【書評:2073冊目】どこへ行っても「顔見知り」ができる人、できない人(有川真由美)

【”顔見知り”が増えるほど人生は豊かになる】
作家・有川真由美氏が、『どこへ行っても「顔見知り」ができる人、できない人』と題して、人間関係が広がり人生を変える力さえ秘める、顔見知りになるスキルを指南する一冊。

■書籍の紹介文

顔見知りになる最も簡単な方法。
それはなんだとおもいますか?

 

本書は、”顔見知り”になりさえすれば人間関係の可能性は自然と広がっていくと提起し、心がけとほんの少しの勇気ですぐに始められる、”顔見知り”になるためのコツを指南する一冊。

 

顔見知りになる最も簡単な方法。
それは、「顔を上げて、顔を合わせる」ことです。

 

「えっ?」と思われたかもしれませんが、ふざけているわけではありません。
顔を上げることは、人間関係の大切な一歩なのです。

 

今日、お店のレジで顔を上げて店員さんと目を合わせましたか?
今日、話しかけられているのにパソコンやスマホから目線を外さず対応していませんか?

 

改めて振り返ってみると、顔を上げていない場面が意外と多いことに気づくとおもいます。
これでは、相手の顔を知れませんし、自分の顔を知ってもらうこともできませんよね。

 

顔を上げることで目が合い、目が合うことで挨拶やひと言が交わされます。
言葉を交わすことで、言葉を交わしやすくなり、人間関係構築の道がどんどんと開かれていくのです。

 

だからこそ、仲良くなりたいけど話しかけるのは苦手という人ほど、「顔を上げて、顔を合わせる」ことを意識してみてください。
たったこれだけでも、変化を感じることでしょう。

 

現代は、テクノロジーの発展により暮らしやすい時代ではあります。
ただ一方で、”自己責任”という言葉に代表されるように、”頼りづらい”時代だとも感じます。

 

「頼ったら迷惑がかかる」「これくらい自分でやらないと」。
このように知らず知らず自分を追い込み、暮らしやすい時代のはずなのに生きづらさに苦悩する・・・。

 

そうした苦しい心を軽くするためにも、ぜひ本書を読んでみてください。
まとめられているコツをひとつ一つ習慣していくことで、きっと、心は軽くなり日々を楽しめるようになるはずです。

 

とても深く大切なことを学んだ気分を覚える一冊。
著者の言葉がグサグサと心に刺さります。

 

◆オススメ!

どこへ行っても「顔見知り」ができる人、できない人
有川真由美 PHP研究所 2023-11-11
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「声をかけられる人」に共通する特徴のひとつは、顔を上げていること。
それだけで自然に背筋が伸びて、表情もやわらかくなって、まわりに心を開いている印象があります。
視線も外に向いているので、人の動きをキャッチして目が合いやすいのです。

 

ほめる習慣でいちばん得をしているのは、自分自身。
相手のいいところを見ようとするので、嫌悪感やストレスが軽減されて、人間関係がうまくまわり始めるのです。

 

名前を呼ぶことは、コミュ力に自信がない人でも、簡単に距離を縮められる秘策。

 

自分でも相手でもない”第三のこと”を話題にする「三角話法」は、私もよく使う手。
これをやると、世の中の人はなんとあたたかいのだろうと思えてくるのです。

 

会うたびに「なにを話そう」と考えるのではなく、「基本型」を決めておくとラク。
(略)
その基本型とは、「あいさつ+ひと言」。
たとえば・・・・、
「おはようございます。だんだん涼しくなってきましたね」
「おつかれさまです。これからお昼の休憩ですか?」
「こんばんは。今日は満月みたいですよ」
など、なんでもいいのです。
最後の語尾を「〜ですね」(同調)、「〜ですか?」(質問)、「〜ですよ」(伝達)などにして、相手に問いかけるように言うと、相手も話に乗っかりやすい。

 

相手の対応は、相手の問題なのです。
(略)
私たちは「どんな自分でありたいか」を基準に、シンプルに行動すればいいのです。

 

「沈黙は沈黙のままでいい」という選択肢をもつとほんとうにラク。
話したいときは話し、そうでないときは落ち着いて黙っていればいいのです。

 

「人によって態度を変えないこと」はマナーの基本中の基本。
だれに対しても丁寧に接する人には、身近なところで応援してくれる「顔見知り」が増えていくはずです。

 

「相手に体ごと向ける」という姿勢だけで、相手は「自分を大事にしてくれている」と安心します。

 

気軽につながれるからこそ、つながる相手は信頼できる人に厳選すること。

 

●”助けてもらい上手”の3つの条件
(1)先になにかしら相手を喜ばせている
(2)どこか欠けているところがある
(3)喜びと感謝を3割増しで示す

 

「相談したいことがあるんですけど」と言えば、穏やかに話を始めることができるのです。

 

”居場所”が欲しいと感じたら、まずは、自分がだれかの”居場所”になること。

 

「一緒に作業をする」「一緒に体を動かす」「一緒に遊ぶ」など、一緒に手足を動かしてなにかをすることは、心の距離を縮めてくれるものです。

 

大人のいいつながりは、ゆるく、心地よいもの。
相手も自分も元気になれるもの。
だから、いい関係であれば、焦らなくても、どうやっても続いていきます。
「明日はどんな人に出逢うんだろう」と、人とのつながりを大いに面白がって、大いに楽しんでください。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2073-1】自分から積極的に挨拶・声かけをする

【2073-2】丁寧な言葉遣いを心がける

【2073-3】自分の「やれること」で、積極的に相手に喜んでもらう

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】どこへ行っても「顔見知り」ができる人、できない人
【著者名】有川真由美著者情報
出版社PHP研究所
【出版日】2023/11/11
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の人間関係を良くしたいときに
キーワード人間関係マインド苦手克服
【頁 数】216ページ
【目 次】
第1章 どこへ行っても「顔見知り」ができる人の共通点
第2章 内気な人でも大丈夫。「話しかける」コツ
第3章 「なぜか顔見知りができない」をなくすちょっとしたヒケツ
第4章 気軽に話せる関係をつくる人のちょっとしたマナー
第5章 “ 助けてもらい上手”になる方法
第6章 どこへ行っても、気楽なつながりをつくれる人

 

▼さっそくこの本を読む

どこへ行っても「顔見知り」ができる人、できない人
有川真由美 PHP研究所 2023-11-11
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有川真由美さん、素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

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