【聞く力は、2人のためにある。】
元外交官のエグゼクティブコーチ・國武大紀氏が、様々あるスキルの中で「聞く力」こそが最強の武器であると提起し、その力を存分に使うためのテクニックの磨き方を解説する一冊。
聞く力は、2人のためにあります。
誰と誰のためだと思いますか?
本書は、外交官・コーチという「聞く力」が重要な職業でキャリアを積んだ著者が、「聞く力」を身につけるために必要なテクニックの磨き方を解説する一冊。
聞く力。
この力は、「相手」と「自分」の2人のためにあります。
この2人の声を十分に聞き出すことができたとき。
相互理解ができ、お互いの間に信頼関係が生まれるのです。
では、どのように聞き出せば、”十分”に聞けるのでしょうか。
この点に関するテクニックの磨き方が、丁寧に解説されています。
特別に新しいテクニックや考え方が出てくる内容ではありません。
言い換えれば、聞くプロとして、絶対に必要なことをまとめた一冊です。
◆「聞く力」を武器に。
「聞く力」こそが最強の武器である
國武大紀 フォレスト出版 2018-12-16
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「聞く力」とは「相手を理解する力」だ。
ひとつは「相手の話の内容を理解する」ことだ。
もうひとつは「相手の気持ち、感情を理解する」ことだ。
相手の話を聞く際、自分の解釈を加えず、ありのまま話を聞くことだ。
途中で口を挟まないようにするべきだ。
「うなずき」は、頭を上下に動かす動作だ。
この時、相手が話すペースに合わせて相手の目を見ながらうなずく。
「相槌」は、短いフレーズで呼応することだ。
「うん、うん」「そうだね」「なるほど」などだ。
相手の感情にフォーカスし、声のトーンを合わせて呼応する。
好奇心を持って相手に関わると効果的だ。
話の内容を真剣に聞けば相手は喜ぶが、気持ちまで聞いてあげれば、相手は「落ち着く」「安心する」「受け入れられた」「本当に理解された」と感じるものだ。
「自分が何者なのか」を深く知ることで、相手にも自分を理解してもらいやすくなるはずだ。
誰でも、得体の知れない人とは、信頼関係を築くことはできないものだ。
相手の価値観を理解して大切にすることだ。
さらに、自分の価値観も大事にするべきだ。
そうすることで、初めて相互理解、すなわち信頼関係のベースが成り立つのだ。
相手が大切にしているものがわかったら、それを大切にしてあげることだ。
合わせる必要はない。
共感してあげればいいのだ。
価値観が自分と違ってもいい。
相手の価値観を理解することが大切なのだ。
●相手と信頼関係を深める3つのポイント
(1)相手が話したいテーマを聞くこと
(2)相手の好き嫌いを聞くこと
(3)相手の悩みを聞く
共通点の見つけるには「所有」「行動」「あり方」の順番で、段階的に共通点を見つけていくことだ。
「自分の心の声」を聞いてみることだ。
心の声とは、自然に表れる感情の声だ。
聞けば、感情が溢れ出る。
涙が出たり、鳥肌が立ったり、震えたりなど、自分を偽れない身体反応として表れる。
心の声を聞くには、心が落ち着ける静かで集中できる場所に移動し、呼吸が通りやすい、リラックスした姿勢を作ることだ。
そして、ゆっくり、深呼吸を3回ほどしてみることだ。
「人生の最後を迎えた時、できずに後悔することは何か」
「できなかった理由は何か」
「本当はどうしたかったのか」
という質問を自分にしてみる。
何度も自分と向き合って「心の声」が本当に聞ければ、その時に、ブレークスルーは起こるのだ。
「聞く力」は、人を動かすだけでなく、自己理解も深める。
あらゆる人生の局面において「最強の武器」になる。
【1366-1】相手が話したいテーマを聞く
【1366-2】相手の好き嫌いを聞く
【1366-3】相手の悩みを聞く
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
【書籍名】「聞く力」こそが最強の武器である
【著者名】國武大紀 ・ 著者情報
【出版社】フォレスト出版
【出版日】2018/12/16
【オススメ度】★★☆☆☆
【こんな時に】聞く力を身につけたいときに
【キーワード】話し方、人間関係、信用残高
【頁 数】208ページ
【目 次】
第1章 コミュニケーションにおける最強の武器は「聞く力」である
第2章 人に好かれ、信頼関係を築く「聞く力」
第3章 会話・雑談が弾む「聞く力」
第4章 相手から情報・本音を引き出す「聞く力」
第5章 自分を動かし、人生を変える「聞く力」
この本が、あなたを変える!
「聞く力」こそが最強の武器である
國武大紀 フォレスト出版 2018-12-16
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國武大紀さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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