【書評:851冊目】「聞き方」を変えればあなたの仕事はうまくいく(上阪徹)

【会話とは、しゃべることにあらず!】
ブックライター・上阪徹氏が、『「聞き方」を変えればあなたの仕事はうまくいく』と題して、聞く力の重要性を説きながら、聞く力を磨くために役立つ49のコツを解説する一冊。

■書籍の紹介文

人の話を聞くこと。
悩みを抱えていませんか?

 

本書は、ブックライターとして3,000人以上へのインタビュー経験から導き出した、会話を途切れさせずに多くの情報を聞き出す49のコツを解説する一冊。

 

熱心に聞いてくれる人との会話は、心地よくてついついしゃべり過ぎてしまう。
これは、「聞くこと」の重要度を端的に表しています。

 

「聞くこと」には、つぎのような効用があると著者はいいます。
・相手に興味を持っていることが伝わる
・相手から多くの情報を引き出せる
・会話が途中で途切れる心配は無用になる

 

この効用を、自分のものにするために役立つ49のコツを示しています。
49と数は多いですが、自分にとって必要な部分を選んで実践できるので安心して取り組めます。

 

ただひとつ、大切なことがあります。
それは、「聞く心得の9カ条」を頭に入れてから取り組むということです。

 

●「聞く心得」9カ条
①聞かれることはうれしいことであると知る
②聞くことは意外に簡単ではないと認識する
③聞く姿勢は相手に伝わると理解する
④相手に関心を持つ
⑤大事なことは、話しやすい雰囲気づくり
⑥うまく聞こうとしなくていい
⑦やってはいけない聞き方がある
⑧聞くことは学びにつながる
⑨聞いていれば、聞いてもらえる

 

これを頭に入れながらコツの習得に励むことで、「聞く力」は引き出されていきます。
ぜひ、手帳に書き留めるなどして頭に入れてください。

 

「聞くこと」によって、会話が途切れる心配はなくなります。
心配がなくなれば、相手により集中できて、会話はどんどん好転していきます。

 

◆「聞くこと」は最強の武器!

「聞き方」を変えればあなたの仕事はうまくいく
上阪徹 文響社 2016-10-26
売上ランキング(公開時):38,424
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■【要約】15個の抜粋ポイント

自分を印象づけようと武勇伝をたくさん語るよりも、相手に次々と質問を繰り出して「私はあなたに関心を持っていますよ」という意思表示をしたほうが、はるかに好印象を残せると私は思っています。

 

基本的には「人はみんな自分のことを話したい」「しゃべることが嫌いな人は少ない」のです。
だから、聞いてあげる。
聞くことは、相手の満足を生み出すことにもつながる。
質問を繰り出す効能は、多くの人が思っている以上に大きいということです。

 

自分で意識していることと言えば、信頼してくださっていいですよ、何をしゃべってもいいですよ、大丈夫ですよ、という気持ちで相手に向き合っていくことです。

 

まずは、目的を問うてみることから、会話を始めていく。

 

●質問が浮かんでくる5W1H
・いつ(When)
・どこ(Where)
・誰(Who)
・何(What)
・なぜ(Why)
・どのように(How)

 

動機は何であれ、興味を持てば相手には必ずその思いが伝わります。
それが、空気を変えると私は思っています。

 

聞きづらいことなのだから、聞きづらそうに聞く、ということです。
当たり前のことのように思えますが、これが一番、相手に伝わると私は思っています。

 

これも聞いてはいけない、あれは聞いてはいけない、とあまりにかまえてしまっては、コミュニケーションはギクシャクしたものになりかねない。
会話をするときに、「あ、これは聞いても大丈夫かな」という思いを頭の片隅に置きながら聞いたり、話したりする。

 

せっかく会いに行くのであれば、あるいは会うことができたのであれば、会ってでしか聞くことができないことをこそ、聞くべき。
自分にしか繰り出せない質問を考えてみるべき。

 

相手を意識し、理解しようとした上で、話す内容や展開を決める。
そうすることで「釈迦に説法」は防ぐことができるのです。

 

意識してみると、たしかに会話の中で名前を呼んでもらえると意外に気持ちがいいものなのです。
あなたに話しかけているのだ、という相手の意識が伝わることが、その要因ではないかと思いました。

 

一般的に、質問をして返ってきた答えには、次の質問のヒントが必ず隠されているもの

 

(セミナー後の質疑応答など)
最初に手を挙げる人を目指してみる。
そうすれば、話を聞いている間も、ずっと集中することになると思います。

 

良質の文章を読むことによって、言葉の使い方や敬語、さらには豊富な語彙を覚える。

 

自分を理解してもらおう、という考え方を一度、捨てて、相手を理解することに徹するのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【851-1】積極的に相手の名前を口にする

【851-2】新聞社系の週刊誌を読んで、言葉を磨く

【851-3】相手を理解することに集中する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】「聞き方」を変えればあなたの仕事はうまくいく
【著者名】上阪徹著者情報
出版社文響社
【出版日】2016/10/26
オススメ度★★★☆☆
こんな時に聞く力を身につけたいときに
キーワード話し方インプット信用残高
【頁 数】256ページ
【目 次】
1.聞いてくれる人は、なぜ信頼されるのか
2.「思わず話してしまう人」は何が違うのか
3.苦手な人と、どうコミュニケーションするか
4.続かない会話を引き起こすタブー
5.コミュニケーションのステージを上げるために
6.日頃の行動が「聞く力」を高める

 

この本が、あなたを変える!

「聞き方」を変えればあなたの仕事はうまくいく
上阪徹 文響社 2016-10-26
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上阪徹さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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