【書評:2092冊目】すべての悩みはストレッチで解決できる(福嶋尊)

【ストレッチ習慣でストレスフリー生活を!】
整体師・福嶋尊氏が、『すべての悩みはストレッチで解決できる』と題して、健康に限らず肯定感や認識力といった自己管理能力を、ストレッチを通じて高める方法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

ストレッチに対するイメージ。
あなたはどんなモノをお持ちですか?

 

本書は、3万人以上の患者を整えてきた整体師が、ストレッチは健康面だけでなく自己管理能力の向上にも極めて有用だと提起し、代表的な悩みを例に、習慣化したいストレッチを解説する一冊。

 

ストレッチと自己啓発を組み合わせた、おもしろいアプローチの書籍です。
また、肝心のストレッチ方法をQRコードによる動画解説のみに振り切っている点も斬新さを感じました(本編上、イラストは皆無)。

 

人生のさまざまな悩みに対して、その解決策としてなぜストレッチが有用なのか。
ここを紙面上で文章解説し、各項目の最後に、そのテーマにあったストレッチ方法が解説されている動画へのQRコードが付いている、という構成になっています。

 

ストレッチとは、身体全体のバランスを保つためにおこなう行為。
これを習慣的におこない健康を保つことが目的、というのが一般的なイメージだとおもいます。

 

もちろん、このイメージは正しいです。
ただ、もう一歩踏み込んで向き合うことで、ストレッチがもたらす効能はさらに広がると著者は力説します。

 

ストレッチをおこなうことで、身体の状態(心の状態も)を確認することができます。
これはすなわち、自分で自分を俯瞰することであり、自己啓発的にいえば「自己認識力」や「客観力」につながります。

 

このように、ストレッチを通して自分と向き合う力を高めることができる。
これって健康面だけではなく仕事やプライベートなど人生全般にとっても重要なことですよね、というのが著者の主張です。

 

ストレッチをすることで、これから始める行動の準備と集中力を高められる。
ストレッチをすることで、負担をかけた身体をリセットする。
ストレッチをすることで、揺さぶられた心をほぐしながら落ち着かせる。

 

ストレッチとは、心身ともにベストな状態の自分へ整えることである。
こまめにおこなうことで、ベストな状態からのズレが小さくなり、良いパフォーマンスを出しやすい状態をキープできる。

 

著者の解説を聞くと、このようなまとめが自然と頭の中にできました。
そして、こう捉えるとストレッチを習慣にしていこう!と前向きな気持ちになれます。

 

トレーニングと聞くと及び腰になる人も、ストレッチと聞くとハードルが下がりますよね。
この感覚を有効活用して、ストレッチを習慣にしてしまいましょう!

 

◆ストレッチでストレスフリーに!

すべての悩みはストレッチで解決できる
福嶋尊 秀和システム 2024-2-23
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■【要約】15個の抜粋ポイント

(ストレッチをすることで)「自分の身体を自分で把握し、コントロールできる自信」を得ること。
これが、自己肯定感につながります。
そのヒミツは、柔軟性が姿勢や体力にダイレクトにインパクトを与えるからです。
①柔軟性がアップすると、よい姿勢が手に入ります。
②正しい姿勢をキープしやすくなり、結果的に疲れにくくなります。
③デスクワークや作業に長時間取り組む際も、集中しやすくなります。これだけで、仕事効率が目に見えてアップします。

 

特に足腰のサインは、絶対に見逃さないようにしましょう。
自分で歩けるということは、とても大きな財産です。
自分の健康を守るストレッチという習慣は、人生を守る手段になります。

 

●仕事前のストレッチがオススメな理由
理由①:頭がスッキリして冷静になれる
理由②:集中力が高まる
理由③:自分と向き合う時間を作れる

 

ストレッチこそ、小さな目標設定、進捗の管理、楽しさをすべて詰め込める取り組みです。
まずはストレッチで「ルーティン化する力」を身につけて、やる気のスイッチに頼らずに、自分から近藤を起こせるメンタルを手に入れましょう。

 

いくら筋肉を鍛えても、健康的な身体を目指すなら、バランスよく、ストレッチしながら筋肉を鍛えていくことが重要です。

 

・1箇所に集中したバランスの悪いトレーニングは控える
・筋肉と一緒に骨の健康も意識する
・過剰な負荷をかけるトレーニングを控える
・ストレッチで柔らかい筋肉を作り上げる
・健康的な食生活を心がける
この5つの方針を意識して、筋肉と骨を一緒に鍛えていきましょう。

 

ストレッチをして「いつもより筋肉が硬いな」と思ったら、それは水分不足かもしれません。
体内の水分が筋肉や関節に必要十分な量よりも少ないと、筋肉は硬くなります。

 

ビタミンCやビタミンE、ビタミンKなどの抗酸化ビタミンは、運動による酸化ストレスから身体を守り、炎症を軽減してくれるのでオススメです。

 

疲れを自分で取る秘訣は「タイミング」です。
ストレッチは気力低下やイライラ、集中力低下、不安感に対して効果的なので、これらのサインが表れたら適切なストレッチをおこなうタイミングだと考えて、逃さないようにしましょう。

 

試験前など、明らかに原因があって緊張しているときにオススメのストレッチ方法は、「ウォーキングしながらのストレッチ」です。

 

普段あまり腰のサイドを意識する方はいないと思いますが、ここは大事な部位です。

 

何に取り組むにも、入念な準備、ウォームアップが大事。
仕事でもプライベートでも、仕事前の準備で大きな差が出ます。
内勤の方は肩を回す、指を広げる。これだけでキーボードを打つ準備になります。
外回りの方はふくらはぎを伸ばす、腰をひねる。これで疲れにくくなるのです。

 

ストレッチを通じてストレスに負けないタフなメンタルを手に入れると、フィジカルの面でも、身体が非常に丈夫になります。
ストレッチで自律神経を調整できるので、リンパの流れがよくなるからです。
また、ストレスは炎症を引き起こす作用がありますが、ストレッチをすると抗炎症作用が発揮され、病気にかかりにくくなります。

 

ストレッチはそもそも、失敗しません。
ストレッチをしなくて後悔することはあっても、ストレッチをして後悔することはありません。
だから、怖がらず挑戦することができます。

 

ストレッチは、継続することでその真価を発揮します。
継続は力なり、です。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2092-1】ストレッチする時間をスケジュール帳に書き込む

【2092-2】紹介されているストレッチを1つ1つ習慣化する

【2092-3】日々のストレッチで感じた自分の変化を書き留める

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】すべての悩みはストレッチで解決できる
【著者名】福嶋尊著者情報
出版社秀和システム
【出版日】2024/2/23
オススメ度★★★☆☆
こんな時に自分を変えたいと思ったときに
キーワード自己対話健康法メンタル
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 自信がない? 筋トレよりストレッチだ
第2章 給料を上げたい? 残業よりストレッチだ
第3章 やる気が出ない? サプリメントよりストレッチだ
第4章 タフになりたい? ジム通いよりストレッチだ
第5章 疲れを取りたい? マッサージよりストレッチだ
第6章 メンタルが弱い? 睡眠薬よりストレッチだ
第7章 モテたい? 自分磨きよりストレッチだ
第8章 友だちが少ない? 人間関係よりストレッチだ
第9章 幸せになりたい? 婚活よりストレッチだ
第10章 人生を変えたい? ビジネス書よりストレッチだ

 

▼さっそくこの本を読む

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福嶋尊 秀和システム 2024-2-23
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福嶋尊さん、素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

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