【知識が定着してこその読書である】
作家・佐藤優氏が、『読書の技法』と題して、どう考えてどう読むことで、自分の知識、知肉になっていくのかを明らかにしながら、そのために必要な読書法を徹底指南する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
本の読み方。
読む本によって、変えていますか?
本書は、”知識の宝庫”である本から、自分にとって必要なモノをいかに見つけ取りこんでいくか、その読書の技法を徹底指南する一冊。
・基礎知識を身につける最高の本は、高校の教科書と学習参考書
・読書の要は「基礎知識」であり、基礎知識のない本を速読しても意味がない
・知りたい分野の本は3冊買って、まずは真ん中から読む
・熟読の要諦は、同じ本を3回読むこと
・1冊5分の「超速読」と30分の「普通の速読」を使いこなす
こうした技法をはじめ、本を読む人、すなわち、すべての人が身につけておくべき「読書の基礎」がまとめられています。
まさに、読書の”基礎知識”が学べる一冊といえるでしょう。
個人的に印象に残ったのが、「熟読する本を選ぶために、速読が必要だ」という箇所。
じっくり読む本に時間をかけるために、”本の精査”を目的とした速読という捉え方が、「なるほどな」と思いました。
読書には技法がある。
この機会にきちんと学んでしまいましょう!
◆読み方が分かると読書は止まらない!
読書の技法
佐藤優 東洋経済新報社 2012-7-27
売上ランキング(公開時):7,045
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■【要約】11個の抜粋ポイント
正確で深い情報を入手するためには、書籍をどう読むかが鍵だ。
その読書の技法を考える上で大原則となるのが「熟読できる本は限られている」ということだ。
熟読する本以外は、速読、超速読のいずれかで処理する。
1冊5分程度で処理する「超速読」が240〜250冊、30分から2〜3時間かけて取り組む「普通の速読」が50〜60冊だ。
読書の要諦は、基礎知識をいかに身につけるかだ。
その基礎知識は熟読でしか身につかない。
しかし、熟読できる本は限られている。
だから、本の精査として速読が必要なのだ。
標準的なビジネスパーソンの場合、新規語学の勉強に取り組む必要がなく「ものすごく時間がかかる本」がないという条件下で、熟読できる本の数は、新書を含め1カ月に6〜10冊程度だ。
知りたいと思う分野の基本書は、3冊もしくは5冊購入するべきだ。
1冊の基本書だけに頼ると、学説が偏っていた場合、後でそれに気づいて知識を矯正するのに時間と手間がかかる。
熟読法を習得すれば、速読法は容易に身につけることができる。
私は、速読を「普通の速読」と「超速読」に分けて考えている。
「普通の速読」とは、400ページ程度の一般書や学術書を30分程度で読む技法だ。
その後、30分かけて読書ノートを作成すれば、着実に知識を蓄積することができる。
●書籍の4つのカテゴリー
・熟読する必要があるもの
・普通の速読の対象にして読書ノートを作成するもの
・普通の速読の対象にするが、読書ノートを作成するには及ばないもの
・超速読にとどめるもの
「あの本の、あそこにこういうことが書かれていた」「あの箇所に当たれば、あの情報が出てくる」という「インデックス」を頭の中に整理して作る。
これが最も重要なことだ。
まずは自分の仕事に関する分野の新書やビジネス書を選び、30分、1時間という枠を設けて始めてみることだ。
誰でも、仕事に関する分野の知識は、頭によく入り、記憶にも定着しやすい。
1日1冊を目標に、実際には週2冊ほどのペースで3カ月続けることだ。
これできれば、必ず効果が出るはずだ。
■【実践】3個の行動ポイント
【081-1】読む前にどうやって読むか考える
【081-2】本の内容のインデックスを作成する
【081-3】1日1冊を目標に読書する
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】読書の技法
【著者名】佐藤優
【出版社】東洋経済新報社
【出版日】2012/7/27
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】読む力を身につけたいときに
【キーワード】読書術、インプット、情報整理
【頁 数】279ページ
【目 次】
第1章 多読の技法
第2章 熟読の技法
第3章 速読の技法
第4章 読書ノートの作り方
第5章 教科書と学習参考書を使いこなす
第6章 小説や漫画の読み方
この本が、あなたを変える!
読書の技法
佐藤優 東洋経済新報社 2012-7-27
売上ランキング(公開時):7,045
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佐藤優さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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