【書評:1421冊目】東大作文(西岡壱誠)

【作文は、”5つの力”を覚醒させる!】
現役東大生・西岡壱誠氏が、東大作文と題して、5つのステップで養える「一生使える文章術」を指南する一冊。伝わりやすい文章を目指すと、地頭力も鍛えられることに繋がる!

■書籍の紹介文

だれもが経験した”作文”。
あなたは、作文を書くのが得意でしたか?

 

本書は、記述式の東大入試を突破した著者の経験をベースに、5つのステップで養える”文章術”を指南する一冊。

 

文章を書く。
この経験の最初が、小学校で書いた”作文”だとおもいます。

 

あのとき、本書に即した内容をきちんと学べていたら…。
わたしも含めて多くの人の、その後の”文章を書く人生”は変わっていたでしょう。

 

それほど、学ぶ価値を感じる内容です。
文章テクニック以前の、そもそも「文章を書くとはどういうことなのか」を学べます。

 

作文を書くには、”5つの力”が必要だと指摘。
(1)要約力
(2)論理的思考力
(3)客観的思考力
(4)コミュニケーション能力
(5)批判的能力

 

どれも、地頭力に通じる重要な能力ばかりです。
言い換えれば、作文を書くことで、これらの能力は鍛えられるのです。

 

問題なのは、多くの人が作文を書くことを”苦手”としている点です。
そこで著者が用意したのが、作文を書くのに役立つ<5つのステップ>です。

 

STEP1:あとがき作り
STEP2:目次作り
STEP3:1人ディベート
STEP4:質問トラップ
STEP5:枝葉切り

 

<5つのステップ>を修得することで、作文は書けるようになります。
そして、作文が書けるようになると”5つの力”が鍛えられるのです。

 

このように、つながりが明確で、学ぶ目的を見失わずに最後まで学べます。
まさに、『伝わりやすい文章を書く』を体現した内容です。

 

文章を書く価値を知る一冊。
初心者はもちろん、文章を日頃から書く人こそ読みたい。

 

◆だから、東大生は地頭力に優れている。

東大作文
西岡壱誠 東洋経済新報社 2019-3-21
売上ランキング(公開時):186
Amazon Kindle 楽天

■【要約】15個の抜粋ポイント

最後に「要するに何が言いたかったのか」をまとめて終わるというのが、作文における絶対の法則なんです。
この原則を守っていない作文は、「読む価値がない」と判断されても文句は言えません。
それほどまでに、「最後」=「言いたいこと」の原則は重要です。

 

「最後の結論」が決まっているからこそ文章が書けるし、主張だって伝わりやすくなる。

 

●4つの主張の型
①感情型
②共有型
③要望型
④警鐘型

 

あなたが思っているほど、読者は頭がよくないのです。

 

「読者は頭がいい病」を治し、論理的な文章を書くためにはどうすればいいのか?
それは、「読者の位置」をしっかり理解すればいいのです。

 

ただ読者になっている人は「相槌もメモも取らない人」です。
逆に、あなたの話に興味を示し、相槌やメモ、時には質問までしてくれる人は、読者ではなく記者。
「読んでいる」のではなく「取材している」のと同じなのです。
目指すべきは、相手に「読書」をしてもらうのではなく「取材」をしてもらうこと。
相手を記者にする作文こそが必要なのです。

 

断言するというのは、リスクを取ること。
リスクを取るということは、責任感を持つということ。
責任ある文章は、説得力があるのです。

 

文章に対して「なんで?」「どうして?」とツッコミを入れてもらうこと。
その瞬間、読者は読者ではなくなります。
記者になって、作者の語る文章に対して前のめりになってくれるのです。

 

●3つの「問いかけ」の型
①これ疑問に思ったことありませんか?
②相手の言葉を先回り
③正解はどれ?

 

●文章は「木」である
根→目的
幹→主張
枝→論理の型に当てはめる
葉→説得力を持たせるための言葉など
花→会話につなげるための質問など

 

何が不要なのかを見分け、不要な情報、「枝葉」を切る。
これは、作文においてすごく重要なことです。
なぜなら、不要な「枝葉」を切ることで、必要な情報だけで構成された論理的で伝わりやすい文章を作ることができるからです。

 

文章に「主張」を埋もれさせない努力が必要なのです。
「端的に」伝えるというのは「主張をはっきりさせて、文章を形にする」ことに他ならないのです。

 

相手にとってわかりやすい文章を書きたいのならば、「型」と「論理」がしっかりしている文章をつくりましょう。
この2つがしっかりしてさえいれば、どんな文章も伝わりやすくなります。

 

「共感」というのは、「相手に刺さるポイント」と言い換えられます。
「なるほど!」と頷けるポイントのことです。

 

伝え方を変えることで、あるいはそうしようと努力することで、自分の道が拓けることも、たくさんあると思うのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1421-1】「要するに何が言いたかったのか」をまとめて書き終わる

【1422-2】リスクを取って、自分の意見を断言して書く

【1423-3】「主張」が埋もれていないか確認しながら推敲する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】東大作文
【著者名】西岡壱誠著者情報
出版社東洋経済新報社
【出版日】2019/3/21
オススメ度★★★★☆
こんな時に書く力を身につけたいときに
キーワード文章力ことばのチカラ思考
【頁 数】282ページ
【目 次】
PART1 「伝える力」と「地頭力」がいっきに身につく「東大作文」
PART2 5つのシチュエーションに対応! 「東大作文」実践編

 

この本が、あなたを変える!

東大作文
西岡壱誠 東洋経済新報社 2019-3-21
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西岡壱誠さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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