- 2020-1-17
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【英国人が見た、ココが変だよ日本の戦後史!】
ジャーナリスト/ヘンリー・S・ストークス氏が、『英国人記者が見抜いた戦後史の正体』と題して、日本人を悪しき呪縛から解き放つ”真実の戦後史”を提示する一冊。
■書籍の紹介文
日本の戦後史。
あなたは、どのように考えていますか?
本書は、日本の戦後史はマッカーサーによる東京裁判にはじまる呪縛のもとにあると提起し、悪しき呪縛から解き放つ”真実の戦後史”を提示する一冊。
著者は、日本に駐在する最古参の外国人ジャーナリストです。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」初代東京支局長、米紙「ニューヨーク・タイムズ」東京支局長などを歴任。
三島由紀夫と最も親しかった外国人記者として知られています。
そんな著者が、令和の時代に変わったこのタイミングに、日本人に説いたいと書き下ろしたのが本書です。
戦後80年経っても尚、「真実の戦後史」を日本人のほとんどが知らないという現実に、忸怩たる思いを抱きながら。
戦争に邁進した悪い時代のことだから、極力触れたくない。
戦後史も含めた1900年以降の歴史に対して、多くの日本人がこのようにおもっているのではないでしょうか。
この感覚こそが”呪縛”であると、著者は語気を強めて指摘します。
そのうえで、英国人という第三者的な視点で日本を見続けてきた立場だからこそ見抜けた、”真実の日本の姿”を明らかにしていきます。
歴史というのは、立ち位置によって解釈が変わるものです。
中国や韓国との間で続く歴史問題をみれば、一目瞭然ですね。
しかし、だからこそ、日本人の立場で日本の歴史をきちんと解釈しておくことが重要なのです。
でなければ、国内外でさまざまな意図で流される情報に蝕まれることになるからです。
◎A級戦犯を裁いた東京裁判の実施根拠は、国連の国際法委員会でも否定されている
◎忌まわしい過去と思われている大東亜会議は、実は人種平等の扉を開いた輝かしいものだった
◎どんな歴史であっても愛国心が否定される国などないのに、唯一日本だけが異常な状態にある
これを読んで嫌悪感を感じる人ほど、冷静に本書を読むべきだとおもいます。
歴史認識に新しい視点が加わり、理解の深みが増すことでしょう。
歴史というのは、世界中でいつの時代もさまざまな思惑によって改変や上書きをくり返しています。
バラエティ番組で「えっ?そうなの!」「騙された!」と騒いでいる芸能人をみて、笑っている場合ではありません。
足元の歴史が意図をもって改変や上書きされていないか。
自分の目で見て、自分の頭で理解することを怠ってはいけないのです。
◆真実の戦後史を知る。
英国人記者が見抜いた戦後史の正体
ヘンリー・S・ストークス SBクリエイティブ 2020-1-7
売上ランキング(公開時):34,877
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■【要約】15個の抜粋ポイント
戦国時代の合戦は、将兵同士が戦った。
農民は、その合戦を弁当持参で見物した。
日本人は、一般人を戦争に巻き込むこととは、全く無縁だった。
そうした発想が、そもそもなかったのである。
毛沢東も「日本軍は取り囲むが、殲滅しない」と驚いたほどだ。
黒船はたった四隻だったが、アメリカは、圧倒的な威圧行為によって、日本を蹂躙した。
もしそれがなかったなら、真珠湾攻撃もなかっただろう。
黒船の暴挙によって、日本が誇り高い伝統を深く傷つけられたことが、日米開戦の真の背景だったのである。
大きな視点でアジア史を見渡すと、江戸時代のペリー、そのまさに一世紀後に日本に対し降伏文書への署名を強制的に命じたマッカーサーの位置づけが明確になる。
戦争の責任は第一義的に、アメリカにあった。
日本人でもなく、アメリカ人でもない、イギリス人という客観的な立場から考えて、私はそう強く思うのである。
マッカーサーは、「連合国はいかなる点においても、日本国と連合国を平等とみなさない。日本は文明諸国間に、地位を占める権利を認められていない。敗北した敵である」との声明を発表した。
「文明諸国間」とは、もちろん、白人キリスト教世界のことである。
東京裁判は、日本の戦時中のリーダーを「平和に対する罪」という事後法で、処刑した。
しかも、戦争責任を個人に被せて、死刑にした。
これは、まったく法の歴史をもてあそぶ行為である。
