【書評:1189冊目】うまい呼び方(五百田達成)

【「呼び方」の威力】
心理カウンセラー・五百田達成氏が、相手をどう呼ぶかが人間関係の構築でとても重要であるとし、あの人との距離が意外と縮まる「うまい呼び方」を指南する一冊。呼び方ひとつで、こうも変わる!

■この本の紹介文

自分の呼ばれ方。
意外と気になったりしませんか?

 

本書は、「呼び方」が心理にどう作用するかを明らかにしながら、人間関係の構築をスムーズにするための『呼び方メソッド』を指南する一冊。

 

・「〜さん」と呼ばれるより、アダ名で呼ばれる方が嬉しい
・「〜さん」と呼ばれると、親しみを感じられない
・「〜さん」と呼ばれると、避けられているように感じる
このように、意識無意識に関わらず、呼び方で相手との距離感をはかっていることを、改めて自覚しました。

 

そのうえで、呼び方の大切さから呼び名のカラクリ、良い呼び方と悪い呼び方など・・・、とても多くの学びを得られます。
さらに、「呼ばれ方を変える裏技」などすぐに試したい実用的なメソッドが満載です。

 

呼び方次第で相手との距離感が近くなったり、遠くなったりする。
呼び方ひとつで、人はこうも影響を受けるのかと驚きます。

 

呼び方からはじめる、人間関係の構築。
この本は、とてもおもしろい本です。

 

◆呼び方のマジック。

■本がわかる!15の要約ポイント

呼び方がまずいと、その後どんな伝え方をしても、どんなに正確に言葉を重ねても、そのコミュニケーションはうまくいかなくなってしまうのだ。

 

なぜ「呼び方」は人間関係に大きく影を落とすか。
まず「呼ぶ」という行為には、それだけで「呼んだ人」と「呼ばれた人」の「関係性を表す」作用があるからだ。

 

呼んでいる人が、実際にどんな人なのかを知らなくても、おおよその見当がつくはずだ。
これは、呼び方そのものが、その人との「距離感」を表すからにほかならない。

 

人間関係は呼び方で決まるのだ。
つまり、人間関係を変えたければ呼び方を変えればいいのだ。
誰かとの関係を、いい意味でも悪い意味でも「どうにかしたい」なら、呼び方を変えさえすればいいのだ。

 

劇的に人間関係が改善されるというような効果は期待できないかもしれない。
むしろ、より人間関係の入口がスムーズになる、風通しがよくなるといったことだ。

 

人は、誰しも存在を認められたい生き物だ。
だから、基本的なことだが、人の名前をきちんと呼んで「しっかりあなたを認識していますよ」と意思表示することはとても大切だ。

 

「呼び方」には、3つのパターンがある。
まず「目の前の人」をどう呼ぶか。
次に「自分」のことをどう呼ぶか。
最後に「第三者」のことをどう呼ぶかだ。

 

呼び方で目の前の人との距離感を変え、関係性を変えることができる。
基本的には「今より仲良くなりたい、親しくなりたい」と思う人には、心的距離を今より近く感じる呼び方で呼ぶのが鉄則だ。

 

すでに周囲と同調した呼び方をしているが、自分としてはさらに距離を縮めたいなら「場所」によって呼び方を使い分けるというのがひとつの手だ。

 

初めて呼び方を変えてみる時は緊張するが、行動しなければ変わらない。
1対1になる機会に恵まれた時などには、手をこまねいてばかりでなく、呼び方のシフトチェンジを図ってみることだ。

 

「相手呼び」を変えたら、次に気をつけたいのが「自分で自分のことをどう呼ぶか」すなわち「自分呼び」だ。
「自分呼び」を最適なものにして、相手との関係をより良いものにしていくことだ。

 

目の前にいる相手は「名字+さん」で呼んでいるのに、第三者を下の名前で呼べば、相手は「私は、あなたより第三者とのほうが仲が良いんだよ」と言われている気になる。

 

第三者呼びが「相手呼びより近い」と相手を遠ざけ「相手呼びより遠い」と相手は親近感を抱きやすくなる。
呼んだ側は意図していなくても、第三者の呼び方が勝手にメッセージを発してしまうのだ。

 

言葉にしても、思いが100%相手に伝わることはまずない。
だからこそ、なおさら丁寧に重ねていくべきだ。その言葉の最たるものが「呼び方」だ。

 

「呼び方」には、思いや言葉が詰まっているものだ。
だから「呼び方」を変える努力は、言葉を積み重ねるのと同じか、それ以上の力があるのだ。
だからこそ「呼び方」に意識を向けてほしいのだ。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1189-1】「呼び方」を意識してみる

【1189-2】第三者呼びに注意する

【1189-3】関係性を変えたいなら、呼び方を変えてみる

 

■ひと言まとめ

呼び方は、距離感のバロメーター。

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方
【著者名】五百田達成
出版社サンマーク出版
【出版日】2018/4/10
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の人間関係を良くしたいときに
キーワード人間関係ことばのチカラ話し方
【頁 数】269ページ
【目 次】
特別対談 なぜ栗山監督は選手を「下の名前」で呼ぶのか?
序章 この本は、呼び方で「めんどくさい人間関係」を攻略していく本です
第1章 呼び方が「あなたの人間関係」をほぼ決める
第2章 呼び名のカラクリ
第3章 「目の前の人」のうまい呼び方 まずい呼び方
第4章 「自分」のうまい呼び方 まずい呼び方
第5章 「第三者」のうまい呼び方 まずい呼び方
第6章 なぜ僕には「あだ名」がないのか?

 

この本が、あなたを変える!

 

五百田達成さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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