【書評:1563冊目】THINK EDIT(野口孝仁)

【デザイン思考から編集思考へ】
エディトリアルアートディレクター・野口孝仁氏が、『THINK EDIT』と題して、アイデア体質の強化につながる、5つの技術と10の習慣で身につく「編集思考」を指南する一冊。

■書籍の紹介文

自分の考えるアイデア。
賛同を得たり、実現したりすることが多いですか?

 

本書は、1万冊の雑誌づくりに携わった経験に基づき、新しいアイデアを導き出す手法として、5つの技術と10の習慣で身につく「編集思考」を指南する一冊。

 

「編集」とは、「ありとあらゆるコンテンツを集めて編むこと」。
「編集思考」とは、「雑誌編集の場で用いられる視点の持ち方とアイデア創出の手法を使って、新しい価値を導き出す方法」。

 

著者は、まずこのように言葉を定義します。
そのうえで、アイデアの出し方、大きなインパクトを与える企画の生み出し方を解説します。

 

雑誌づくりの過程を通じて「編集思考」を語るため、本好きには好奇心を刺激されて学習意欲をかき立てられます。
さらに、イラストや図解もふんだんに使われているので、視覚的にも理解しやすい構成になっています。

 

アイデアという、抽象的でどうしてもとっつきにくいイメージをもってしまいます。
そして、「クリエイティブな才能をもった人の話」と遠ざけてしまう(けど、興味はある)ことが多いとおもいます。

 

本書で紹介されるメソッドは、そうした方でもすぐに真似できるように工夫されています。
第4章では、実際にメソッドを使った架空のビジネス創造を追体験し、それまでに学んだ「編集思考」の使い方も体験できます。

 

「自分の中にある情報」と「社会の中にある情報」を”集”める。
それを、「自分の想い」と「社会の未来」のために”編”んでいく。

 

この「”編””集”思考」を身につける。
すると、自分の考えるアイデアに賛同が集まり、実現していくようになるのです。

 

5つの技術と10の習慣で身につく「編集思考」。
価値創造が一層求められる今のビジネスに、差をつけるチカラをもっています。

 

◆未来を編む「編集思考」。

THINK EDIT
野口孝仁 日経BP 2019-10-10
売上ランキング(公開時):109,042
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■【要約】15個の抜粋ポイント

感動は、心に残る「エピソード」として人々の記憶に残ります。
そして、そんな「エピソード」の集合体が、結果的に商品やブランドに「ストーリー」をもたらして、魅力を与えたりするのです。
(略)
ビジネスのアイデアを発見するための編集思考のメソッドでも、この「エピソード」情報をたくさん集めることが重要になります。

 

ビジネスに「人格」を与えると、愛され方や人とのつながり方、個性の出し方に、大きな違いが出るのです。

 

結局多くの人からの共感を得られるのは、個人的な体験なのです。

 

編集思考の核となるのは、「リラックスした空気」と「自由な語り」です。

 

●編集思考の5つのステップ
(1)ざっくりとしたテーマを設定する
(2)メンバー全員で、テーマに関するあらゆるモノやコトを持ち帰り、テーブルの上にならべる
(3)集まったネタを眺めながら、自分の体験談や人から聞いた情報、知っていることを話し合う
(4)エピソードや共感エピソードから、隠れたニーズを見つけそこからインサイトを探し出す
(5)インサイトから新しい価値を見いだし、テーマのコンセプトを設定する

 

●基本の編み方5文型
(1)人物編み
(2)場所編み
(3)時間編み
(4)対比編み
(5)異素材編み

 

(ジョギングをして)程よく体を使いリラックスした状態は、アイデアを生み出すのに最適なのです。
「適度に頭以外を使う」
「脳をデトックスする」
「リラックス状態をつくる」
という3つの条件さえそろえば、どんなことでも同様の効果が得られるでしょう。
散歩や水泳、ヨガやサイクリングなど、自分がリラックスできる運動を探してみましょう。

 

自分のことばを伝えるにもアイデアを出すにも、まずは優れた理解力が必要です。
イメージを可視化してモノゴトを咀嚼し、「なぜそう判断したか」「なぜそう思うのか」を自分のことばでしっかりと説明できるようになりましょう。

 

いくつかのキーワードを掛け合わせることで、新しいアイデアや価値を発見することができます。

 

編集思考は、観察によってたくさんの情報を見つけることが大切です。
見ているようで実は見ていない周囲のものを、意識的にじっくり観察してみましょう。

 

良いアイデアを発見しても、そこにキャラクターをつくってあげないと市場では認識されません。
新しく生まれたアイデアをキャラクターとして成長させていくことが、ブランドをつくるというにほかなりません。

 

ビジネスに「ワクワク」や「楽しさ」を取り入れるためには、みなで真剣に考えたビジネスモデルを楽しくビジュアライズし、説得力を持たせてくれるデザイナーの参加が本来は欠かせません。

 

いまは、書店でいきなりではなく、ツイッターやインスタグラムのSNSで事前に内容の情報を紹介できますからね。

 

自分が楽しんだり、喜んだりできる、信じられるものだからギリギリまで追い込んで突き詰められる。
だからこそ、そのプロダクトに力が宿り、多くの人に伝播していくのかなと信じています。

 

デザインは、無人島でのサバイバルに似ています。
なにもないところから火をおこし、食料を探し、雨風しのげる場所を作る。
デザインとは、知恵を絞り、考えること。
つまり、人々が生き抜くための心の力です。
けれども、デザインだけで社会を良くするには限界があります。
人々の繁栄のためには、デザイン(アイデア)を活用するための仕組み作りが不可欠です。
その仕組みを作ること、それこそがビジネスなのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1563-1】自分がリラックスできる運動を習慣にする

【1563-2】食事を食レポする

【1563-3】植物を育て毎日観察する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】THINK EDIT
【著者名】野口孝仁著者情報
出版社日経BP社
【出版日】2019/10/10
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日のマーケティング力を磨きたいときに
キーワードアイデア発想力問題解決
【頁 数】200ページ
【目 次】
1 ビジネスを編集する
2 編集思考に大切な、5つのステップと5つの文型
3 アイデア体質を作る10の習慣
4 ストラテジー
5 対談

 

この本が、あなたを変える!

THINK EDIT
野口孝仁 日経BP 2019-10-10
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野口孝仁さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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