【書評:1407冊目】本物の教養を身につける読書術(出口汪)

【読書は、論理力を養う最適な行為!】
出版社「水王舎」代表取締役・出口汪氏が、本物の教養を身につける読書術「ロジカルリーディング」を解説する一冊。読むべき本を選び、読み方を整えると、論理力が身につく!

■書籍の紹介文

自分には論理力がある。
そう言える自信が、あなたにはありますか?

 

本書は、教養豊かな人間になるためには「論理力」が不可欠だと提起し、「論理力」が身につく『ロジカルリーディング』を解説する一冊。

 

ロジカルリーディングとは、『筆者の立てた筋道をあるがままに追う』というもの
ゆえに、文章への理解力を高める効果があると提唱しています。

 

さらに、『論理とは、言葉による世界の整理の仕方である』と著者は言います。
つまり、文章を読むことで論理力は鍛えられ、論理力が磨かれることで教養を伸ばすことができるわけです。

 

しかし、むやみに文章を読んでも論理力は磨かれません。
効果を発揮する、読むべき本の選び方・読み方を整える方法の習得が必要になります。

 

本書では、習得する方法を体系的に解説していきます。
合わせて、選ぶべき本の参考に「名作ガイダンス50作品」を収録されています。

 

知識はネットで得られても、教養は本からしか手に入らない
だから、読書が必要なのです。

 

◆脳と心は、読書を欲している!

本物の教養を身につける読書術
出口汪 ぴあ 2019-3-18
売上ランキング(公開時):219,446
Amazon 楽天

■【要約】15個の抜粋ポイント

人が本を読まなくなったのはなぜか。
前にも言ったように一つはネット情報が中心となり、スマホに時間を吸い取られているからだが、それ以上に大きいのが、読めなくなったからだ。

 

●読書が必要な人のタイプ
・同じ日常の繰り返しになっていないか
・仕事に壁を感じている
・コミュニケーション能力の不足を感じている
・受験勉強に取り組んでいる
・語学力の習得に悩んでいる

 

読書は、日常生活を送る上で考える必要のないことを、考えさせる行為だ。

 

物事を学ぶには、学ぶべきことを理解できるかどうかが鍵となる。
学ぼうとしてもその内容が理解できなければその先に行けない。
学ぶということは論理的な行為である。

 

教養を身につける意味での読書なら、ビジネス書は読書に入らない。
ネット情報も同じことだ。
私にとってネットの情報を読むことは読書ではない、ということになる。

 

大昔の作品を今、読んでも仕方ないと思うかもしれないが、それは違う。
名作とは過去の作品ではない。
100年前の読者に感銘を与え、次の時代に生き残って新しい時代の人にも感銘を与えたものだ。
そして、今も生き残っているということは、現代の人に今も感銘を与えているということである。
それが名作と呼ばれる作品である。

 

今は新刊書がすぐに姿を消してしまう時代だ。
本は出会ったその時に、とりあえずは買って、目の前に積んでおくべきである。

 

大きなものに正面からぶつかる。
鴎外、漱石、源氏物語、小林秀雄、ドストエフスキー、トルストイ、こういった作家の作品に一度も出会っていない人は不幸だ。

 

文章というのは「要点(主張)」と「飾り」の二つの要素からできている。
これを知っているだけで頭の使い方が違ってくる。
長い文章というのは飾りが多いだけで、要点はたった一つだ。

 

論理とは簡単に言うと言葉の最小限度の規則にしたがった使い方である。
言葉の規則は「イコールの関係」「対立関係」「因果関係」の三つにすぎない。

 

他者と自分との関係の中で、論理が生まれる。
逆に、自分だけの世界に棲んでいると論理は必要ない。
その論理の前提になっているのが「他者意識」だ。
他者意識とは、他者にはお互いに別の人間である限り、そう簡単には通じ合えないという意識のことである。
だからこそ筋道を立てる必要が自然と起こってくる。

 

情報社会というのは、あらゆる情報を享受できる時代だと思っているようだが、それは情報が見えない社会のことを言う。
現代は、本当の情報がわからない時代なのだ。

 

良い文章を読んでも、そのままにしておけば忘却の彼方に逸してしまう。
せっかく文章を理解したのだから、それをノートにストックしておこう。

 

どんな主張であれ、必ず理由と一緒に考える習慣をつけてほしい。
こうした思考の習慣をものにすることは、国際社会で活躍する上でも有効なことである。

 

教養が人間にもたらすものは様々だが、中でも想像力は非常に重要だ。
想像力は新しいものを生み出すための創造性をもたらす。
それがこれからの社会をより良くするための源泉になる。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1407-1】巻末の「名作ガイダンス50作品」に沿って、名作文学を読んでいく

【1407-2】良い文章をストックしておくノートを準備する

【1407-3】相手の意見・自分の考えに「WHY」を投げかける

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】本物の教養を身につける読書術
【著者名】出口汪著者情報
出版社ぴあ
【出版日】2019/3/18
オススメ度★★★☆☆
こんな時に読む力を身につけたいときに
キーワード教養思考読書術
【頁 数】217ページ
【目 次】
序章 本を読む人だけが成功の芽を育てている
1章 本を読む人と読まない人の間に生まれている格差
2章 読書が「成功脳」に変える
3章 僕の読書体験……論理に行きつくまでの体験
4章 論理力を身につける読書法
5章 ロジカルリーディングで脳力アップする
6章 論理力を活用する

 

この本が、あなたを変える!

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出口汪 ぴあ 2019-3-18
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出口汪さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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