【遊びこそが人生を楽しく豊かにしてくる】
大阪大学名誉教授・赤井誠生氏が、『定年後の遊び方』と題して、定年後に感じる漠然とした不安の根源を心理学をベースに紐解きながら、定年後も楽しく生きる方法を解説する一冊。
■書籍の紹介文
暇を持て余す。
今のあなたは、どれくらい持て余していますか?
本書は、老化による衰えではなく、老化をしていく中でいかに毎日を楽しく過ごすのかに焦点を当てながら、定年後も楽しく生きる方法を解説する一冊。
定年を迎えたら、急に元気がなくなり老けこんでしまった・・・。
そんな話をよく聞きますよね。
定年前には「やっと自由だ!」「好きなことをとことんやるぞ!」とはしゃいでいたのに。
いざ、そのときを迎えるとまるで”抜け殻”のようになってしまうのはなぜなのか。
この点に、心理学をベースに切り込んでいきます。
そのうえで、いかに楽しく生きていくか、どうすれば楽しく生きられるのか、を提起していきます。
長年、会社・家庭・社会の狭間で奮闘してきた人生。
その間に、多くの人が”自分の楽しませ方”=『遊び方』を忘れてしまっているようにおもいます。
ゆえに、ちょっとした心がけや行動によって、「面白いな」「楽しいな」と感じる心を呼び覚ます。
言ってみれば、遊び方のリハビリプログラムといえる内容です。
現役時代のような刺激はもうありません。
それに変わる、定年後の人生に合った刺激を見つけましょう。
◆今こそ、遊んで生きる!
定年後の遊び方
赤井誠生 毎日新聞出版 2022-2-25
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■【要約】15個の抜粋ポイント
定年後の生活における最初の問題は、与えられた自由の下で、「一体何をすればいいのだろう」と自分自身で考えなければならないことにある。
人間の欲求は、単純なものから始まってだんだん高度なものになる。
最初に生きるための基本的欲求があり、次に社会の中での自分の位置を確保するための社会的欲求がある。
遊びは人に強制されたものではなく、何かを得るために行うものではない。
その行為は緊張しつつも楽しいものであり、日常生活とは別の特別なものでもある。
自分で決めて始め、その結果をほめられる時というのが最もやる気が高まる
驚きや不一致に加えて曖昧さ、新しさ、変化、複雑さ等の特性が私たちの目を引く
知識は時に驚きを与える。
それが面白さを感じさせ、興味を呼び、ものを深く考えさせることがある。
教育の原点はここにあるようにも思うのだ。
私たちは生きている限り常に賭けをしている。
ある行動をするということはあるものを捨てるということを意味する。
初めてのものはそれだけで興味の対象になる。
やはり未知のものの情報を集めようとすることが面白いからだ。
初めてのことを経験することは楽しいことだ。
旅は格好の機会になる。
日本はいい国だ。
じっとしていても季節が移ろっていく。
その季節の変化を見ているだけでも楽しい。
自分が変わったことによる心の変化をモニターしてみてもよい。
「こんな時昔の自分ならもっと腹を立てていたかもしれないなあ。鈍くなったものだ」と今の自分のことを考えたりするのもなんだか面白いことだ。
テレビ、ネット、本、ゲームは驚き、曖昧さ、新しさ、変化の宝庫だ
飽きたらやめる、驚いたことや新しいことに目を移し、それをかじってみる、面白かったら続ける、飽きたらやめる、を繰り返すつもりだ。
その途中でいろいろなものの変化を楽しむ。
たぶんいつもワクワク感があるだろう。
驚き、曖昧さ、新しさ、変化はなぜ人を引きつけるのだろう。
それはこれらの特性は共通して自身の知識との間に何らかのズレを持つからだ。
履いた靴下のズレではないが、ズレたものはなんだか気にかかるのだ。
このズレを自分で能動的に作り出して遊ぶこともできる。
自分で勝手に目標を立てるのだ。
目標に達するまで行動をし、目標に達すると次の目標を立てていく。
■【実践】3個の行動ポイント
【2050-1】旅行を趣味にする
【2050-2】株価を確認して、雑感とともに記録する
【2050-3】少しの努力で到達可能な、自分のための目標を立てる
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】定年後の遊び方
【著者名】赤井誠生
【出版社】毎日新聞出版
【出版日】2022/2/25
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】生き方に迷ったときに
【キーワード】シニア世代、生き方、心理学
【頁 数】184ページ
【目 次】
第1章 定年後の自由はちょっと怖いかもしれない
第2章 定年後は遊びたくなる
第3章 私たちは情報が大好きだ
第4章 驚きで遊ぶ
第5章 曖昧さで遊ぶ
第6章 新しさで遊ぶ
第7章 変化で遊ぶ
第8章 驚きと曖昧さと新しさと変化の関係は
第9章 自分で勝手な目標を立てて遊ぶ
▼さっそくこの本を読む
定年後の遊び方
赤井誠生 毎日新聞出版 2022-2-25
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赤井誠生さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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