【書評:704冊目】うまくはやく書ける文章術(山口拓朗)

【書けない恐怖を克服できる】
プロライター・山口拓朗氏が、書く機会の増加により「書くことに悩む人」に、文章上達への最短ルートを授ける。5つのステップを踏めば、どんな文章もうまくはやく書けようになる!

■書籍の紹介文

文章を書くとき。
誰を意識して書いていますか?

 

本書は、「書きたいけど、何を書けばいいのかわからない」と悩む人に向けて、その悩みをスッキリと解消させる文章作成の「5つのステップ」を指南する一冊。

 

文章を書くということは、
◎読者にとってほしい行動を明確にする
◎読者が行動をとるために必要な情報を提供する
◎読者が受け取りやすい「型」に加工する
この3つを満たす必要があると感じます。

 

文章は、ある瞬間に天から降ってくるものではありません。
きちんとしたプロセスを踏んでつくり上げるものです。

 

著者は、そのプロセスは5つあると説きます。
ひとつひとつのプロセスをしっかり学び、くり返し実践することで、文章力はどんどん上がっていきます。

 

●あなたの文章力を上達させる5つのプロセス
①外部からの情報収集(あっち情報)
②自分自身の情報収集(こっち情報)
③見取り図で可視化する
④テンプレートに落とし込む
⑤磨き上げる

 

書けずに焦ったときに流れる、あのイヤな冷や汗から解放してくれます。
文章がスラスラ書けるようになる「型」を、ぜひ身につけましょう!

 

◆文章を書くのが楽しくなる!

うまくはやく書ける文章術
山口拓朗 日本実業出版社 2016-3-25
売上ランキング(公開時):18,338
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「うまい文章」とは、「目的を達成できる文章」だと定義します。

 

間違いなく言えるのは、文章は「書く人」のためにあるのではなく、「読む人」のためにある、ということです。

 

一次情報(加工や編集をしていない情報)の集め方がうまくなるだけで、文章作成の”腕”は格段に上がります。
もちろん、「何を書けばいいかわからない」という悩みも薄まります。
プロのマネをしろとは言いませんが、頭の片隅に「現場=ネタの宝庫である」という意識を置いておくだけでも、拾える一次情報の量と質がアップします(これも一種のアンテナ理論です)。

 

どんな情報であれ、文章作成者の責任のもとに然るべきウラ(=正しいと判断できる証拠)を取りさえすれば、十分に文章のネタとして活用できる、というのが私の意見です。
というよりも、インターネットやSNSに限らず、情報の真偽は、最終的には、文章を書く人自身が取るよりほかないのです。

 

人の体験には、必ず体験者自身の感情・考えが付随します。
その感情・考えを文章にしなければ、読む人の心は動かせません。

 

「情報」はたくさん持っていればいいというものではありません。
大事なのは、それを「何のために、どう使うか」です。
情報を生かすも殺すも、情報所有者の意識次第なのです。
(略)
「うまい文章(=目的を達成できる文章)」を書くためには、この情報リテラシー(情報活用能力)を高めなければいけません。

 

情報の価値は「あるか、ないか」ではなく、「生み出せるか、生み出せないか」にかかっているのです。
心配はご無用です。
あなたが、文章作成に必要なアンテナをしっかりと張って、情報リテラシーを高めていきさえすれば、間違いなく情報の価値を「生み出す」側の人になれるはずです。

 

●8つの「書く前の準備」
準備①:読者ターゲットを明確にする
準備②:読者ターゲットのニーズを把握する
準備③:文章の目的を明確にする
準備④:読者の反応を決める
準備⑤:メッセージをひとつにしぼる
準備⑥:文章の切り口を工夫する
準備⑦:文章のレベルを決める
準備⑧:文章のテイストを決める

 

型を使って文章を書けるようになると、「どういう流れで書こうかな?」とムダに頭を悩ます必要がなくなります。

 

必要なのは説明文ではなく、書き手の体験談です。
①体験(不の提示)
②紹介・宣伝対象との出合い(不の解消)
③紹介・宣伝対象の説明
④まとめ

 

数ある貢献のなかでも、強く意識しておきたいのが「知的好奇心を満たす」です。
読む人が「知らない情報」を盛り込むのです。

 

自問自答を自覚してできるようになると、書くべきテーマや内容が、次々と棚卸しされていきます。
ただし、「自問」するときには、ある意識を強くもつ必要があります。
その意識とはー「読者の代わりに自問する」というもの。
つまり、読者が知りたいと思っていること。
読者が疑問に思っていること。
読者が興味・関心をもっていること。
それらを踏まえたうえで問いを立てていくのです。

 

「情熱で書いて、冷静で直す」
これは、私が提唱している文章作成方法です。
書くときは情熱的に一気に書き上げて、書き上げたあとで冷静になって読み返す

 

冷静で直すときに心がけたいのが、「文章ダイエット」です。
文章ダイエットとは、文章の「ムダ」を削る作業のこと。
伝わる文章を目指して、情熱で書いた文章を削っていきます。
ムダその1:本筋との関連性が低い情報
ムダその2:重複する情報

 

●「読み手の意識」を手にいれる4つのコツ
①時間を空ける
②印刷して読む
③音読する
④他人に読んでもらう

 

■【実践】3個の行動ポイント

【704-1】文章は「読む人」のためにあると意識する

【704-2】情報を調べるときは「一次情報」に注力する

【704-3】書いた文章は、音読して確認する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】うまくはやく書ける文章術
【著者名】山口拓朗著者情報
出版社日本実業出版社
【出版日】2016/3/25
オススメ度★★★★☆
こんな時に書く力を身につけたいときに
キーワード文章力情報発信情報整理
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 文章の良し悪しは「情報整理」で決まる!
第2章 STEP(1)素材集め「あっち情報」を集める
第3章 STEP(2)素材集め「こっち情報」を集める
第4章 STEP(3)うまい文章への最短ルート!レバレッジを最大化する「見取り図」ワーク
第5章 STEP(4)文章あてはめフォーマット術
第6章 “番外編”SNSで使える文章術
第7章 STEP(5)完成度をカクダンに高める「磨き上げの技術」

 

この本が、あなたを変える!

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山口拓朗さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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