【書評:1951冊目】絶対に後悔しない家の売り方(齋藤智明)

【そのときを”突然”にしないために】
不動産コンサルタント・齋藤智明氏が、『絶対に後悔しない家の売り方』と題して、知識がないばかりに業者の餌食とならないために、知っておきたい不動産売却のコツを解説する一冊。

■書籍の紹介文

自宅や実家の売却。
そのとき、なにをすればいいか理解できていますか?

 

本書は、自宅や実家など”大切な不動産”を売却するという難題に直面したとき、業者の餌食とならないために、最低限知っておいてほしい不動産売却の知識を解説する一冊。

 

突然、目の前に大きな壁が出現した。
不動産売却など、ほとんどの人にとってこれくらいインパクトのある話だとおもいます。

 

相続や経済的理由、やむに止まれない事情・・・。
突然の難題に、不安や心配は尽きることがありません。

 

ましてや、知識や経験もありませんから、なにが正しい判断かの判断すらつきません。
ニコニコと話してくれる目の前の担当者を信じていいのか、必要以上に疑心暗鬼にもなります。

 

そして、一番の大きな心配事。
大きな金額が動くことになるので、「損(後悔/失敗)をしないか」「遺恨を残さないか」という点でも神経をすり減らします。

 

いざというとき、こうした重圧に押しつぶされないために。
頭の片隅に置いておきたい、不動産売却の基礎的な知識をまとめてくれたのが本書です。

 

◎売却にはこういった種類や方法があるのか
◎手続きを任せる業者はこうやって選べばリスクは減るのか
◎いざというときに困らないために、今のうちにできることはこれか

 

このように、そのときがきたら、なにをすればいいのかのベースをわかりやすく解説しています。
いままさに困っている人から、ぼんやりと気になっている人まで、要点を端的に押さえられるように構成されています。

 

不動産の売却。
それはモノ以上に、思い出だったり人生そのものだったりを売るような気持ちになるとおもいます。

 

そうした大切な気持ちが、少しでも保たれるように。
日頃から知っておきたい知識が学べる一冊です。

 

◆知ることで後悔は減らせる。

絶対に後悔しない家の売り方
齋藤智明 秀和システム 2022-12-10
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「早く」か「高く」か、目的の違いによって、つき合う不動産屋を分けると、物件売却はより満足度の高いものになります。

 

不動産屋が最初にチェックする立地条件の主なポイントは、
①最寄り駅からの距離
②土地が面している道路
③整形地か否か
この3つです。

 

買いたいという意思は大前提として、確実な売買をおこなうために必要な措置を取っている人が、いい買主と言えます。
では、必要な措置とは何かというと、銀行の住宅ローンの事前承諾を取ってある方です。
大切な物件売却なのですから、買主の選定はシビアにおこなう必要があります。

 

結論から言うと、信頼できる仲介業者を入れたほうがいい場合がほとんど。
(略)
彼らの報酬は、上限額が売買金額の3%+6万円と決まっているので、家が高く売れたほうがいい。
そのため売主と二人三脚を組みやすいと言えます。

 

「いま決めなければならない理由を教えてほしい」
この返答理由に整合性がなければ、その営業マンは、自分のノルマ達成のために契約させようとしている可能性があります。
「理由があいまいな状態で、契約の判断を急がせる業者とはつき合わない」
そう肝に銘じておきましょう。

 

●注意すべき営業マンの特徴
タイプ①:デメリットを列挙する
タイプ②:バカにしてくる
タイプ③:「私はプロなのだから」と偉そう
タイプ④:とにかく言い訳が多い
タイプ⑤:話に整合性がない
タイプ⑥:上司・会社優先
タイプ⑦:忙しすぎる

 

●土地価格の4つの評価基準
(1)公示地価
(2)路線価(相続税路線価)
(3)固定資産税評価額
(4)実勢価格

 

土地の価格は見方によって、まったく変わってしまう

 

ローンが残った家を売却したいとき、まず把握すべきは「ローンの残債がどれくらいあるか」「家の売却でえられる金額はいくらか」の2点です。

 

●親が元気なうちにやっておきたい5つの作業
作業①:家の片づけ
作業②:全資産の棚卸し
作業③:ローン残債と権利関係の引き継ぎ
作業④:相続登記
作業⑤:測量

 

現在は、空き家になっている不動産を相続して3年以内に売却した場合、その譲渡所得から3000万円を控除できる「空き家に関わる3000万円特別控除」を受けられるので、空き家の処分を考える方も増えてきました。

 

相続の際には、みんなに納得してもらえる調和を取ることが大切です。

 

●いいハウスメーカーを選ぶ2大ポイント
(1)あなたのために「いい家を建てよう」という気概のある営業マンがいる
(2)アフターサービスの体制がきちんと成り立っている

 

スムストックは、これまで多くの日本人が抱いてきた「新築神話」に一石を投じたものです。
家を長く生かすノウハウを詰めこんで建築した優良な既存住宅は、社会の共有資産であるという理念の下、丹念につくられた家がスムストックに認定されます。

 

二世帯住宅であっても、家を建てる際に考慮していただきたいのは「売れる家にする」という視点なのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1951-1】不動産屋の店頭広告をみる習慣をもつ

【1951-2】家に関する資産の棚卸しをする

【1951-3】スムストックについて調べる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】絶対に後悔しない家の売り方
【著者名】齋藤智明著者情報
出版社秀和システム
【出版日】2022/12/10
オススメ度★★★☆☆
こんな時にお金と賢く付き合いたいときに
キーワード資産形成交渉術問題解決
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 あなたの家はいくらで売れるのか?
第2章 いい営業マンを見極めて、最高の売却を目指す
第3章 売るとき、「こんなこと」でもめやすい!
第4章 とくに実家を売るときに注意したいポイント
第5章 売ったあとも肝心!「第2の家」はどうする?

 

この本で、あなたは変わる!

絶対に後悔しない家の売り方
齋藤智明 秀和システム 2022-12-10
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齋藤智明さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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