【書評:1588冊目】アマゾンのように考える(ジョン・ロスマン)

【アマゾンの強さをマネよう!】
元アマゾン幹部/ジョン・ロスマン氏が、『アマゾンのように考える』と題して、アマゾン内部の仕組みを紐解きながら、仕事を無敵にする思考と行動50のアイデアを指南する一冊。

■書籍の紹介文

アマゾンと自分の会社の仕事のすすめ方。
どんな違いがあるとおもいますか?

 

本書は、GAFAの一角に名を連ねるアマゾン内部の仕組みを紐解きながら、あなたの仕事力を向上させるのに役立つ”思考と行動50のアイデア”を指南する一冊。

 

アマゾンと自分の会社の違い。
そんなの内部を知らないと把握しようがないですよね。

 

ですから、内部の仕組みを知れる本書の出番なのです。
アマゾンを賞賛することなく、客観的な視点から、アマゾンの革新的な仕事術を一般に真似しやすいようにまとめ上げています。

 

「凄いね」で終わらず「真似る」意識を大切にする。
ビジネス書すべてに言えることですが、本書では特に試されるところです。

 

アマゾンのスケールとダイナミズムに気圧されしてはいけません。
貪欲に吸収する姿勢を持って読みましょう。

 

アマゾンの凄さは、『顧客満足への執着』という言葉に集約されます。
この姿勢は、どんなビジネス、どんな仕事へも通ずるものです。

 

さらに、どんなビジネス、どんな仕事へも展開が可能なようにわかりやすく書かれています。
だからこそ、執着を持って学ぼうとする姿勢が大切になってくる一冊です。

 

◆アマゾンを真似る!

アマゾンのように考える
ジョン・ロスマン SBクリエイティブ 2019-11-22
売上ランキング(公開時):59,271
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■【要約】15個の抜粋ポイント

顧客がどんな体験をし、何に抵抗を感じるのかを知るべきだ。
これを、全社員が自分の仕事と考えるべきだ。
この作業を人任せにするべきではない。

 

すべてを「顧客が喜ぶこと」から始める。
自分主体の構成になっている文書・メモ、株主への年次書簡、経営計画、戦略、文書などは、すべて「顧客を喜ばせるには」から説明を始めるべきだ。

 

アマゾンでは、失敗の原因になりそうな人を見極め、マネジメントすることが求められている。
たとえば、契約を交わし、提供サービスの水準を決め、罰則を定める。
コミュニケーションも不可欠だ。

 

リーダーのコミュニケーション法と指導が結果につながる。
その考えが会社の規範になれば、細かいことを尋ねても、相手の能力を疑っているとは思われないはずだ。
質問がカルチャーの一部になる。

 

「アマゾン」とは「結果を出すこと」と同義語だ。
関係者を積極的に動かさなければ結果は出ない。
他のリーダーシップの原則も、この究極の原則「結果を出すこと」につながるのだ。

 

「プラットフォーム」は、外部のユーザーがアクセスし、カスタマイズできるビジネスモデルだ。
自社がプラットフォーム化して強みを提供できないか考えることは、戦略を決める上で役に立つ。

 

プラットフォーム型のビジネスモデルの特徴は、たとえば複雑でないことだ。
また、誰もがアクセスして使用できる。
さらに固定費は高いが、限界費用は低い。

 

自社の強みを、プラットフォーム事業への投資と転換に振り向けるべきかどうか慎重に検討するべきだ。
まず「自社の優れた中核能力は何か」を見極める。
その上でサービスの範囲を決める。

 

必要以上に面倒なところはないか。
製品やサービスについて、こちらが気づいていない顧客の不満やいら立ちがないか、その原因も見つける。
顧客体験を向上させれば、能率が上がり、コストも下がる。

 

新規事業に参入するに際しても、アマゾン流のやり方がある。
必ずしも、既存のビジネスを壊す必要はない。
大事なことは、製品やサービスについて、イノベーションと成長を生み出すことだ。

 

雇用に関するミスの本当のコストを計算するのは難しい。
時間、文化、事業、好機、自信など、多くの損失がある。
雇用上のミスの根本原因を掘り下げると、共通点は焦りだ。

 

採用ミスを防ぐには、体系的な雇用プロセスが必要だ。
たとえばアマゾンには、選抜の基準を引き上げる「バー・レイザー」と呼ばれる人がいる。

 

バー・レイザーは特別な訓練を受けた人で、雇用チームから独立している。
つまり雇用をしているチームの一部でない。
だから、雇用チームのミスを誘発する焦りの影響を受けにくいのだ。

 

重要なプロジェクトをはじめる時は、将来を考え、最終的な結果を思い描く必要がある。
そのために役立つのが、未来のプレスリリースだ。
これが、未来を明確にし、組織の官僚主義を防ぐ。

 

未来のプレスリリースは、明確で高い目標、必要なもの、そして目的を定め、計画や企業変革の最初に、幅広い理解を築くための優れたアプローチだ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1588-1】「顧客が喜ぶこと」を常に考えて仕事をする

【1588-2】顧客の不満や苛立ちの原因に目を向ける

【1588-3】明確で高い目標を定める

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】アマゾンのように考える
【著者名】ジョン・ロスマン
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2019/11/22
オススメ度★★☆☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワードリーダー働き方アイデア
【頁 数】352ページ
【目 次】
第1部 誰もがイノベーティブになれる15のアイデア【企業文化】
第2部 デジタルで本当に役立つイノベーションを生む15のアイデア【戦略】
第3部 テクノロジーに使われず、テクノロジーを使う11のアイデア【ビジネスとテクノロジー】
第4部 仕事をアマゾン化する9のアイデア【アプローチ&実行】

 

この本が、あなたを変える!

アマゾンのように考える
ジョン・ロスマン SBクリエイティブ 2019-11-22
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ジョン・ロスマンさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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