【糖尿病専門医の贖罪の書】北里研究所病院糖尿病センター長・山田悟氏が、糖尿病に限らず三大死因の背景には「血糖異常」がある警鐘を鳴らす一冊。誤った情報を正し、最新栄養学に基づく「ロカボ」をすすめる。
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■書籍情報
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【書籍名】糖質制限の真実
【著者名】山田悟
【出版社】幻冬舎
【出版日】2015/11/12
【推薦度】★★★★★
【対象者】健康的な人生を送りたいときに
【頁 数】197ページ
【目 次】
第1章 日本人の体に起きている異変
第2章 黒が白になった栄養学の激変
第3章 カロリー制限は意味がない
第4章 緩やかな糖質制限=ロカボが人類を救う
第5章 ロカボ生活をはじめよう
第6章 疑問にお答えします
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■こんな時に読みたい!
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・健康に気をつけなければと思いはじめたとき
・いろいろな健康情報がありすぎて、何を信じていいのかわからないとき
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■1分間紹介文
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あなたは1日どれくらいの糖質を摂取しているか把握していますか?
把握はしてないけど気をつかっているから大丈夫。そんな風に思っている人にオススメ。
著者は、山田悟さん。
北里大学北里研究所病院糖尿病センター長。
日々1300人の患者と向き合いながら、食べる喜びが損なわれる糖尿病治療において、いかにQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げていけるかを追求。緩やかな糖質制限食=ロカボの考え方を普及させるべき、一般社団法人食・楽・健康協会を立ち上げる。
本書は、巷に溢れる根拠の乏しい糖質制限とは一線を画す、最新栄養学に基づく革命的な食事法である、【緩やかな糖質制限食=ロカボ】の考え方を徹底解説した一冊。
現代社会で激増する生活習慣病。著者のまとめによると、その8割を占める糖尿病・高血圧・脂質異常症は、さらにガン・心臓病・脳卒中の三大死因につながっている。運動不足や食生活の乱れからスタートし、メタボリックシンドローム、三大死因と繋がるメタボリックドミノは崩壊寸前であると、著者は警鐘を鳴らす。
本書を読み、最新の栄養学および数多くの信頼度が高い研究論文の引用に触れると、『血糖値を上げる唯一の原因、糖質(炭水化物・果物・芋・豆等)をコントロールするしかない。』というのが、理解できる。
しかしながら、糖質をコントロールするのは理解できるが、一方で、それだと食事の楽しみが減ると想像してネガティブになる人も多いと思うが、そこで用意された革命的な食事法が、本書のキーである【緩やかな糖質制限食=ロカボ】である。
ロカボは非常に取り組みやすい。
なぜなら、たった2つのルールを意識して食事をすればいいだけだからだ。
これからも健康的に長く人生を楽しみたい!
そう願っている人なら、かならず実践できるロカボ生活。
あなたも、始めませんか?
