、直す意識さえ持つことができれば必ず改善できるもの

 

特定の人に対して、「あの人が嫌いだ、会いたくない」と弾きたくなってしまったときに思い出したいのは、
「自分だけのものさしで相手を見ていないだろうか」
と問いかけることです。

 

人の視線や考えがどうしても気になってしまう人は、自分を受け止めてもらえる安全地帯を作り、その場所を大事にすることで乗り越えられるように思います。

 

ときに摩擦が起きたとしても、自分の信念を大事にし続けることで、多くの人からの信頼を得られるのだと思います。

 

「仕事での第一声は、少し高めの元気の良い声で」
すごく基本的なことですが、どんな仕事のときも心がけていることです。

 

自然で、かつ表情が死なないようにするためには、口よりも頰の肉を意識してキープするようなイメージを持つのが良いと分かりました。
上に持ち上げるというよりも重力に対抗して平行にしておくような感じでしょうか。

 

「興味を持ってもらえている」という思いは子どもだけではなく大人でも、大いにうれしいものです。
目の前の相手に対して色々な角度で興味を持つことは、聞く姿勢を養う上で非常に大事なことだと思います。

 

人から好かれるためには、相手を好きになること。

 

言ってもらえてうれしかったことや、してもらえてうれしかったことを、他の人にする。
そのことを繰り返していけば、人は魅力を重ねていけるのだと思います。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1419-1】相手にネガティブな感情を抱いたら「自分だけのものさしで相手を見ていないだろうか」と自問する

【1419-2】話を悪いほうに盛らない

【1419-3】嬉しかったことは、他の人にもする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】会話は、とぎれていい
【著者名】加藤綾子著者情報
出版社文響社
【出版日】2019/4/12
オススメ度★★★☆☆
こんな時に伝える力を身につけたいときに
キーワード話し方コミュニケーション引き寄せ
【頁 数】200ページ
【目 次】
第一章 言葉より大事なもの
第二章 なぜ、あの人は愛されるのか?
第三章 「苦手な人がいる」「居場所がない」
第四章 仕事力を伸ばすコミュニケーション
第五章 愛される聞き方
第六章 人の魅力を見つけることで、自分の魅力が見つかる

 

この本が、あなたを変える!

会話は、とぎれていい
加藤綾子 文響社 2019-4-12
売上ランキング(公開時):218
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加藤綾子さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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