- 2016-11-16
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- ★★★★★, アンドリュー・スコット, リンダ・グラットン, 働き方, 最高の自分, 東洋経済新報社, 海外の人気本, 生き方, 生き方に迷ったときに
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【人生100年時代の設計書】
リンダ・グラットンとアンドリュー・スコット両氏が、誰もが100年生きる時代を見据え、現在とまったく違う未来へとLIFE SHIFT(ライフ・シフト)する世界を考察。
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■1分間紹介文
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あなたは、自分の人生が何年間あると想定して人生設計をしていますか?
この本で描かれる未来は、確実にあなたの想像を超えてくる。
本書は、長寿化が進行する世界は”人生100年時代”に進んでいくと提起し、それを見越してあなたが今考えるべき人生設計について、さまざまなケーススタディを題材に、深掘りしていく一冊。
人生を大まかに分けると、
社会に出るまでの【教育】
社会に貢献する【勤労】
余生を静かに過ごす【引退】
この3ステージになる。
2016年で、この分け方に異論を挟む人は少ない。
しかし、人生100年時代になると、この3ステージモデルは確実に崩壊することを、この本で目の当たりにする。
人生80年の場合、65歳の定年で、引退期間は15年間。
人生100年の場合、65歳の定年で、引退期間は35年間。
数字に置き換えるとその崩壊が真実味を帯びてくる。
キリよく20歳で【勤労】のステージ入りとすると、
片や、定年までの45年間で、その後の15年間に備える。
片や、定年までの45年間で、その後の35年間に備える。
後者はほぼ不可能なことが見えてくる。
では、3ステージモデルが崩れるなら、どうすればいいのか?
まずはこの「どうすればいいのか?」を自分の中に芽生えさせることが本書の目的に思う。
年代別の3人のモデルを準備しながら、さまざまなケースを考えられるので、あなたの年齢と近いモデルに沿って読むことで、「どうすればいいのか?」がどんどん研ぎ澄まされていく。
人生100年時代。
あなたの未来には、なにが見えますか?
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■本がわかる!15の要約ポイント
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国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上人口は100万人を突破する見込みだ。
(略)2007年に日本で生まれた子どもの半分は、107年以上生きることが予想される。
いまこの文章を読んでいる50歳未満の日本人は、100年以上生きる時代、すなわち100年ライフを過ごすつもりでいたほうがいい。
変化は、正しく理解した人には大きな恩恵をもたらす半面、目を背けて準備を怠った人には不幸の種になる。
グローバル化の進展とテクノロジーの進化がそうだったように、それは私たちの生き方と働き方を様変わりさせるだろう。
その大きな変化とは、長寿化の進行である。
若い人ほど長く生きる可能性が高い。
10年ごとに平均2〜3年のペースで平均寿命が上昇していることを考えると、2007年生まれの50%が到達する年齢が104歳なら、10年前の1997年生まれの人の場合、その年齢は101〜102歳という計算になる。
さらに10年前の1987年に生まれた人は、98〜100歳だ。
老年学は、風変わりでインチキ臭いイメージをもたれた時期もあったが、いま急速に主流の科学分野として認められつつある。
いくつかの有力な医療機関が活発に研究に取り組んでおり、民間の資金も本格的に流入しはじめている。
最も目立っているところでは、グーグルもキャリコ(カリフォルニア・ライフ・カンパニー)という会社を設立した。
グーグルの共同創業者であるラリー・ペイジの言葉を借りれば、「健康、幸福、長寿」の研究をする会社だ。
設立時の投資は7億ドルに上る。
長寿化が私たちに突きつける経済的現実を考えると、3ステージの生き方をお金の面で機能させ続けるためには、仕事のステージを非常に長くするしかない。
長寿化時代には、不確実性に対処することが避けて通れない。
長生きする人たちは、変化のペースが減速しないかぎり、過去の世代よりずっと多くの変化を経験する。
(略)
長寿化時代に60年以上の勤労人生を送れば、その間に、どのような企業で働き、どのような職に就き、どのように仕事をするかが大きく変わる。
将来は、新しいビジネスのエコシステムの中で働く機会が広がって、その境界線が崩れ、「ワーク」と「ライフ」が再統合されるだろう。
テクノロジーの進歩によって消滅しない職に就きたいなら、次の二つのカテゴリーから職を探すべきだ。
一つは、人間が「絶対優位」をもっている仕事、もう一つは、人間が「比較優位」をもっている仕事である。
●長寿化との関係を基準にした、無形資産の3つのカテゴリー
(1)生産性資産
(2)活力資産
(3)変身資産
人生で多くのステージと多くのキャリアを経験するようになれば、そのすべてを貫く一本の柱をいっそうしっかりもつ必要が出てくる。
●3つの新しいステージ
(1)エクスプローラー(探検者)
(2)インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)
(3)ポートフォリオ・ワーカー(異なる種類の活動を同時に行う)
100年ライフのお金の問題を解決するためには、自己効力感と自己主体感をもって貯蓄を増やすことが必要なのだ。
平均寿命が延び、無形の資産への投資が多く求められるようになれば、余暇時間の使い方も変わる。
時間を消費するのではなく、無形の資産に時間を投資するケースが増えるだろう。
レクリエーション(娯楽)ではなく、自己のリ・クリエーション(再創造)に時間を使うようになるのだ。
世代を越えた人間関係が築かれれば、年齢に関する固定観念や偏見も弱まる。
おそらく重要なのは、互いに親しみをいだき、世代間の触れ合いを長期的・安定的に続けることだ。
重要なのは、あとで変化を突きつけられるのではなく、いま変化を予期して行動することだ。
積極的に経験を立てて行動しなければ、長寿化は厄災の種になりかねない。
だからこそ、人々が自分の状況をもっと直感的に感じ取り、選択肢をよく把握できるように、幅広い議論をおこなう必要がある。
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■これをやろう!3つの実践ポイント
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【850-1】生産性資産を磨く
【850-2】活力資産を磨く
【850-3】変身資産を磨く
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■今回のまとめ
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未来を見据えて今日やることを考える。
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■本日紹介した書籍情報
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【書籍名】LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
【著者名】リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット
【出版社】東洋経済新報社
【出版日】2016/10/21
【オススメ度】★★★★★
【こんな時に】生き方に迷ったときに
【キーワード】生き方、働き方、最高の自分
【頁 数】428ページ
【目 次】
1 章 生 涯ー長寿という贈り物
2 章 資金計画ー長く働く時代
3 章 仕 事ー雇用環境はどう変わる?
4 章 見えない「資産」ーお金に換算できないもの
5 章 シナリオー「将来可能な自己」を思い描く
6 章 ステージー人生の新しい構成要素
7 章 マ ネ ーー長い人生に必要なお金をまかなう
8 章 時 間ーレクリエーションからリ・クリエーションへ
9 章 人間関係ー私生活の変容
最終章 変革への課題
リンダ・グラットンさん
アンドリュー・スコットさん
素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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