【書評：1459冊目】その「決断」がすべてを解決する（マーク・マンソン）

【「もっとたくさん」よりも「もっと少なく」で生きろ！】
作家／マーク・マンソン氏が、『その「決断」がすべてを解決する』と題して、人生で何に注意し、何を選択し、何を決断すべきなのかを考察していく一冊。

■書籍の紹介文

もっともっと良い人生を。
どれくらいおもっていますか？

本書は、99％のムダな選択肢を手放し、ただシンプルに、1％の本当に「大切なもの」を、どう選択していくべきなのかを考察する一冊。

「もっともっと良い人生を」は、一見すると正常な思考にみえます。
しかし、「もっともっと」と追いかける精神自体が問題だと、著者は指摘します。

ポジティブ思考の流れに、強烈な一石を投じる内容。
前向きに考えればなんとかなる、は誤魔化しであり欺瞞だと一刀両断します。

”理想・願望”に逃げず、”現実”から目をそらしてはいけない。
恐怖・失敗・闇の渦まく現実の中から、何を手放し、何を選択していくか。

”現実”の世界を進んでいくことでしか、成功は勝ち取れません。
そして、あなたにはその勇気があるのか？と、決断を迫ってきます。

目の前の”現実”から逃げず、ひとつひとつ選択と決断をする。
この選択と決断に、人生はかかっているのです。

◆周りを気にするな！

その「決断」がすべてを解決する
マーク・マンソン三笠書房 2018-4-28
売上ランキング(公開時)：19,331
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よい人生を送るためのカギは、「もっと」を気にすることではなく、「もっと少なく」を気にすること。
つまり、本当に大事なもの、ほかの誰でもない自分自身にとってかけがえのないものだけを気にすることなのだ。

いちいち気にしないことが大切だ。

不満感や不安感は、生まれながらもっている人間の本質だし、幸福感をつくり出すための必要不可欠な構成要素でもある。

「人生でどんな苦しみを味わいたい？どんなことなら苦労してもいいと思ってる？」
つまり、どんな人生を送りたくて、そのために何を犠牲にできるかということだ。

自分自身がありふれた存在でかまわないということを認識し受け入れることによって重荷から解放され、本当に成し遂げたいと願うことを成し遂げられるようになる

あれこれと感情がわき上がるときにいったん立ち止まって、「これはなぜだろう？」と自分に問いかけられるかどうかが課題となる。

あるひとつの問題が苦痛になるか活力になるかの違いは、それが自分の選択したものか、そして、それに責任を負うかどうかによって決まる。

価値観を見直すにつれて、きっと途中で内的・外的な抵抗に出くわすだろう。
何よりも、不安を感じると思う。
「これが間違っていたらどうしよう？」と。
でも、あとでわかるように、これはかならずよい結果をもたらす。

自分を信じることを減らせ。

人生はとにかくやってみることに尽きる。
人生のすべてがこれだ。
ずっと変わらない。

成功の基準が単に「行動すること」になったら、つまり、どんな結果も重要な進歩と見ることができる。

何かの真髄を味わい尽くそうと思ったら、ひたすらそれに専念することだ。

これと決めたらとことんそれを優先させ、ほかの選択肢には目もくれずに取り組む。
そうすれば逆に、より多くのチャンスを得られるということがわかった。

死は僕らみんなにもっと苦しくて重要な問いを突きつけている。
「あなたがこの世に残すものは何？」と。

君も、いずれは死ぬ。
それは、運よく生まれ、運よくここまで生きてきたからだ。
いまはそう実感できないかもしれない。
でも、いつか断崖の上に立ってごらん。
たぶん、実感できるから。

【1459-1】「人生でどんな苦しみを味わいたい？どんなことなら苦労してもいいと思ってる？」と自問する

【1459-2】あれこれと感情がわき上がるときにいったん立ち止まって、「これはなぜだろう？」と自問する

【1459-3】「あなたがこの世に残すものは何？」と自問する

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

【書籍名】その「決断」がすべてを解決する
【著者名】マーク・マンソン
【出版社】三笠書房
【出版日】2018/4/28
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】自分を変えたいと思ったときに
【キーワード】マインド、決断、思考
【頁　数】256ページ
【目　次】
PART1 人生の課題はどこから現われるか
PART2 その「痛み」が人をもっと強くする
PART3 「平凡な自分」こそ、実は一番重要
PART4 こんな「価値観」が自己実現のジャマになる
PART5 自分に起こることは、その「選択」しだい
PART6 「信念」は、あなたの力になるか
PART7 シンプルに、ただ「やってみる」
PART8 「最重要ミッション」に集中する
PART9 僕たちの眼前に立ちはだかるものは消えていく