【書評:040冊目】ノマドと社畜(谷本真由美)

【遊牧のつもりが、家畜になっていませんか?】
作家・谷本真由美氏が、『ノマドと社畜』と題して、日本で流行るノマド論のおかしさと危険性を一刀両断しながら、組織に寄りかからず自立した働き方を指南する一冊。

■書籍の紹介文

ノマドワーカーという働き方。
羨ましさや憧れはありますか?

 

本書は、海外事情に精通した視点から「ノマドは新手の貧困ビジネスになりつつある」と警鐘を鳴らし、組織に寄りかからず自立した働き方を指南する一冊。

 

ノマドワーカーと呼ばれる新しい働き方が浸透し始めています。
関連したセミナーやイベント、情報商材が溢れるようになってきました。

 

この動きに警鐘を鳴らすのが、本書です。
セミナージプシーや情報弱者などと呼ばれる人たちから利益をあげるためだけに、ブームをつくり出している危険性を認識すべきだと指摘します。

 

ノマド先進国のイギリスの実情を紹介しながら、本来のノマドワーカーという生き方を示します。
その姿は、日本で言われているイメージと違い過ぎて、愕然とする人も多いことでしょう。

 

ノマドワーカーとは、働き方であり生き方につながります。
人生に多大な影響を与えるわけですから、安易に飛びつくべきものではありません。

 

しっかりと調べ、自分の特性を知り、選択する必要性があるのかを見極める必要があります。
そのためにも、ノマドワーカーに必要な能力やスキル、その習得法について説いている本書には価値があります。

 

選択を間違えて、貧困層に身を落とさないためにも。
安易に飛びつかず、しっかりと見極めましょう。

 

◆流されるな!

ノマドと社畜
谷本真由美 朝日出版社 2013-3-9
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■【要約】15個の抜粋ポイント

日本では、2011年後半あたりから「ノマドワーキング」や「フリーエージェント」という言葉が、ネットやメディアで話題に上ることが増えてきた。

 

ノマドブームはある意味、「デジタルな香りのする、新手の貧困ビジネス」になりつつあるのだ。

 

ノマドが日本よりも盛んなイギリスや大陸欧州には「ノマドになるためのノウハウを売る」サービスはない。
セミナーはあるが、税務セミナーなどが主流だ。

 

ほかに、商品開発の方法、マーケティングなど、実際に役立つ「戦術」を教える内容だ。
その内容は、極めて実務に沿った、大変地味なもので、あいまいな「夢」や「概念」を売るようなものはない。

 

講師は、長年自営業をやっている人や大学の先生、会計士、税理士などだ。
彼らが、起業や、その実務について体系的に教えているのが、イギリスや大陸欧州のセミナーなのだ。

 

つまり、ノマドワーカーになるということは、スキルや専門性の高い人は、どんどん稼げるようになり、そうでない人は低賃金で働かざるを得ないという「激烈な格差社会」を意味するのだ。

 

ノマド的な働き方は、企業側にはとても都合がいい。
必要な時に、必要なスキルを持った人を、個人事業者として雇える、いわば「雇用の調整弁」になるからだ。

 

全てを自分でやらざるを得ないから、当然、普通の会社員より、高い能力が必要なのだ。
すべてをこなせるオールマイティーな「スーパーワーカー」だけが、ノマドになって生き残れるのだ。

 

孤独に耐えられない人は、ノマドになれない。

 

「この分野ならあなた」といわれるプロを目指すのだ。
他の組織でも使える汎用性のある分野なら転職もうまくいく。
常に創意工夫を積み重ね、仕事の中で自分らしい付加価値を見つけるのだ。

 

会社の内規で問題がないなら、ネットやリアルで、同業他社の人や、海外の人を探して友達になり、いろいろと意見交換するのもいい。

 

会社でノマド的に働くのもいいが、企業に勤めながら、本当にノマド的な仕事をしてしまう方法もある。つまり、兼業だ。
兼業を禁止している会社もあるが、認めている企業もけっこうある。

 

ノマドの現実を紹介してきたが、会社に所属しながら、様々な場所で柔軟な働き方をすることには、賛成だ。
理由は、日本にはそれを可能にする環境が整っているからだ。

 

一方、会社に「雇われずに働く」という意味のノマドは、フリーランスや、個人事業者として、継続的に仕事を取って食べていける「能力」のある人にしか勧めない。

 

●「ノマドになりたい」なら、次の4つをやるべき
(1)実態を知る(ノマドとして最低5年から10年働いている人に話を聞く)
(2)「食べていく」のに向いているスキルや技能の探し出し
(3)基礎知識の習得(会計、マーケティング、法律など)
(4)英語を身につける

 

■【実践】3個の行動ポイント

【040-1】自分のコアスキルについて書き出す

【040-2】自分の差別化ポイントを書き出す

【040-3】いろいろな人の意見交換する場を設ける

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】ノマドと社畜
【著者名】谷本真由美著者情報
出版社朝日出版社
【出版日】2013/3/9
オススメ度★★☆☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード働き方フリーランス副業
【頁 数】184ページ
【目 次】
・「遊牧民」的な働き方
・高学歴の失業者たち
・日本のタコ壺化した会社
・これからはノマド的な社畜であれ!
・「世界に一つしかないフィギュア屋」になれ!
・メイロマ流の英語勉強法
・若い世代が社会の中心になれば、日本も変わる
etc.

 

この本が、あなたを変える!

ノマドと社畜
谷本真由美 朝日出版社 2013-3-9
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谷本真由美さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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