【伝わらない理由は整理にあり!】
人事・戦略コンサルタント/松本利明氏が、話を伝えるときは「最初の5秒」がキーになると提起し、5秒で伝えるための頭の整理術を解説する一冊。5秒を制する4つのコツとは?
相手の話はじめに思わず姿勢を正す。
そんな経験をしたことがありませんか?
本書は、話を伝えるには”最初の5秒で相手の関心を引きつける”ことと提起し、そのために有用な「ソラ・アメ・カサ」の使いこなし方を解説する一冊。
「ソラ・アメ・カサ」とは、次のようなフレームワークです。
ソラ「空を見ると曇ってきた(事実)」
アメ「雨が降りそうだ(解釈)」
カサ「傘を持っていこう(判断)」
もともと、マッキンゼーで問題解決のフレームワークとして生み出されましたが、これをコミュニケーションの改善に役立てようというのが、この本の目的です。
「ソラ・アメ・カサ」が、なぜコミュニケーションの改善に役立つのか。
この点から紐解きながら、使いこなすための解説と実用例を提示していきます。
「マッキンゼー?」「問題解決?」「フレームワーク?」
こう聞くと『堅苦しい』という印象を持つかもしれません。
ですが、なぜコンサルタントの現場で「ソラ・アメ・カサ」が使われているのかを考えてみてください。
まさに、コミュニケーションのストレスをなくすためなのです。
最初の5秒で「ソラ・アメ・カサ」がハマったとき。
相手の聞く姿勢が変わります。
◆伝えるための万能ツール。
ソラ・アメ・カサとは何か。
マッキンゼーの日本支社で開発された問題解決の「型」の1つですが、小学生でも理解できるくらい簡単で誰でも使いこなせるものです。
ソラ「空を見ると曇ってきた(事実)」
アメ「雨が降りそうだ(解釈)」
カサ「傘を持っていこう(判断)」
というシンプルな構造です。
事実を整理する時(ソラ)、「どうなりそうか?」(アメ)、「ゆえに、どんな判断を下し、打ち手や行動を提案するか」(カサ)の頭文字を取ったものが「ソラ・アメ・カサ」です。
いくら解釈とはいえ根拠がなければ三流です。
どうなりそうかという洞察結果を踏まえて、乗り越えなくてはいけない壁(課題)は何になるかを論点から導き出し、検討の方向を踏まえて乗り越える打ち手を考えるといいでしょう。
どんなに客観的に正しくソラ・アメ・カサを描いても、相手の主観(優先度・判断基準)に沿った順番で話さないとかみ合わなくなるのです。
一流は相手の主観を知るため、次の4つを相手と共有します。
ソラ・アメ・カサ+テーマ(そもそもの目的)です。
この4点が揃っていないと納得感が出ないからです。
今言っていることが、ソラ・アメ・カサのどこに入るかをチェックしながら話す。
まずはこれだけでも十分です。
これを意識するだけでも、話がわかりやすく伝わりやすくなります。
耳が痛いことでも5秒で伝え、動いてもらうにはどうすればいいか。
相手の「欲」をダイレクトに刺激する一言を言えばいいのです。
「自分が得するか」「自分にとって不利になるか」という一番気になる欲望を揺さぶれば、必ず相手は聞く耳を持ってくれます。
トラブルの時に一番やってはいけないのが「報告せず抱え込んで何とかしようとすること」です。
共通の仮想敵を倒そうと考えることがもっとも建設的で物事が速く進んでいきます。
議論が対立して加熱しそうになったら、さりげなく「そもそも論」で怒りや対立の矛先を変えてしまいましょう。
●プレッシャーやストレスの受け流し方
・自分に起きている状況を実況中継することで冷静さを保つ
・キャラだと割り切る
・自分のメンタルの自己防衛パターンを知る
クレームで頭が停止してアイディアが浮かばなければソラ・アメ・カサで整理し、打ち手を考えましょう。
必ず「これならいける」という案が浮上するのでおすすめします。
●成功の決め手を知る方法
(1)優秀な人に「普通の人との仕事の押さえどころの違い」を聞く
(2)うまくいっていることの裏側を探る
(3)成功パターンを集めて共通項を見つける
理想の自分に近づくために、恥ずかしがらず、モノマネをしましょう。
ダブルチェックは同じ動作を繰り返すことではありません。
見方や方法を変えることで見逃しがちなミスを発見することに価値があるのです。
「なぜ?」と問うのをやめましょう。
そして、「どうすれば解決するか?」とHowを問えばいいのです。
【1310-1】「ソラ・アメ・カサ」を使って習慣化する
【1310-2】ソラ・アメ・カサ+テーマを相手と共有しながら話を進める
【1310-3】「なぜ?」ではなく「どうすれば解決するか?」を使う
「5秒」が、流れを変える。
【書籍名】5秒で伝えるための頭の整理術
【著者名】松本利明 ・ 著者情報
【出版社】宝島社
【出版日】2018/10/4
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】考える力を身につけたいときに
【キーワード】思考、伝える、問題解決
【頁 数】219ページ
【目 次】
第1章 何かを伝えたいなら5秒で決める
第2章 5秒で伝えれば誤解も防げる
第3章 トラブル時こそ5秒で収拾せよ
第4章 自分にも5秒で問い、修正する
この本が、あなたを変える!
松本利明さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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