【書評:1254冊目】できる人が使っている大人の語彙力&モノの言い方(山口拓朗)

【表現ひとつですべてが変わる!】
伝える力“話す・書く”研究所所長・山口拓朗氏が、できる人が使っている大人の語彙力とモノの言い方を解説する一冊。言葉を扱うプロが教える「現場で使える語彙力」は必須教養!

■この本の紹介文

仕事で日々やりとりする言葉。
そのなかで「あれ?」と気になる表現にあたった経験ありませんか?

 

本書は、仕事で好意や信用を集めるには語彙力を高めるのが有効だと提起し、現場で使える語彙力の増やし方を解説する一冊。

 

語彙力とモノの言い方に関する”実用的な”本です。
とは言っても、今日の明日ですぐに効果がでることはありません。

 

当然ながら、学んだ語彙やフレーズを、積極的に使っていく努力が必要です。
反復練習を継続していくことで、自分が使える語彙力が磨かれていくからです。

 

そのためにも、目的とモチベーションを明確にする必要があります。
「語彙力とモノの言い方を使ってどうなりたいのか」と。

 

言葉は、人間力を表す鏡です。
たったひとつの表現で、相手の見る目が変わります。

 

あなたは、相手の自分を見る目を変えたいと思いますか?
答えがYESなら、早速読みましょう!

 

◆言葉遣い、侮るべからず!

■本がわかる!15の要約ポイント

ふだんお世話になっている方へのあいさつとしては「いつもお世話になっております」が定番です。
(略)
「いつも◯◯いただき、誠にありがとうございます」も喜ばれやすいフレーズです。
◯◯には「お力添え/お気遣い/お心遣い/ご協力/お助け」など、相手との関係性において最適な言葉を選びましょう。

 

「欲しい」の謙譲語にあたる「いただきたい」を用いた「◯◯いただきたく〜」は、書き言葉で使い勝手のいいお願いフレーズです。

 

●万能クッション言葉
・お手数をおかけいたしますが〜
・お忙しいところ[恐縮ですが/申し訳ございませんが]〜

 

書面やメールでお詫びをする場合、結語に「略儀ではございますが、まずは[書面/メール]にてお詫び申し上げます」のフレーズを用いてもいいでしょう。

 

目上の人に対して、いきなり意見を言えば、角が立つかもしれません。
意見を言う前に
「出過ぎたまねとは存じますが〜」
「余計なこととは存じますが〜」
「大変失礼ながら〜」
「誠に申し上げにくいのですが〜」
「愚見ですが〜」
などのクッション言葉を使いましょう。

 

弁明する際には
「誤解を招く表現があったようですので〜」
「行き違いがあったようですので〜」
「ボタンの掛け違いがあったようですので〜」
「説明が不十分な点もありましたので〜」
などのフレーズが役立ちます。
言い訳がましくならないよう注意しながら使いましょう。

 

「聞く」の謙譲語が「うかがう」です。
へりくだる形で「プロジェクトの件は、うかがっております」のように使います。
相手を高めるときには「聞く」の尊敬語である「お聞きになる」を使います。

 

漢字二文字の熟語に「ご(お)〜してください」を組み合わせると、奇妙な敬語になりかねません。
「ご確認してください」「ご利用してください」「ご返信してください」「ご注文してください」などがその一例です。
この場合、それぞれ「して」を省くことで(「ご+動詞+くださる」の形にすることで)、正しい尊敬表現となります。

 

相手が(主体的・積極的に)何かしてくれたときは「くださり」を使い、自分がお願いして何かしてもらったときは「いただき」を使うと、なじみやすくなります。

 

なんでもかんでも「させていただきます」で済ます「させていただく症候群」に注意しましょう。
「させてもらう」の謙譲語「させていただく」が使えるのは、
①相手の許可が必要なケース
②自分が恩恵を受けて、相手が不利益を被るケース
のふたつです。

 

「念頭」は<心の中の思い/胸のうち>を意味する言葉です。
「念頭に置く」で、<常に心にかける/いつも忘れないでいる>という意味です。
「念頭に入れる」は、本来の表現ではありません。
おそらく「頭に入れる」との混同でしょう。

 

「くじゅう」には「苦渋」と「苦汁」のふたつがあります。
苦渋は<苦しみ悩むこと>という意味で、心理面にフォーカスしているのが特徴です。
「苦渋を味わう」の形で使われることが多いです。
一方の苦汁は<つらく苦しい経験をする>という意味で、経験にフォーカスしているのが特徴です。
「苦汁をなめる」や「苦汁を飲む」の形で使われることが多いです。

 

間尺(ましゃく)に合わない:
割に合わない。損になる。損得勘定が釣り合わない。
例)これは間尺に合わない仕事だ。

 

焦眉(しょうび)の急:
危険が差し迫って、一刻の猶予もない状態のこと。
例)焦眉の急ともいえるこの問題を、早急に解決する必要がある。

 

魚心(うおごころ)あれば水心(みずごころ):
相手がこちらを好きになってくれたら、こちらも相手を好きになる用意があるという意味。
例)お客様を大事にすれば、魚心あれば水心でお客様からのクレームも減るだろう。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1254-1】知らなかった語彙を見聞きしたら、積極的に書き留める

【1254-2】新しく知った語彙の使い方を、写経して身につける

【1254-3】文章は、送る前に必ず読み返してチェックする

 

■ひと言まとめ

語彙力とは、人間力を示す!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】できる人が使っている大人の語彙力&モノの言い方
【著者名】山口拓朗著者情報
出版社PHP研究所
【出版日】2018/7/24
オススメ度★★★☆☆
こんな時に伝える力を身につけたいときに
キーワード教養文章力ことばのチカラ
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 場面に応じて気持ちを伝える 頻出! キラーフレーズ集
第2章 言いにくいことでもすんなり伝わる 大人の語彙力&モノの言い方
第3章 知らない間に赤っ恥? 間違えやすい日本語NG表現
第4章 とっさの場面でも迷わない! 紛らわしい語彙・誤りやすい語彙
第5章 知性と教養を感じさせる 武器としてのビジネス語彙力

 

この本が、あなたを変える!

 

山口拓朗さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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