【幸福の正体を知る】
明治大学文学部教授・齋藤孝氏が、なにが幸福感をもたらすのか、幸福の意味を考えるきっかけとして「絶対幸福論」を投げかける。人はどういうときに幸福を感じるのか?その正体が見えてくる。
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■1分間紹介文
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些細なことなのに幸福感を感じる。
その一方、力をこめた割には幸福感をいまいち感じない。
あなたの中にある幸福感を探求していく。
著者は、齋藤孝さん。
明治大学文学部教授。
東京大学大学院教育学研究科博士課程を経て現職。専門は、教育学・身体論・コミュニケーション論。教員養成にも従事。作家、メディアコメンテーターとしても著名。
本書は、「幸福は何によって得られるか」というテーマに対して、シンプルな基準を2つ持つだけで毎日が幸福になると提起し、幸福をつかむためのメソッドを紹介した一冊。
著者の専門分野に対する知見と古今東西の哲学から得られた教養にもとづき、あなたの中にある「幸福感」を整理し、「幸福」を育むための方法を考えるきっかけに良い機会になる。
ちょっとしたことで「幸福感」を得られる。
本書のメソッドをもとに、”幸福の残高”を増やすためのあなたらしい方法を構築しましょう。
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■本がわかる!15の要約ポイント
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幸福は、他人があれこれいうものではなく、自分が、これが幸福だと心の底から思えれば、それは「絶対的な」幸福感なのです。
成熟とは何かと考えていくと、
シンプルな基準を自分の中に持つことと、
多様な行動の工夫を持つこと。
この2つが大事になります。
「お金はいらないからこれをやりたい」という気持ちで臨めるようなものがみつけられれば、幸福であろうと思います。
引きこもっていると、世の中全体に適応するための修正作業が省かれてしまい、一発逆転劇で一気に英雄になりたいという極端な思考に陥ってしまう。
そこには現実感覚がまったくないのです。
「こんな失敗をしたが、それがこういう教訓になっている」という失敗の経験は貴重です。
基本は、あくまで持って生まれたものや培ってきたものしかありません。
「現在の自分にあるもの」を求められていることに向けて、どうアレンジし、どうアウトプットするかなのです。
自己の表現方法を身に付ければ、いま持っている武器を組み合わせるだけでも十分に戦える。
女性が活躍できる社会にしようといわれていますが、子どもがいても安心して預けることができ、存分に活躍できる社会にすべきです。
フィーリングを信じて「えいやっ」と飛び込む勇気が、人生の転機を招きます。
自分のコントロールできないことについては悩まないこと。
考えても仕方ないことをいかに考えないようにするかなのです。
食事にも苦味が必要なように、適度に不快なものも取り入れることが必要なのです。
いろいろ混ぜ合わせてバランスを取ることがタフな心を作り、長期的には幸福感につながっていきます。
「ここにいていいんだよ」と自己実現の場所を与えられ、それが普通に働くことでなくても、そこでひととおりの評価をもらうと、そこが居ごこちのいい拠点になってしまうのです。
何か学ぶべきテーマがあって、その達成度によって評価することはできます。
しかし、その人がもともと持っている気質に基づいた個性を評価するのは難しい。
自分に「手に職」があり、役に立ってまわりの人が喜んでくれ、自分自身もうれしいというのが、日本人が長く持っている幸福感の主流のスタイルだと思います。
何かのミッションを与えられると、急にやる気が出て、それを成し遂げたときに幸福感を覚えることもあります。
若い人は何を一番欲しがっているのかと考えたとき、お金でもないし、勉強でもない、恋愛でもないような気がします。
もしかしたら、ミッションが欲しいのかもしれません。
自分でストレス量をコントロールしつつ、自分の勝ちパターンを作っていく。
ライフスタイルというような大げさなものではなく、自分で安らげる生活パターンを構築すればいいのです。
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■これをやろう!3つの実践ポイント
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【812-1】「現在の自分にあるもの」を書き出す
【812-2】フィーリングに従って行動する感覚を体験する
【812-3】自分が安らげる時間を少しずつ増やす
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■今回のまとめ
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「幸せ」は、自分で決めるもの。
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■本日紹介した書籍情報
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【書籍名】齋藤孝の絶対幸福論
【著者名】齋藤孝
【出版社】実業之日本社
【出版日】2016/7/30
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】教養を伸ばしたいときに
【キーワード】マインド、哲学、教養
【頁 数】224ページ
【目 次】
1 絶対的な幸福とは?
2 幸せをつかみとるには道筋がある
3 家族を持つことの意味
4 世界に散りばめられた幸福へのヒント
5 幸福へ続く道にある落とし穴
6 個人と社会が幸福をつかむために
齋藤孝さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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