【武士道を学ぶ意義とは】
明治大学文学部教授・齋藤孝氏が、新渡戸稲造の名著「武士道」のエッセンスを、たった1分間で吸収できるようにまとめた一冊。”いかに生き、死ぬか”日本人に宿る人生の奥義を手軽に。
人生に迷ったとき。
指針とするものを、あなたは持っていますか?
本書は、新渡戸稲造の名著『武士道』の要点を、わかりやすい現代語訳と見開き1ページ完結で、くり返し学びやすいようにまとめ上げた一冊。
武士道とは、日本人の精神の基盤とも言えるものです。
日本人としての品格・徳目・美徳が、バランスよくまとめられています。
ですが、多くの日本人が忘れかけていると言います。
そのことが、さまざまな社会的問題の遠因にもなっているのです。
だからこそ、この本で再び呼び覚まそう。
これが、本書の目的です。
とても読みやすく、現在に即した事例と照らし合わせてエッセンスを吸収しやすくなっています。
日本人の精神を、学び、取り戻しましょう。
◆武士道を育もう!
武士道の源泉は、戦士特有の倫理にあると考えられています。
常に死の覚悟を持つこと、命より名を重んじること、人を殺す技術や作法などです。
そこに仏教や儒教、新道などが加わり形づくられました。
武士道の源泉の一つは日本民族の特性ですから、庶民は武士道に接しても違和感を抱くことなく、すんなりと多くの教訓を得たのです。
そして、それが日本人の礼儀正しさや忍耐強さ、誠実さや公共心を強化したというのが新渡戸の考えです。
昨日と他人は変えられませんが、明日と自分は変えられます。
自分の思い通りにならない時でも他人を責めず、自分の非を認めて最善を尽くせば天が味方してくれます。
それが武士道の考え方です。
現代は大量の言葉が安易に消費される時代です。
そんな時代だからこそ、小さな言葉や約束もおろそかにしないことが大切です。
それが誠実さの礎になるのです。
学問をして知識を増やしても、行動に活かせなかったら意味がない。
「学ぶことは行うことだ」と忠良は訴えたのです。
言葉は最小限に抑え、肚で語り、態度で示すことが大切です。
静かな人間は、しばしば激しさを内に秘めているのです。
人は人に感化されやすい存在です。
優れた人とつき合えば向上しますが、くだらない人とつき合えばすぐにダメなほうに滑り落ちてしまいます。
誰かのために命を捨てるのではなく、命をかけて戦う時、人は驚くほどの力を発揮できるのです。
刀に限らず、権力や財力も同じです。
力は氾濫すれば自他を不幸にし、適切に用いれば自他を幸福にする諸刃の剣なのです。
「むしろ損を選ぶ」武士道のいさぎよさは、一度しかない人生をどう生きるかや、重大な岐路でどちらを選ぶかを思案する時の大切なヒントを示していると言えます。
権力を握る者が富と無縁であることは、よき社会を築くうえで非常に大切なのです。
勝者には勝者にふさわしい言動が求められます。
敗者や弱者へのいたわりや敬意を持てという武士道の精神は、現代の日本人にも大切な心構えなのです。
信用や信頼は現代の人や企業にとっても最も大切ですが、その根底には「言ったことを守る」がなければならないのです。
堕落を防ぐために、名誉ある地位に立っても満足せず、卑しかった昔を追懐して謙遜の念や仁の心を養えと武士道は教えています。
私たちの根っこには武士道の精神があり、「いさぎよく」「礼儀」「名誉」「卑怯」「名を汚す」といった言葉で自分を律することができます。
生き方に迷った時、あるいは人を動かす時、武士道精神は一つの指針になってくれるのです。
【1124-1】他責を求めず、自責の視点で見つめ直す
【1124-2】どんな時も、他者への労わりと敬意を忘れない
【1124-3】「言ったことを守る」をくり返す
迷ったときに、立ちかえる指針を持とう。
【書籍名】1分間武士道
【著者名】齋藤孝
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2017/12/20
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】生き方に迷ったときに
【キーワード】哲学、教養、生き方
【頁 数】186ページ
【目 次】
第一章 責任が人を磨く
第二章 他人を責めず自分を変えよ
第三章 批評するより行動する
第四章 加えるな。そぎ落とせ
第五章 平伏させずに心服させる
第六章 命がけとは死ぬことではない
第七章 貧富を忘れて生きよ
第八章 人は能力より人格ではかられる
第九章 自分より大きな何かを守る
この本で、あなたは変わる!
齋藤孝さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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2018年 2月 14日
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