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■押さえておきたい15のポイント(引用)
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日本人の6人に1人が血糖異常者、40歳以上に限定したらおおよそ3人に1人の割合
炭水化物は、1グラムあたり4キロカロリー以上のエネルギーを持っているものと、持っていないものとに分けられます。1グラムあたり4キロカロリー以上のエネルギーを持っているものが糖質、持っていないものが食物繊維と呼ばれます。
血糖値は上がってしまってから抑えるよりも、最初から上がらないようにするほうがより望ましいので、食事をする時の順番も大切です。
(略)
大事なのは、糖質を最後にお腹に入れる、”カーボラスト”にすることです。
2015年になり、日本の厚生労働省にあたるアメリカの政府機関は、約40年ぶりに『食事摂取基準』を改訂しました。その内容は、「食べるコレステロールは制限しません。食べる油も制限しません。なぜならば、それらを控えても心臓病の予防にも肥満の予防にもつながらないからです。」というものでした。
毎日の食事を低糖質なものにした上で、トレーニングをしてある程度の筋肉量を保っていれば、すい臓もアンチエイジングができて血糖が上がりにくい体になります。
脂質制限の場合と同様、カロリー制限の効果には今、大きな疑問符がつきはじめている
コレステロールはエネルギー源ではないので、運動で燃やして減らすことはできません。コレステロールを下げたいと思ってウォーキングをしている人は、気の毒ですがまったく無駄な努力をしているということになってしまいます。
「体にいい」という表現は、基本的には「何にも効かない」と同義だと私は思っています。本当に何かいいことがあるのなら、体に対する効果、例えば血糖値が上がりにくいとか、血中の中性脂肪が下がるとか、もっと具体的な表現が出るはずです。ですから「体にいい」という言葉には、是非、気をつけてほしいと思います。
糖質を1食20〜40グラム、それとは別に1日10グラムまでのスイーツ、間食を食べて1日の糖質摂取量をトータル70〜130グラムにしましょう、というのが「ロカボ」の定義です。
カロリー、たんぱく質、油脂の接収量の面倒な計算をしなくても、低糖質にしてさえいれば、血中の脂も根こそぎ良くなり、体重、脂質、血糖が改善できるということがはっきりと証明されたのです。
満腹という感覚は、その人が食べるべき量を脳が感知し、みずからとどめているというメカニズムによって起こります。従ってほとんどの人は、糖質さえ基準以下に抑えれば、満腹になるまで食べても太ったりはしないのです。
ロカボで積極的に摂るべき食品は肉、魚、豆腐などの大豆製品、野菜、そしてナッツです。野菜でも芋、かぼちゃ、豆は糖質が多いので注意が必要です。日本人は比較的、ナッツと豆を混同していることが多いのですが、ナッツは脂質豊富で糖質の少ない食材、一方の大豆以外の豆類は糖質を豊富に持っている食材なので、きちんと区別して考えましょう。
現在、アスパルテームやスクラロースといった人工甘味料には、1日で摂ってもいい上限が設定されています。これはFDAやEMAといった、アメリカとヨーロッパの許認可庁に出されたいくつかのデータから定められたものです。その数値をもとに考えると、これらの人工甘味料を含む缶ジュースだったら、1日15〜25本までが安全圏ということになっています。
1日15本の缶ジュースを飲む人は、まずいないでしょうから、人工甘味料は安全な食品であると言い切って問題ないと私は考えています。
口から砂糖、ブドウ糖を摂れないと、脳みそが働かなくなるなどというのは完全な嘘、あるいは迷信です。
1食の糖質量20〜40グラム以下となるお食事を。
それに加えて1日糖質量10グラム以下の嗜好品を。
これだけでいいのです。
まずこの本を読まれた方から健康になっていただき、その上で、ご家族、会社の同僚、ご友人にこの考え方を広め、ぜひ日本、世界を救っていただきたいと思います。x低糖質の食事、ロカボの食事は、すべての日本人、さらには世界の人々にとっても大きな価値があるということを、理解していただけたらと思います。
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■これをやってみよう!3つの実践ポイント
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【638-1】「ロカボ」を実践して、身体の変化を実体験する。
【638-2】食事の時は、極力糖質を最後に摂取する”カーボラスト”を心がける
【638-3】自らの満腹中枢を信じる
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■今回のまとめ
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ロカボは、10年後の自分を明るく照らす希望の光!
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■編集後記
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本日もここまでお読み頂きありがとうございました。
自分で決めたことを裏切らない。
ちょっと自分に対してむしゃくしゃしてしまった1日でした(ー_ー;)
いろいろな考えが巡って収拾がつきません。。
以上、本日も本との出会いに感謝し、編集後記とします。
次回もよろしくお願いします!
読書習慣の専門家
米山智裕
感謝!
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■今回紹介した本
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山田悟さん、とても有意義な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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■読了までの時間
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00時間55分
通勤時間にて。
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