【書評:1253冊目】社内評価の強化書(森中謙介)

【5つの落とし穴に注意!】
人事のプロ・森中謙介氏が、人事評価をする上司が起こす5つの”評価エラー”に注意することで、社内評価は上げられると指南する「社内評価の強化書」。出世の新ルールに対応しよう!

■この本の紹介文

上司との評価面談。
あなたにとって、どんな時間ですか?

 

本書は、上司が陥りがちな”5つの評価エラー”に対応することで、人事評価はある程度コントロールできると提起し、具体的な対策を指南する一冊。

 

どこの職場でもあると思います。
「あの人ばっかりなんで評価されるの?」ということが。

 

出世する人としない人は、ここでどう対応するかによって決まる。
このことを改めて突きつけてくる内容です。

 

すなわち、出世しない人は「愚痴や嘆いてばかり」、出世する人は「分析と対策を粛々と行う」ということです。
なぜその評価がされるのかを知ろうとしなければ、現状は変わりません。

 

あなたが後者になるために押さえておくべきポイントが学べます。
提示されているポイントも、自分がイヤな気持ちになるような行動は一切でてきませんので安心です。

 

反対に、1つ1つの行動は意識するだけで誰でも実践できる”ちょっとした”ことばかりです。
人事評価に思うところがある人には、特に役立つ内容です。

 

上司だって人間です。
その上司が気持ちよく高評価できる環境づくりをしましょう!

 

◆高評価を得る環境づくり。

■本がわかる!15の要約ポイント

●高い評価を得るために求められる2つのこと
(1)目の前に与えられている仕事で成果を出すこと
(2)(成果を)評価する審査員が好む形になるように工夫すること

 

●上司が陥りがちな5つの「評価エラー」
(1)ハロー効果
(2)遠近誤差
(3)寛大化傾向
(4)対比誤差
(5)論理誤差

 

最近は、肉筆で文書のやりとりをすることが少なくなっている。
だからこそ、余計に「字の上手・下手」が目立つ。
自分は字が下手だと思うなら、すぐに通信教育のボールペン字講座に申し込むことだ。

 

上司は、通常半年に一回程度、部下の評価を行う。
その時、最近の部下の仕事ぶりは思い出せても、よほどしっかりメモを取っていない限り、半年前のことまでは、はっきり覚えていない。

 

終盤に失敗すると、単なる失敗としてマイナス評価を受ける危険性が高い。
だが、序盤のチャレンジなら、失敗してもむしろ好意的に受け止められることが多いのだ。

 

お酒の席には、社員が参加しなくなってきている。
これはチャンス以外の何物でもない。
飲み会では、積極的に幹事をしたり、会社行事にも積極的に参加するべきだ。

 

「社長と接する機会を増やし、かわいがられる」ことは、社内評価を高める上で効果的だ。
なぜなら、最終的に社員の評価を決定するのは社長だからだ。
もちろん、自分を評価する上司にも有効だ。

 

何を、どう話しかけるかが不安かも知れない。
お奨めは
「社長の趣味を話題にする」
「出世したいとはっきりいう」
「会社に対する感謝の気持ちを伝える」
の3つだ。

 

相対評価は、客観的に比較し、正確に評価を下すことが難しい。
たとえば、2人の新入社員がいて、A君がずば抜けて優秀だと、優秀なイメージが強すぎて、もう一人のB君の評価が大きく下がる。

 

表面化していない評価基準は、経営理念に隠れている。
経営者は「経営理念」の実現を、そのまま人生の目的にしている。
社員もしっかり理解し、仕事で意識して欲しいと思っている。

 

「イメージが先行して、実際には直接関係のないことと結びつけて判断し評価すること」を「論理誤差」という。
相手の特徴を元に評価をしてしまう点で、一種の「ハロー効果」だ。

 

ただし、ハロー効果のように1つの際立った良い点や悪い点がなくても生じる。
評価をする人の価値観や性格に起因してしまうことがあり、回避するのが難しい。

 

「論理誤差」を逆手に取るには、大きな声を出すことだ。
声が大きいと、明るく元気な印象になる。
仕事に自信があるように見え、好意的に取られる。
結果が出なくても、悪い評価がつけられにくい。

 

他にも「仕事は断らないこと」「雑用処理が巧みであること」「叱れ上手なこと」などが、論理誤差による誤解を受けないための注意点だ。
これらは「できる社員」の共通点として認識されているのだ。

 

社内評価が上がれば、会社から信頼されるようになり、やりたい仕事の要望も聞いてもらえるようになる。
顧客の要望にも貢献しやすくなる。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1253-1】ボールペン字講座を受講する

【1253-2】会社の行事には積極的に参加する

【1253-3】会社の経営理念を常に確認できるようにしておく

 

■ひと言まとめ

評価は、引き寄せられる!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】社内評価の強化書
【著者名】森中謙介著者情報
出版社三笠書房
【出版日】2018/5/30
オススメ度★★☆☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード働き方キャリアアップ苦手克服
【頁 数】254ページ
【目 次】
序章 上司の「評価エラー」を逆手に取る
第1章 「ハロー効果」の法則
第2章 「遠近誤差」の法則
第3章 「寛大化傾向」の法則
第4章 「対比誤差」の法則
第5章 「論理誤差」の法則
終章 実績、信用、自信、年収

 

この本が、あなたを変える!

 

森中謙介さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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