【覚える前に覚え方を知ろう】
イングリッシュドクター・西澤ロイ氏が、『脳の仕組みを知り、脳が覚えやすいやり方で学んでいけば、誰でも簡単に英単語が身につく』と提起し、頑張らない英単語記憶法を講義する。
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■1分間紹介文
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さぁ!頑張って覚えるぞ〜!
と勢いをつけて1ページ目から読みはじめる。
そんなアナタの暗記効率を劇的に向上させる方法がこの本の中に。
本書は、覚えては忘れて自己嫌悪になる暗記法からあなたを救うために、『脳が覚えやすいやり方で学んでいけば、誰でも簡単に覚えられる』英単語記憶法を紹介する一冊。
従来の英単語本とは一線を画し、そもそもどう覚えていくべきかに特化している点が最大の特徴。
「市場に並ぶ魚の選び方を学ぶのではなく、魚の釣り方を学びなさい。そうすれば一生食べるのに困らないよ。」
わたしは釣りが好きなのですが、だいぶ前に横でご一緒したご老人からこんな話をいただきました。
これと同じような格言が、世界各地にもあります。
本書を読んで、ふとこのことを思い出した。
つまり、【どの】英単語を覚えればいいかではなく、【どうやって】英単語を覚えるのがよいかを学ぶことが、なによりも大事なこと。
【どうやって】さえ自分のものにできれば、好きなだけ覚えることができるのだ。
あなたは必要な英単語を覚えられる。
頑張らずとも。
覚え方は、この本の中に・・・。
そして、覚え方を学んだあなたは口にする。
『「学生時代に教えてほしかった…」という帯の通り、たしかに中1の最初の英語の授業で説いて欲しかった1冊』だと。
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■本がわかる!15の要約ポイント
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私たちの脳の記憶容量は、一説によると17.5テラバイトあると計算できます。
新聞に置き換えると朝刊約52,000年分、DVDであれば約3,800本に匹敵する情報を記憶できることになります。
つまり、数千個の英単語を記憶することは、脳が持っている容量からするとわずかなもの。
覚えられないとしたら、脳の機能をうまく引き出せていないだけなのです。
忘れてしまうのは、反復をしないからです。
そして、反復さえすれば必ず定着します。
頭の良し悪しではなく、それに尽きるのです。
(写真は、本書転載)
●単語カードの3つの便利なところ
(1)余計なものが目に入らずに済む
(2)自由にシャッフルできる
(3)覚えてしまったカードを外せる
イメージが先、そして説明は後。
プライス(price)は元々「代償(代わりになるもの)」なので「値段、価格」を表す。
プライスレス(priceless)は「代わりになるもの(price)がない(less)」から「非常に貴重な」という意味になる。
このつながりが「なるほど」と思えるならば、あなたにとって意味のあるストーリーになっています。
そうなれば「エピソード記憶」として圧倒的に記憶に残りやすくなるのです。
「ストーリーを作る」とはこのように、自分の納得できる形で知識と知識をつなげていくことなのです。
(写真は、本書転載)
ボキャブラリー(語彙力)は、文法と同様、RLSWの4技能すべての土台となる重要なスキル。
※RLSW:Reading(読む)、Listening(聞く)、Speaking(話す)、Writing(書く)
増やすべきグループ
・名詞:「モノ」「コト」を表す(例:dog、truth)
・動詞(の大部分):動作を表す(例:learn、sing)
・形容詞:名詞を修飾する(例:good、beautiful)
・副詞:名詞以外の言葉を修飾する(例:very、often)
深めるべきグループ
・動詞(の一部)(例:make、have)
・前置詞:名詞の直前に置く(例:on、to)
文法を学ぶべきグループ
・冠詞:名詞の前につく(例:a、the)
・助動詞:動詞を助ける(例:can、have)
・接続詞:文や語句をつなげる(例:and、when)
・疑問詞:疑問を表す(例:what、how)
・代名詞:名詞の代わりをする(例:he、this)
「知りたい!」という好奇心は「知らない」からこそ生まれます。
また、それまで「知らなかった」からこそ「分かる喜び」が感じられます。
ご自分が初心者や初級者だと思う方、ボキャブラリーがまだまだ少ないと感じる方は、「これを覚えないと…」などとは決して考えないでください。
語源を学ぶという行為は、ボキャブラリーという「巨大なカタマリ」に対して「横串」を通すこと
学習者の英語レベルに関係なく、英単語をバランスよく記憶する際に最低限必要なのは、発音、スペル、意味の3つをセットにすることです。
(写真は、本書転載)
●動詞に関して押さえておくべき3つのポイント
(1)目的語の有無と、それぞれの意味は要チェック
(2)一緒に使われる前置詞
(3)よく使われるのはどの文型か?
ベストの例文は「これなら実際に自分でも言いたい!」というもの。
初心者のうちは、まずは言いたいことを必死に伝える段階であり、間違って覚えていることや勘違いなどもたくさんあるものです。
そこでの間違いに目くじらを立てるネイティブは誰もいません
(からかうネタにはなるでしょうが)。
インプットした知識をぜひ何度も思い出してください。
たくさん使ってみてください。
そして、経験値を積んでください。
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■これをやろう!3つの実践ポイント
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【833-1】覚えたい単語をストーリーで覚える
【833-2】発音・スペル・意味の3点セットで英単語は学習する
【833-3】「分からない」を楽しむ
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■今回のまとめ
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覚える前に、覚え方を学ぼう!
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■本日紹介した書籍情報
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【書籍名】頑張らない英単語記憶法
【著者名】西澤ロイ / 著者サイト
【出版社】あさ出版
【出版日】2016/10/18
【オススメ度】★★★★★
【こんな時に】明日の語学力を磨きたいときに
【キーワード】英語、記憶法、脳科学
【頁 数】227ページ
【目 次】
1 英単語が自然と覚えられる心構え
2 使える知識を身につけるための効果的な覚え方
3 ボキャブラリーを“増やす”
4 ボキャブラリーを“深める”学び方
西澤ロイさん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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