「A級戦犯」とされた人物の中で、最も名高い東條英機は、その汚名のせいで日本人の間ですら「極悪人」というイメージが根強い。
だが、東條の英断によって、二万人ものユダヤ人の命が救われたことは、知っているだろうか。
東京裁判の訴因には「平和に対する罪」が掲げられていた。
これは、一九二八年に結ばれた「パリ不戦条約(戦争放棄一般条約)」によって成立したというのが連合国側の主張だったが、こういう主張は、各国の国際法学者が認めていない。
国際連合国際法委員会でさえも、否定している。
東京裁判が行われた一九四六年〜一九四八年の段階で、「侵略戦争」の定義は明確になっていない。
恐らく、すべての戦争当事国は、「我々は侵略などしていない。我々は自衛戦争を戦った」と主張するだろう。
日本も東京裁判では、「日本は自衛戦争を戦った」と訴えた。
(略)
ところが戦後は一転して、日本は自ら、「侵略戦争だった」と主張している。
「自己解釈権」は、それぞれの当事者にある。
日本が「侵略戦争だった」と言えば、そうなってしまうのだ。
先の大戦で、日本は多大な犠牲を払った。
アジア諸国が、それぞれのカラーに変わった(欧米列強の植民地支配からの独立)ことを考えれば、日本の犠牲は、アジア諸国解放のために差し出された生け贄に等しい。
日本人には、そんな同胞を心から誇りに思い、慰めてほしいと切に願う。
確かに、日本軍はフィリピンに進攻したが、戦った相手はフィリピン独立軍ではない。
日本が戦った相手はアメリカ軍、そして敵将はマッカーサーだった。
五十一万人の日本人、百十一万人のフィリピン人に対して非情な攻撃を行ったのは、マッカーサーが総指揮を執ったアメリカ側だ。
間違ってはならない。
日本の降伏後に、再植民地化を狙って元宗主国が侵攻したのは、インドネシアだけではない。
ベトナムにも日本降伏後に、フランス軍が押し寄せたが、インドネシア同様、多くの日本人がベトナムに残り、ベトナム人と共にフランス軍と戦い、ベトナム独立の一翼を担った。
「アジア人のためのアジア」という崇高な理想を実現しようとした大東亜会議は、人種平等の扉をついに開いたという、日本史の輝かしい一ページである。
戦後の自虐史観の刷り込みによって、この歴史的偉業すらも、こんにちの日本では、「忌まわしい過去」として語られている。
三島由紀夫の人生を語らずして、戦後史を語ることはできない。
歴史の真実を見極めるには、そうしたプロパガンダを、プロパガンダとして正しく認識、理解する必要がある。
世界の中の日本として日本史を再検討することで、日本人にとっても新たな歴史認識が可能になる。
それは、「歴史の捏造」ではない。
先入観にとらわれた、むしろ欧米史観や戦勝国史観という洗脳から解放されることで発見できる、より史実に近い歴史認識である。
■【実践】3個の行動ポイント
【1597-1】戦後史の勉強をする
【1597-2】三島由紀夫の本を読む
【1597-3】喧伝される情報には「本当なのか?」をぶつけるようにする
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】英国人記者が見抜いた戦後史の正体
【著者名】ヘンリー・S・ストークス
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2020/1/7
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】教養を伸ばしたいときに
【キーワード】教養、社会、グローバル
【頁 数】200ページ
【目 次】
序章 アメリカに仕組まれた日本の戦後秩序
第1章 敗戦から占領へ【1945年〜1949年】
第2章 アジア植民地時代の終焉と主権回復【1950年〜1969年】
第3章 高度成長期の光と影【1970年〜1975年】
第4章 現代まで引きずった悪しきプロパカンダ【1975年〜2014年】
第5章 平成の終わりと令和の始まり【2015年〜2020年】
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ヘンリー・S・ストークス SBクリエイティブ 2020-1-7
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ヘンリー・S・ストークスさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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