【脳科学を駆使した最新勉強法!】
人気サイエンスレポーター、ベネディクト・キャリー氏が、脳の力を最大限活用した効率的な記憶法・勉強法を考察した一冊。脳の世界から迫る「学習の科学」は好奇心をくすぐる!
===================
■書籍情報
===================
【書籍名】脳が認める勉強法
【著者名】ベネディクト・キャリー
【出版社】ダイヤモンド社
【出版日】2015/12/11
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】新しく勉強を始めるときに
【キーワード】勉強法、脳科学、記憶法、教養
【頁 数】384ページ
【目 次】
第1章: 学習マシンとしての脳
第2章: なぜ脳は忘れるのか
第3章: 環境に変化をつける
第4章: 勉強時間を分散する
第5章: 無知を味方にする
第6章: ひらめきを生む
第7章: 創造性を飛躍させる
第8章: 反復学習の落とし穴
第9章: 考えないで学ぶ
第10章: 眠りながら学ぶ
===================
■1分間紹介文
===================
あなたが日々実践する勉強法。効率的ですか?
もっと効率的な方法を知れたらいいのに!と少しでも思う人にオススメな一冊。
著者は、ベネディクト・キャリーさん。
「ニューヨーク・タイムズ」紙サイエンスレポーター。
神経科学、精神医学、神経学、日常の心理学を主なテーマとして活動している。読者からのメールがもっとも多い人気記者のひとりで、25年にわたって科学と健康の記事を書き続けている。
本書は、最新の脳科学をもとに、もっとも効率のいい記憶法・勉強法を日常で実践できるテクニックに落としこんで紹介した一冊。そのテクニックがいかにして実証されたかを、第一線の科学者への取材や文献から解き明かしている点が、知的好奇心をくすぐる。
×静かな場所での勉強
○BGMを聴きながら勉強
×勉強は机で集中してやるもの
○勉強は場所を変えてやるもの
×苦手な問題は、ひたすらできるまで反復学習する
○苦手な問題は、様々なジャンルを混ぜて学習する
どうすれば脳がもっとも効率よく学べるかを知ることは、自分の脳が欲する学習意欲を満たしてあげることに繋がる。脳が喜べばあなたも幸せになる。言ってみれば、本書は「幸せになる学習法」の本である。
科学の進歩は、本当に面白い。
勉強法の本だが、脳科学の教養本としても、オススメだ。
===================
■押さえておきたい15のポイント
===================
脳は好奇心が詰まった宇宙のようなものだ。そこにはきっと、記憶の一覧表のようなものがあるのだと思う。ブックマークの役割を果たす分子があって、それがいつでもニューロンのネットワークへのアクセスを可能にし、自分の過去、自分のアイデンティティを与えてくれるのだろう。
記憶を使えば記憶は変わる。それは、良いほうに変わる。忘れることで、覚えたことがより深く脳に定着する。それは、余計な情報をふるいにかけるとともに、覚えたことを一時的に断絶することで可能になる。断絶した記憶をその後再び引きだすと、検索の力と保存の力が以前よりも高まるのだ。こうした働きは、脳生物学と認知科学によって明らかにされた、記憶の基本的な原理である。
2種類の部屋で覚えることで、勉強した単語、勉強中に目や耳に入った事実、勉強中に思ったことを思いだす手がかりの数が2倍になるかもしれない。
勉強時間を分散させるからといって、勉強時間は増えない。より多くの努力が必要になるわけでもない。にもかかわらず、覚えたことをより長く記憶にとどめておけるようになるのだ。
流暢性とは、情報を適切に素早く処理し出力する能力のことである。事実や公式や要旨がその場ですぐに思いだせると、翌日や翌々日になっても思いだせると信じてしまうのだ。この流暢性が招く幻想は非常に強力だ。主題や課題の内容をつかんだと思えば、それ以上勉強する必要はないと思い込む。人は忘れるという事実を忘れてしまうのだ。
学んだことを自分自身や自分以外の誰かに説明するという行為は、単純なことのように思えるかもしれないが、慣習的な意味での自己テストの一形態にとどまるものではない。これは非常に効果の高い学習だ。机に向かって教科書をじっと見続ける勉強に比べると、その効果は20〜30パーセント高い。
●問題解決の四つのプロセス
第1段階:準備
第2段階:孵化(インキュベーション)
第3段階:ひらめき
第4段階:検証
孵化段階の定義は、問題に行き詰まって意識的に考えることをやめた瞬間から始める中断(休憩)を意味し、それは突破口となるひらめきを得た瞬間に終わる。
目標の達成をもっとも効率よく実行に移すにはどうすればいいのか?
重要で難しいことをやっている瞬間に邪魔を入れればいい。ツァイガルニク効果を活用し、その作業を脳内リストのトップに押しあげるのだ。
何かの技術を完全に自分のものにした人は、いくらかの反復練習を必ず行っている。たいてい、その量は多い。
種類を混ぜた練習を行うと、学ぶ力全体が向上し、ものごとの違いを理解する力が高まる。しかもそれだけではない。文字どおりの意味でも比喩的な意味でも、人生のアクシデントに備えさせてくれるのだ。
知覚学習は能動的な学習である。私たちの目(耳などほかの感覚器官も含む)は、自分のためになる何かをつねに探している。それは自動的にそうするのであって、外的要因や何かの助けは必要としない。もちろん、ためになる何かを見つけるためには、注意を払う必要はある。だが、何かを見つけようと意識したり、それに波長を合わせたりする必要はない。何かあれば、学習システムが自ら波長を合わせる。そのシステムは、知覚すべきもっとも重要なことを見つけ、それ以外はふるい落とす。
今日までに生まれた膨大な数の証拠から、睡眠は前日に勉強したことをより深く記憶にとどめさせるだけでなく、理解も深めることがわかっている。
睡眠は、目を閉じて行う学習
結局は、あなたのすることすべてが学習なのだ。
===================
■これをやってみよう!3つの実践ポイント
===================
【654-1】勉強時間を分散させる
【654-2】勉強場所を分散させる
【654-3】学んだことは、必ず誰かに教えるつもりでまとめる
===================
■今回のまとめ
===================
脳が学習しやすい環境を整えることこそ、真の勉強法!
===================
■今回紹介した本
===================
ベネディクト・キャリーさん、とても勉強になる一冊をありがとうございます\(^o^)/
興味をお持ちいただけましたら、ぜひあなたの自身で本を体感してくださいね(^^)
少しでも参考になれたら、嬉しいです。ありがとうございました!
■【読者登録受付中】メルマガの配信を開始しました!■
登録はこちらから
※注意※
携帯アドレスで登録される方は、
「@sharedoku.com」のドメインを指定受信にして下さい。
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。