【書評:1827冊目】トップモデルと呼ばれたその後に(小泉里子)

【「いま幸せ!」を積み重ねる】
モデル・小泉里子氏が、『トップモデルと呼ばれたその後』と題して、モデルをはじめて25年をふり返りながら、目まぐるしく変化する人生を自分らしく生きるための”本音”を綴る一冊。

■書籍の紹介文

「あなたはいま幸せですか?」
こう聞かれて「はい!」と素直に答えられますか?

 

本書は、モデルをはじめてからの25年をふり返りながら、目まぐるしく変化する人生をいかに自分らしく生きるか、”いま”気づいた「本音」を綴る一冊。

 

「○○さんみたいになりたい!」と憧れること。
憧れは、自分を成長させるのに大きなエネルギーになります。

 

考え方、振る舞い、行動など、すべてを夢中でマネて自分の中に取り入れていく。
それは、すごく充実感を感じて、楽しい時間になります。

 

ただ、憧れは気をつけないと呪縛になりかねません。
「あの人みたいにならなければ…」「できない自分がダメなんだ…」と自分を追い込んでしまうわけです。

 

こうなると、生きるのが途端にどうしようもなく辛くなります。
楽しい時間は幻?夢?だったの?というくらいに・・・。

 

当然ながら、憧れの○○さんとアナタはまったく別の人間。
どんなに頑張っても、あの人にはなれません。

 

憧れのパワーは、ときにこのことを忘れさせてしまいます。
そして、時間の長短はそれぞれですが、苦しくもがく時間を過ごすことになっていきます。

 

では、どうやって苦しい時間から脱するのか。
それは、「自分は自分。自分らしく生きよう。」と、”自分で”気づくことです。

 

素直に、素のままに、自分は自分らしく。
これが、自分の中心にあるとき、人はブレることなく生き生きと進むことができます。

 

しかし、なかなか状態をキープできないのが人間。
だからこそ、紆余曲折、波瀾万丈などの言葉があるように、浮き沈みのある人生を歩みます。

 

とはいえ、苦しい時間は最小に、楽しい時間は最大に、と願うのも人間。
苦しい時間をどうやって乗り越えたのかを知ることで、苦しい時間を減らせる可能性のある武器を増やすことができます

 

そのためには、たくさんの人の人生に触れてみるのが一番。
人の生き様を綴った書籍をたくさん読むことで、困難を乗り越えていく擬似体験を積むことができます

 

本書の著者も、多くの人から”憧れられる”側にいるトップモデル。
その著者のアップダウンの激しい、ここまでの生き様を”本音”で綴っています。

 

トップモデルと呼ばれるまでになるまでの足跡の裏に隠された、苛烈な浮き沈みの日々。
さらに、キャリアだけでなく、結婚、離婚、再婚、出産と目まぐるしく変化するライフステージ。

 

激流の中を、どう苦しんだのか、どう乗り越えてきたのか。
そして、『素直に、素のままに、自分は自分らしく』にどう近づいていったのか。

 

その言葉に触れることで、活力を得たり、勇気をもらったり、読者それぞれのギフトを受け取れます。
「いま幸せです!」と曇りなき笑顔でいえる自分をつかみ取りにいきましょう。

 

◆”今”を全力で生きる!

トップモデルと呼ばれたその後に
小泉里子 小学館 2022-2-17
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「夢は口に出してこそ、叶う」と言われますが、私はまったく、逆。
いつも自分の中だけで、むっつりこっそり、夢を描いています。
大それた夢を口にして、叶わなかったときが恥ずかしい…とか、そういうのではなくて、むっつりと妄想する、誰にも見られることなく、思うがままに”なりきる”、その時間が大好きなんです。

 

私がいちばん大切にしたのは、さらに自分を成長させることと、新しい自分への挑戦。
表紙モデルに選ばれ、やらせてもらっているときは、それこそ成長を感じられる期間です。
でもそれ以上に、表紙モデルを終えてからの期間をどう過ごすかがもっと大事。
次のステップに向けて、どう自分を見つめ、高め、育むのか。
何かを終えたときこそ、チャンスのときなのです。

 

与えられた場所で結果を出さなければ、次の仕事はありません。
「こんなはずじゃなかった」「ここは私の居場所じゃない」と思っても、とにかく今、与えられたフィールドで、全力を尽くすことです。
ハマる場所は自分じゃなくて他人が決めるもの。

 

一過性の波に溺れることなく、ブレることなく実直に、微妙な軌道修正(それも上に向かって)を繰り返しながら、年を重ねていきたい。
細く長く。
それが、モデル・小泉里子として、目指すところなのかもしれません。

 

自分の個性ってなんだろうと迷ったら、周囲の意見を今一度かき集めてみるといいのかも。

 

自分がこうだと思い込んでいる個性は、自分を小さな箱の中に閉じ込めてしまいます。

 

仕事は大好きだけれど、なんだかうまくいかないときは、それを受け入れて、自分の気持ちに正直に、無理して仕事のことを考えず、やりたいことをやろう。

 

気持ちが切り替わるのを待つのではなく、とにかく動く。
行動する。
この手法、最強です。
ぜひやってみてください。

 

掃除をして「整える」ことは、自分自身の体や心を整えることと直結している気がします。

 

お墓参りは、感謝の場だと思っています。

 

「自分の強さ」については、離婚のとき、いろいろ考えました。
弱音を吐けない、頼れない、というだけでなく、勝手に仕切って、頼まれてもいないのに過剰に世話を焼いて…。
それって、今思えば相手をダメにしてしまうほどの「強さ」。
それなのに、それ以上の「強さ」を相手に求めてしまっていました。
離婚のとき、パートナーに求めていたことは、長年、そうやって私がつくり上げてきた結果。
気付けたのは、離婚後、しばらくしてからでした。

 

私は、あなたに頼りたい。
初めて、そう口に出してみました。

 

まあ、出会うときは出会うし、出会わないときは出会わないだろうし、流れに身を任せてやっていくことにします。

 

ドバイの並外れたお金持ちを目の当たりにして、何が自分たちにとって大事か、あらためて考えるきっかけになりました。
お金は、一瞬で人を幸せにしたり悲しませたり、良くも悪くもすごいパワーがあります。
惑わされることなく、私たちらしくお金と向き合い、暮らして行けたらなと思っています。

 

今までの人生、結婚も離婚も再婚も仕事も自分がそうしたいと思ったからやってきたこと。
そしてこれからの人生も、「今」こうしていきたいと思っていることを相手と共有して、つくり上げていく。
なんだかとてもシンプルだけど、そういうことなのかな。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1827-1】今の居場所で全力を尽くす

【1827-2】どんな立場になっても、時間厳守を徹底する

【1827-3】流れを感じたら、身を任せて流れに乗ってみる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】トップモデルと呼ばれたその後に
【著者名】小泉里子著者情報
出版社小学館
【出版日】2022/2/17
オススメ度★★★☆☆
こんな時に他人の生き方に触れたいときに
キーワード女性向け生き方働き方
【頁 数】166ページ
【目 次】
第1章 モデルと表紙モデル
第2章 個性とコンプレックス
第3章 お金と時間とマイルーティン
第4章 再婚と妊活と出産
第5章 ドバイ移住とドバイの暮らし
第6章 40歳の誕生日と、今と、これからと
第7章 あとがき

 

この本が、あなたを変える!

トップモデルと呼ばれたその後に
小泉里子 小学館 2022-2-17
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小泉里子さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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