【書評:1662冊目】ゼロからはじめる力(堀江貴文)

【今こそ、製造業の力を宇宙産業へ!】
実業家・堀江貴文氏が、『ゼロからはじめる力』と題して、日本の製造業が生き残る道として宇宙産業を提起し、日本が覇権を握れる2つの根拠をベースに宇宙産業論を語る一冊。

■書籍の紹介文

自動車産業の力を宇宙産業へ注げ。
どういうことかイメージが湧きますか?

 

本書は、自動車産業をはじめ、厳しい生き残り競争に晒されている日本の製造業へ、生き残る戦略として「宇宙産業」を提唱する一冊。

 

日本が宇宙産業で覇権を握れる2つの根拠とは、
(1)日本の国土は、宇宙開発にとって地理的優位性がある
(2)宇宙開発に必要なすべての技術を国内に保有している
です。

 

なぜこの2つが根拠となりうるのか、覇権にどうつながるのか。
ここを軸にしながら、宇宙産業の可能性を紐解いていきます。

 

電気自動車や自動運転によって、激しい変革と生き残り競争に晒される自動車産業。
GAFAMに代表されるように、もはや勝ち目さえ見出せなくなったテクノロジー産業。

 

このまま縮小均衡の戦い方をしても未来はひらけないと指摘。
今こそ、両産業の力を発揮するところを、思いきって変えるべきだと提言します。

 

その新たな場所こそが、宇宙産業です。
このことに、ひとりでも多くの人に気づいてほしいと本書は書かれています。

 

自動車産業が磨き上げてきた”燃焼エンジンの技術”は、ロケットの推進力に欠かせません。
テクノロジー産業が磨き上げてきた”精密な製造技術”は、宇宙という極限環境では欠かせません。

 

消耗戦をくり返すのではなく、力を結集して新しい産業を創り出して大きな果実を手にする。
宇宙産業こそ、日本が果実を手に入れられる残り少ない産業なのです。

 

この可能性について、著者自身の宇宙ベンチャーの歩みに触れながら自分の頭で考えてほしい。
そして、可能性を感じたのなら挑戦をはじめてほしいというのが著者のメッセージです。

 

宇宙開発とはどんな世界なのか。
宇宙ビジネスにはどんな裾野が広がっているのか。

 

このあたりを教養として学ぶのにも適しています。
著者が、なぜ夢中になって取り組んでいるのかが分かる一冊です。

 

◆”金持ちの道楽”ではない宇宙産業論。

ゼロからはじめる力
堀江貴文 SBクリエイティブ 2020-4-7
売上ランキング(公開時):11,620
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■【要約】15個の抜粋ポイント

世界でロケット開発ベンチャーが活発化している理由は、今後衛星打ち上げ需要が大幅に増えると予測されているからである。
特に重さ500kg以下の小型衛星は2027年までに累計で7000機が打ち上げられるとの予測もある(ユーロコンサル調べ)。

 

変な言い方だが、ロケットを打ち上げるとなると地球は狭いのだ。
どの国も、地理的条件の制約を受けて四苦八苦しながらロケットを打ち上げている。
それやこれや考えると、地球上で最も広い海である太平洋に面して、東も南も開けている日本は、いかに恵まれているかがわかるだろう。
これで宇宙産業が発達しなかったら嘘だ、と言えるぐらいよい環境なのである。

 

今後、日本が勝てる市場は2つある。
その1つがロボティクス、もう1つがこの宇宙だ。
そして宇宙産業については、日本の地域的な優位性を十分に生かすことができるのだ。

 

まず、動く。
動いて試して考える。
考えたらまた動く。
やりたいことがあれば、それに向かって動けばいい。

 

チャンスはどこにあるのかわからない。
だから、できる限り動いたほうがいい。

 

「本当の失敗は、失敗したことで何も得られなかった、という状況だ」

 

高すぎて市場が拡がらない分野で低価格を打ち出すことができれば、一気に市場を拡げることが可能になる。

 

現状では「回収再利用で打ち上げコストが下がる」は間違いで、「回収再利用で打ち上げ頻度を上げられる」が正解ではなかろうか。

 

今、日本は「世界で最もロケット打ち上げに向いた場所」という利点を生かして、プリウスを売るみたいにロケットを打ち上げないことには、未来がないというところに来ているのである。

 

社会のあちこちで使われるということは、それだけ巨大な需要があるということだ。
需要は研究開発のための投資を呼び込む。

 

日本社会としては、来たるべき電気自動車の時代に向けて、雇用を維持・拡大する方法を考えて実行しないといけないのだ。
一番簡単かつ確実な生き残り策は、「サプライチェーンが今保有している技術を使って新たな市場に進出する」ということだ。
保有する技術とは、「燃焼に関するノウハウ」に他ならない。

 

地上から宇宙空間へと、人や物を運ぶロケットの動力は、今後ともずっと、燃焼を利用せざるを得ない。
原理的にそうならざるを得ないのだ。

 

自動車の電動化により、自動車産業のサプライチェーン崩壊を目前にした日本の目の前には、溜めに溜め込んだ燃焼のノウハウを生かせる唯一のとして宇宙、それもロケットという分野が広がっているのである。

 

ロケットは、ロケットであるというだけでなくて、ビジネスにとって基本のプラットフォームたるところの価値が高いと思うんです。
上にどんどん付加価値を乗せていくことができる。

 

自動車メーカーにお勧めしてるのは、ロケットに金を使えということと、パーソナル・モビリティに金を使え。
パーソナル・モビリティは、スマホみたいに1人1台になると思うので、めちゃくちゃでかいマーケットが新たにできると思うから。
そこをきちんと理解して投資をしてるベンチャーはまだ少ない。
今からでも全然勝負になるかなって。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1662-1】動く(やる)べきだと思ったら、まず動く

【1662-2】失敗から1つでも多くを学び取る貪欲さを持つ

【1662-3】必要なことに全力を尽くす

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】ゼロからはじめる力
【著者名】堀江貴文著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2020/4/7
オススメ度★★☆☆☆
こんな時にビジネス理論を深めたいときに
キーワードビジネスモデルサイエンス働き方
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 なぜ、僕は宇宙を目指すのか
第2章 ゼロから始めたロケット打ち上げへの道
第3章 MOMOとZERO、僕らのロケットが目指すところ
第4章 自動車産業の次に日本を支えるのは宇宙産業しかない
第5章 日本は宇宙産業で世界をとれるか

 

この本が、あなたを変える!

ゼロからはじめる力
堀江貴文 SBクリエイティブ 2020-4-7
売上ランキング(公開時):11,620
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堀江貴文さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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