【説明と書いて”優しさ”と読む】
ビジネス数学教育家・深沢真太郎氏が、『史上最高にわかりやすい説明術』と題して、2つの条件を満たせば説明は必ずうまくなると提起し、満たすために習得すべきことを伝授する一冊。
■書籍の紹介文
突然ですがひとつ質問です。
あなたはなぜ、この記事を読んでいますか?
本書は、2つの条件を満たせば説明は”必ず”うまくなると提起し、あなたが条件を満たすのに習得すべきことを、6つのステップをとおして伝授する一冊。
いきなり失礼な質問からはじめてしまって申し訳ございません。
もちろん、「説明する力に興味がある」「説明する力がほしい」からですよね。
ただ、おそらく相反する感情もお持ちだとおもいます。
「もっと説明がうまくなりたい」という前向きな感情と、「どうせ読んでもうまくならないかも」という後ろ向きな感情です。
人になにかを説明するのは、本当にむずかしいことです。
伝えるべきことを伝えるという”壁”と、伝えたことを相手に理解してもらうという”壁”、2つの大きな壁があるからです。
この2つの壁を前にすると、後ろ向きな感情ばかりが大きくなってしまいます。
わたし自身もその傾向が強い人間ですから、この手の本を買うときは期待、読むときは怖さ(またダメかもという恐怖)を覚えます。
では、なぜ”怖さ”まで覚える本をわざわざ読むのか。
それはやはり、「もっと説明がうまくなりたい」からに他なりません。
この堂々巡りの苦しみからやっと抜け出せる!
そうおもえる本に、ようやく出逢えたような気がします。
あなたも一緒に抜け出しませんか。
「伝わるって気持ちいい!」と叫べる自分へと。
◆「では、始めます」
史上最高にわかりやすい説明術
深沢真太郎 秀和システム 2021-11-10
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■【要約】15個の抜粋ポイント
【説明の定義】
頭を使って「誰でも同じように理解できる内容」を作り、それを伝えること。
実際に伝えるときには「説明」という行為は99%終わっている。
●うまく説明するための3つの条件
①論理的であること
②相手が感覚的にとらえられること
③相手の知っている言葉で語ること
みんな同じようにわかる。
これって素晴らしいことだとは思いませんか。
だから私は、いつどんなときでも、中学生に向けて説明をしているのです。
「論理的な説明をしなければならない」と思うのではなく、「いくつかの塊を、矢印を使ってつなげるだけでいいんだ」と思うのです。
●どんな説明も必ず「4ステップ」で作れる
STEP1:その説明内容にタイトルをつけてください
STEP2:その説明内容を最大3つの塊に分けてください
STEP3:その塊たちを「絵」だと思って、そこに矢印を加えてください
STEP4:1分間でそれを説明できるよう、情報量を削ぎ落としてください
制限を課すということは、捨てるという行為を課すことでもあります。
捨てるものを明らかにするために、ぜひ矢印と数値化をやってみてください。
感覚的にわかる状態にするために用意するものが2つあります。
・例(Example)を用意する
・比喩(Metaphor)を用意する
例や比喩を用意するときの視点は、やはり「視覚的に理解できる」あるいは「想像(イメージ)できる」ということなのです。
「つくり」が同じものを探すことができれば、比喩は簡単に作れます。
「説明の始め方」を、本書では「冒頭」と表記することにします。
あくまで私の経験則ですが、「冒頭」の重要度は80%、それに対して残り20%が「本題」です。
わからないことを聞く人の心理を推しはかる。
ぜひ冒頭で、相手がその説明を聞く必要性を伝えてください。
自己紹介ではできるだけ、現在や未来のことを話すようにしています。
いま何をしているのか。
これからどうなる予定なのか。
これから何をしていくつもりなのか。
そちらを自己紹介でお話しするほうが、相手がちゃんと聞いてくださっている感覚があります。
子どもの「なんで?」に答えるクセをつけると、あなたの説明する能力は飛躍的に高まります。
説明という行為の質は、あなたの相手へのやさしさの量で決まります。
もし、あなたが本気で、説明が上手な人になりたいと思うなら、どうか「正しいかどうか」ではなく「やさしいかどうか」を大切にできる人になってください。
■【実践】3個の行動ポイント
【1752-1】説明の際、「誰でも同じように理解できる内容」をつくることに集中する
【1752-2】説明の冒頭に、その説明を相手が聞く必要性をつたえる
【1752-3】説明の冒頭に、その説明の所要時間をつたえる
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】史上最高にわかりやすい説明術
【著者名】深沢真太郎 ・ 著者情報
【出版社】秀和システム
【出版日】2021/11/10
【オススメ度】★★★★★
【こんな時に】伝える力を身につけたいときに
【キーワード】話し方、ことばのチカラ、伝える
【頁 数】239ページ
【目 次】
第1章 「説明」を説明してみた
第2章 結果的に論理的な説明になっていた
第3章 「なんか、わかったかも」と思わせる
第4章 うまい人は、始め方が違う
第5章 説明するって、面白いかも
終章 あなたの説明は、やさしいですか
この本が、あなたを変える!
史上最高にわかりやすい説明術
深沢真太郎 秀和システム 2021-11-10
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深沢真太郎さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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