【日本人としての心を磨こう!】不朽の名著『梅干と日本刀』のエッセンスを、「食」のテーマに絞って漫画化した一冊。食を通して日本を見つめ直すことで、歴史・文化、ひいては自分のルーツにまで思いを巡らす。
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■1分間紹介文
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今日のランチは何にしようかな〜♪
定食?中華?イタリアン?インドカレー?タイ料理?
こんなにもたくさんの選択肢が、なぜ日本に生まれたのか興味があれば読みたい。
著者は、樋口清之さん。
考古学者・歴史作家。国学院大学名誉教授。
民俗学・文化人類学など幅広い研究活動を続け、著作も多数。
1973年、紫綬褒章。1997年、逝去。
本書は、不朽の名著『梅干と日本刀』のエッセンスを、「食」にテーマを当てた形で漫画化した一冊。日本の食文化を辿っていくことで、日本人の知恵や素晴らしさに触れ、日本人として誇りを呼び覚ましてくれる。
日本の食文化は、言うまでもなく多種多様。
海外から来る人の多くは、日本のグルメ事情に驚嘆するといわれている。
なぜ、このような食文化が形成されたのか?
この疑問を考察する時間へとあなたを惹きこむよう、ストーリーはよく構成されている。
エッセンスではあるが、「こんな意味があるのか!」「そういうことなんだ!」と驚くような知識がたくさん出てきて、少々気恥ずかしい気持ちになった。
「食」への興味はあなたも尽きないだろう。
そこに少し、歴史的な教養を加えてみませんか?
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■本のエッセンスがわかる15のポイント
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日本の歴史は『米の取り合い』の歴史でもある。
それだけ米は日本人にとって、かけがえのない神聖なものなんだ。
『日本最古の農書』と呼ばれ16世紀末に書かれたと言われる『親民鑑月集』には…当時すでに米の品種が96種類もあったと記されている
日本には北から南から、いろんな食品や食材が入ってきたし、資源に恵まれた国ではなかったので、いろんな食品を食べなければ生きられないという事情もあった。
だから日本人は、『日本食』という個性的な食文化を持ちながら、どんな国の料理も受け入れて食べてきた『世界一の雑食民族』だとも言える。
梅干ひと粒の力で米の酸性が中和され、米のカロリーのほとんどが吸収される。
つまり日の丸弁当は、食べてすぐエネルギーに変わる『労働のための理想食』なんだ。
西洋食(四味):「甘い」「すっぱい」「塩辛い」「ぴりっと辛い」
中国食(五味):「甘い」「すっぱい」「塩辛い」「ぴりっと辛い」「苦い」
日本食(六味):「甘い」「すっぱい」「塩辛い」「ぴりっと辛い」「苦い」「うまい」
『うまい』から日本の食文化は発展したんだ
日本人は節句ごとに栄養あるものを食べて稲作に備えた。
蕎麦で言えば『年越し蕎麦』という風習もある。
ハレの日や節目に、共に『縁起のいいもの』を食べて、『心の歓び』までも分け合って…共に、幸せな人生を送ろう。
日本人はそうやって食によって…『共同体意識』も確認し合ってきたんだ。
古代人は酒を飲んで気持ちがよくなることを、『酒によって神が人の中に入って来た』と考えた。
(略)
日本酒が…神様とつながるためのツールだったんですね。
確かに、彼岸花を食べるのは…いくら水にさらしたとしても危険すぎる。
でも人間にはそこまでの危険を冒してでも、喰わなければ、生きなければならない瞬間(とき)がある。
日本人は何を基準にして、これほどいろいろなものを食べているのでしょうか。
栄養があるとか、カロリーがあるとかいった基準ではありません。
まったく論理的な根拠のない、「ウマイ」「マズイ」「季節感がする」「歯ざわりがよい」という一種のムードが基準なのです。
いわば「味覚」が日本人の食生活を選択し、決定してきたといえます。
目の前の1枚のお皿に、日本文化の縮図が載っているといえます。
日本人は日本になかった植物や動物を輸入し、それを日本の風土に定着させてきました。
極言すれば、日本で栽培されている植物のほとんどは輸入し、改良し、定着させたもので、在来種のものはきわめて少ないといっていいのです。
しいていえば、ワサビと大根くらいのものでしょう。
『舌』や『カン』などの非科学的な、不合理な理由を頼りにして、知恵を絞った方が結果的に成功したりする。
『不合理の合理』ってヤツだ。
日本の料理人の知恵は『不合理の合理』に満ちている。
『道』とは、死ぬまで歩き続けてこそなんだ
共同体の中で相手を信頼し信頼されながら、家族のような信頼感や一体感を深めていく
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■これをやってみよう!3つの実践ポイント
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【783-1】食を楽しむ
【783-2】食事をするときに、感謝する
【783-3】食事を残さない
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■今回のまとめ
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「食」への姿勢が、あなたをつくる!
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■本日紹介した書籍情報
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【書籍名】コミック版 梅干と日本刀<梅干編>
【著者名】樋口清之
【出版社】祥伝社
【出版日】2016/6/30
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】教養を伸ばしたいときに
【キーワード】教養、生き方、食生活
【頁 数】200ページ
【目 次】
第1章 『主食』になった理由
第2章 醤油ができた理由
第3章 そばと日本酒の絆
第4章 『彼岸(ヒガン)花(バナ)』の味
第5章 寿司の『道』
樋口清之さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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