【書評:1358冊目】キャッチコピーの極意(弓削徹)

【『言葉のマジシャン』が、”ネタばらし”します。】
ノートパソコンの名付け親、コピーライター・弓削徹氏が、1行でお客様を動かす「キャッチコピーの極意」を指南する一冊。極意の修得なくして言葉は操れない!

■この本の紹介文

思わず、目に止まる/耳に残る、言葉の数々。
その「思わず」の理由を知りたくありませんか?

 

本書は、ノートパソコンを「ノートパソコン」と名付けたコピーライターが、たった1行で「思わず」人が動いてしまう『キャッチコピーの極意』を指南する一冊。

 

言葉のおもしろさ、難しさ、奥深さ、また怖さも・・・。
これらをすべて知ることができ、知的好奇心をおおいに刺激してくれます。

 

たった1行、いや、たった1単語の表現で、売上もアクセスも天と地ほどに変わってしまう言葉の威力。
『この威力を自分のものにできたら…』と、欲が出てくることに気づくほど、前のめりにさせてくれる内容です。

 

仕事柄キャッチコピーを考える人はもちろん、わたしのようなブロガーも必見の一冊です。
極意の修得が、あなたの会社を、あなたのメディアを、その他大勢から抜け出し、人を惹きつける存在に変えてくれることでしょう。

 

ウリや強みをつきとめ、お客様に伝えるための最強の1行にたどりつく道筋は示されています。
あとは覚悟をもって、これを修得するだけです。

 

言葉に驚く側から、言葉で驚かせる側に。
オススメの良書です。

 

◆だから、言葉はおもしろい。

キャッチコピーの極意
弓削徹 明日香出版社 2019-01-16
売り上げランキング:4,065
Amazon 楽天

■本がわかる!15の要約ポイント

●「商品が売れない」3つの原因
(1)ターゲットを間違えている「人違い」
(2)ウリを間違えている「見立て違い」
(3)ウリを伝える言葉やキャッチコピーを間違えている「言い間違い」

 

この3点を別の言葉で言うと、そのままキャッチコピーのキモになります。
すなわち、「誰に・何を・どう言うか」。
「誰に」とは、買ってくれるお客様。
「何を」とは、買う理由となるウリ。
「どう言うか」とは、キャッチコピーの書き方、表現の仕方です。
キャッチコピー誰に何をどう言うか

 

お客様が聞きたいのは、すごい機能・特長ではなく、それによって私はどう便利なの?(食品なら)どうおいしいの?ということなのです。

 

●「切実なニーズ」9つのカテゴリー
(1)時短・スピード・今すぐ
(2)子どもの教育・成長
(3)家族・自身の健康・安全
(4)趣味・萌えの世界
(5)よそで買えない一点物、オーダーメイド品
(6)おしゃれ・美容・アンチエイジング
(7)ダイエット・薄毛などコンプレックス
(8)不安・損失を避けたい
(9)ビジネスニーズ、業績アップ・コスト削減など

 

同じ意味でありながら、力強い別の表現をどう探したらよいか。
このとき役にたつのが、
・類語辞典
連想類語辞典
です。

 

専門家や著名人が認めた、となると「それなら買っても安心だ」となりやすい心理的な働きを「ミルグラム効果」と呼びます。

 

短くズバッと言い切ったキャッチコピーは、やはり強い。
身もフタもなく、機能やメリット、言いたいことをズバリと書いてみましょう。

 

どこから手をつけていったらよいか困ったら、最初は「お客様」「課題」「メリット」の3点を入れ込んだ文を書くことをオススメします。

 

キャッチコピーには強い言葉がなければ、印象にも記憶にも残りません。
残らないキャッチコピーは、なかったのと同じことです。

 

人がひと目で理解できる文章は13字前後だという研究があるそうです。
「Yahoo!ニュース」も、13字で表示されています。
同じことを伝えるなら、だらだらと語るよりも、端的なキーワードでズバリと書くほうが届くはずです。

 

●お客様を動かすコピーを選ぶ7つの視点
①買う理由が生まれるか
②主張が伝わるか
③具体的か
④個性的で記憶に残るか
⑤短いか、読みやすいか
⑥語感がよいか
⑦好感が持てるか

 

1行のキャッチコピーが、漢字ばかりではうんざりですし、かなやカタカナのみでも読みづらい。

 

基本的に、商品は問題解決のためのものです。
問題を抱えたお客様は、誰にも遠慮することなく、リアルな悩み、コンプレックスのワードで検索してランディングページにたどり着きます。

 

●指名検索から見た避けるべきネーミング
(1)読みづらい、記憶しづらいネーミング
(2)入力に迷うネーミング
(3)他業種のビッグワードと同じネーミング
(4)ドメインが取れないネーミング

 

「キャッチコピーの技術とは、空中からお金をつかみとるスキルだ」

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1358-1】日常で気になったフレーズを書き留める

【1358-2】書き留めたフレーズを本書を使って分析する

【1358-3】自分の愛用品にキャッチコピーをつけてみる

 

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】キャッチコピーの極意
【著者名】弓削徹著者情報
出版社明日香出版社
【出版日】2019/1/16
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日のマーケティング力を磨きたいときに
キーワードことばのチカラ情報発信伝える
【頁 数】272ページ
【目 次】
第1章 「買う理由」を打ち出せば売上は劇的に変わる!
第2章 「買う理由=ウリ」を見つける方法
第3章 ウケるキャッチコピーには強い言葉がある
第4章 当てはめるだけでどんどん書ける「31の表現パターン」
第5章 やってはいけないNGコピー
第6章 効くキャッチコピーの選び方と使い方
第7章 ウェブサイトで伝わるコピーライティング

 

この本が、あなたを変える!

キャッチコピーの極意
弓削徹 明日香出版社 2019-01-16
売り上げランキング:4,065
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弓削徹さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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