【書評:1691冊目】日曜の夜、明日からまた会社かと思った時に読む40の物語(西沢泰生)

【憂鬱は、変化する好機!】
作家・西沢泰生氏が、『日曜の夜、明日からまた会社かと思った時に読む40の物語』と題して、40本の著名人のエピソードと名言から、仕事の見方が180度変わるヒントを伝授する一冊。

■書籍の紹介文

休日明けの朝。
気持ちは、元気ですか?憂鬱ですか?

 

本書は、仕事に対する憂鬱感を充実感へと変えるべく、著名人のエピソードと名言を通して、変化の「きっかけ」となるヒントを伝授する一冊。

 

サザエさん症候群。
日曜日の夕方、サザエさんがはじまると、「もう休日が終わってしまう…仕事か…嫌だな…」と憂鬱な気分になることを比喩する言葉です。

 

時間換算すると、人生の約半分は仕事をしています。
そんな膨大な時間を、憂鬱な気分で過ごすのかと想像すると背筋が寒くなります。

 

では、なぜ憂鬱な気分を感じてしまうのでしょうか。
「自分で自分を抑圧している」「仕事の見方が合っていない」の2つが考えられます。

 

たとえば、満員電車に乗りたくないのに、もっともらしい理由をつけて無理矢理に抑え込む。
たとえば、叱られているのに、怒られていると状況に合った見方ができない。

 

こうしたムリやズレが溜まると、憂鬱さとなって現れてきます。
酷くなると、うつ状態になったり、突如キレるなど感情が爆発したりしてしまいます。

 

こうならないために、自分を守らなければいけません。
では、実際にどうするのか。

 

「抑圧から自分を解放する」「仕事の見方を変える」の2つです。
このための”きっかけ”となるヒントを提示してくれるのが本書です。

 

著名人のとっておきのエピソードと名言を40本。
力を借りながら、著者がうまく我々が受け取りやすいように咀嚼しながら伝授してくれます。

 

◎抑圧から解放するためには、「やりたいこと」を追わず、「やりたくないこと」を絞り出せ!
◎叱るのは、「言えばわかる人間」だと相手から認められている証拠!

 

このように、力強くも端的で、弱った心にもスーッと溶け込む空気感です。
憂鬱さを感じたり、心が弱ったりする度にページをめくることで、徐々に見方や捉え方が変わりはじめます。

 

それに比例して、前向きな気持ちやワクワクした気持ちが芽生えてくることでしょう。
”きっかけ”となるヒントに、思い切って乗ってみてください。

 

◆憂鬱は、変化する好機!

明日からまた会社かと思った時に読む40の物語
西沢泰生 祥伝社 2020-4-15
売上ランキング(公開時):322,677
Amazonで探す 楽天で探す

■【要約】15個の抜粋ポイント

自分を「叱ってくれる」ということは、「言えばわかる人間」として、相手に認められているということでもあるのですね。
(略)
相手が「怒っている」のではなく、「あなたのために叱ってくれている」のなら、「感謝して、素直に自分の糧にする」のが、その人への礼儀です。

 

人は、他人のなかに、「普段、抑圧している自分」を見ると怒りを覚えやすいのです。

 

「アイツだけは許せない!」って、上から目線で他人を見るくらいなら、同じ上から目線でも、「アイツもいろいろと苦労があるんだよな」と考えてみてはいかがでしょうか。
そっちのほうが、きっと、「大人だなぁ、自分」て、気分がイイはずです。

 

「人を嫌いになったら、『自分自身に負けているのだ』と思いなさい」

 

仕事は想像力を駆使すれば、途端にゲームになります。

 

何か気乗りしないことを人から依頼されたとき、「でも」「だって」「どうせ」など、アルファベットの「D」で始まる言葉が最初に口から出る人は要注意。
自分は、「言い訳思考人間」かもしれないと疑ってください。

 

つまらないと思える仕事のなかにも、「未来への種」や「明日への糧」を見つけることはできるはず。
まずは、それを見つけることから始めてみませんか。
今、やっている苦節の日々が、突然、「未来への種まきの日々」に変わるかもしれません。

 

まず、スタートして形にしてみる。
そして、山登りより、波乗りの要領で変化させていく!
変化の激しい現代では、こんな発想のほうが対応できるし、へんなプレッシャーもかかりません。

 

イチローがテレビ番組のなかで自ら挙げていた、「自分のやり方を貫くための4か条」を紹介しましょう。
①自分自身の自己評価が、1番厳しいこと
②結果を出すこと
③その上で、言葉で説明できること
④自分の可能性を広げるために、自分で自分を教育していくこと

 

無駄に悩むくらいなら、「うまくいっている人」「過去にうまくやった人」の真似をするのは、とても「頭の良い手」です。

 

「『自分は頑張った』という言葉は、決して口にしてはいけない」

 

孔子は「仕事」について、こんなことを言っています。
「あなたが愛するものを仕事に選びなさい。そうすれば、生涯、1日たりとも働かなくて済むであろう」

 

「やりたいこと」を見つけたいときに役立つ「消去法」。
ぜひ、使ってください。

 

どんな「仕事」も、等しく「尊い」。
あとは、その仕事に誇りを持てるかどうかだけ。
「自分の仕事」に「誇り」を持てるかどうかは、あなた次第です。

 

「ありがとう」
この言葉を聞いて、「自分の仕事が誰かの役に立っている」と実感できたとき、それが「仕事のやりがい」になります。

 

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1691-1】人を嫌いになったら、『自分自身に負けているのだ』と思う

【1691-2】「自分は頑張った」と口にしない

【1691-3】「こういう生き方だけはしたくない」で思い浮かぶものを書き出す

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】明日からまた会社かと思った時に読む40の物語
【著者名】西沢泰生
出版社祥伝社
【出版日】2020/4/15
オススメ度★★★★☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワード働き方マインド人間関係
【頁 数】269ページ
【目 次】
第1章 会社での「人間関係がツライ」というあなたへ
第2章 仕事を「面白くしたい」というあなたへ
第3章 仕事が「重い」というあなたへ
第4章 仕事に「やりがい」を感じないというあなたへ

 

この本が、あなたを変える!

明日からまた会社かと思った時に読む40の物語
西沢泰生 祥伝社 2020-4-15
売上ランキング(公開時):322,677
Amazonで探す 楽天で探す

西沢泰生さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

■お知らせ

▼書評ブロガーの読書術を公開中!

▼【聴いてね♪】書評ラジオ番組
「米山智裕のBook of the Week」

▼【仲間大募集中!】101年倶楽部

▼「いいね!」応援をありがとうございます!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る