【書評:1898冊目】1%読書術(マグ)

【知識貯金ほどリターンの大きいものはない!】
文学系インフルエンサー・マグ氏が、『1%読書術』と題して、1日の1%=15分の読書が人生にどれだけ好影響を与えるかを説きながら、実践的な読書術を指南する一冊。

■書籍の紹介文

1日15分。
本、読んでいますか?

 

本書は、継続的な読書ほど人生をラクにしてくれるものはないと提起し、1日1%(15分)の時間で、必ず人生を好転させる実践的な読書術を指南する一冊。

 

◎4,000冊超の読書でわかった「読書の恩恵」
◎100冊超の読書術本でわかった「最も効率的な読書術」

 

これらの”知識”を吸収することができます。
恩恵がわからなければモチベーションを保てませんし、モチベーションが続かなければ読書を習慣化できません。

 

そういう意味で、とてもまっとうな読書術の本だと感じます。
「読書を続けられること」「読書を楽しめること」の2点を指南することに集中して、あなたを読書の世界へと誘っていきます。

 

『本には人を変える力がある』
これを実感として持てるかどうかが、読書を楽しめる人になれるかどうかの分岐点だと、わたしは常々おもっています。

 

なぜなら、わたし自身はもちろん、交流のある本好きの人も皆、大なり小なり、同じ実感をもっているからです。
その点、本書の著者も同じことを語っていらっしゃるので共感と信頼がもてます。

 

本をどう読むかは、人それぞれ自由ですし、正解はないとおもいます。
ただ、「本を読む目的は明確か」「目的達成に必要な知識は学べたか」「知識を吸収できたか」「知識を活用できたか」といったような確認は必須です。

 

こうした確認をいかに効率的に行うかが「読書術」の肝です。
よって、「読書効率を最大限まで高めるメソッド」とまで豪語する方法は、学ぶべき価値があるのです。

 

読書に不慣れな人はそのまま真似るも良し、慣れている人は自分の読み方のアップデートに活用するも良し。
なにより大切なのは、読書を通じて「自分は変わった」と実感できるかどうかです。

 

読書量が増えるに従い、「あの本の知識とこの本の知識は関連しているな、ということはこういうことか?」などと、勝手に思考することが多くなります。
そんな変化も、「自分は変わった」と実感できる例のひとつです。

 

読書量が増えれば、比例して、知識量も増えます。
知識量が増えれば、比例して、生きるのがラクになっていきます。

 

知識とは、情報ではなく、考えるための道具であり、生きるための武器。
1日15分の読書で、道具と武器は増やせるのです。

 

◆読書は人を育てる。

1%読書術
マグ KADOKAWA 2022-8-19
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■【要約】15個の抜粋ポイント

書籍は、有識者や成功者と呼ばれる人たちの知識の結晶です。
著者が時間をかけて積み上げた、純度の高い知識をダイレクトに得ることができます。
また、書籍以外に、次の4つを満たした知識の入り口を知りません。
①一分野の知識が体系化されている
②著者の経験を疑似体験できる
③時代を超え、普遍の知識を学べる
④無知を未知に変えることができる

 

知識の深さと広さを知り、謙虚になる。
読書の入り口にある知識の会得は、人生も人格も好転させる恩恵のひとつです。

 

読書は、マインドフルネス状態になることができる究極のシングルタスクであり、忙しい日常で疲弊する人に、ストレス解消効果を与えてくれるもの

 

文字を読む速度は、
・知識量
・語彙量
・読解力
この3つで決まることがわかってきます。
繰り返すようですが、読書は、無知や未知を既知に変える力を持っています。
それに加え、理解語彙を使用語彙に昇華させることもできます。
このような読書の恩恵により、自ずと読むのが速くなるのです。
つまり、読書速度とは読めば読むほどに上がるということ。
これこそが、読書速度の正体です。

 

目的を決めることによって、自分の内側に先入観を抱かせることができる。
それによって、重要なところとそうでないところの見極めがはっきりつくようになります。

 

私が書籍においてパレートの法則を使って表現するなら、「1冊の書籍は、20%の主張と、80%の補足で構成されている」が正解なのではないかと考えています。

 

①本を読む前に”目的”を決めましょう
②先入観の植え付けを行います
③指を添えて高速で文字を見ましょう
最短最速で、書籍の概要を理解し、自身に必要な知見があるかを判断するのは、①、②、③を満たすだけで良いのです。
これが、科学的に唯一認められている速読「スキミング」です。

 

1日の1%で、必ず1%の成長を約束し、未来の自分への知識を貯金していく。
それが1%読書術です。

 

●1%読書術の流れ
①目的を定義する
②目次を開き予測する
③気になる箇所をスキミングする
④目的の箇所を読み込む
⑤言葉を置き換える
⑥想起し、考えながら休憩する

 

読んだ後は必ず”自分の言葉”に置き換えてください。
「要するに、○○ってことだ」と、説明できるように一文にします。
すると、自分で定義した言葉でフックになり、記憶に定着するのです。

 

書店が「好きな書籍を1冊吟味して選ぶ、味わって読むレストラン」だとすれば、図書館は、「あえて腰を据えずにお試しで本を読める、本のバイキング店」です。

 

忙しい人ほど「ながら時間」を活用できる聴く読書を私は強くおすすめします。

 

考える行為を挟めば、良質なアウトプットになり、挟まなければザルというわけです。

 

1%読書術と同時にはじめたいことがあります。
SNSです。
・TwitterやInstagramを使って1%の知識を発信する
・stand.fm等を使って1%の知識を話す
・ブログをはじめて、1%の知識を書評形式で書く
すると、毎日効率のいいアウトプットが必ずできる体制になります。

 

少しずつ、焦らず、でも確実に。
一歩一歩進むことで得たものは学歴の壁を超え、今私を支えてくれています。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1898-1】1日の1%=15分を読書時間にする

【1898-2】読んだ箇所は、「要するに、○○ってことだ」と自分の言葉に必ず置き換える

【1898-3】【2】で置き換えた言葉をSNSで発信する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】1%読書術
【著者名】マグ著者情報
出版社KADOKAWA
【出版日】2022/8/19
オススメ度★★★★☆
こんな時に読む力を身につけたいときに
キーワード読書術勉強法アウトプット
【頁 数】272ページ
【目 次】
第1章 4000冊以上の本を読んでわかった読書の恩恵
第2章 100冊の読書術本を読んでわかった「読書効率を最大化する7つのメソッド」
第3章 年間読書700冊×読書術本100冊読破の結晶「1%読書術」
第4章 学び効率を最大化するマグ流アウトプット

 

この本で、あなたは変わる!

1%読書術
マグ KADOKAWA 2022-8-19
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マグさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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