【気がきく+ギブ型=いつでも声がかかるご指名社員】
TBS社員・柳内啓司氏が、社内外から「ご指名」を受け続ける秘訣をまとめる。キーワードは「人間らしさ」。声がかかる仕事術を身につけることで明日は拓く。
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■1分間紹介文
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本日紹介するのは、「処世術」に関する一冊。
著者は、柳内啓司さん。
TBS社員として「放送とインターネットの融合」に向けてご活躍される一方、社外においても講演や著述活動を活発に行っているパラレルキャリア実践者。
本書は、これからの時代を働く人のための”攻めのサバイバル術”として、「ご指名」される会社員を目指すことを勧める一冊。
「気がきく人間であること」と「ギブ型の人間であること」
この2つを徹底的に磨き続けることで、「ご指名いただける人間」になれると説く。
そのための考え方や実践の仕方を、わかりやすく説明する。
本書のノウハウをくり返し実践していくことで、「声がかかる人」=「ご指名社員」にあなたもなれる。
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■本がわかる!15の要約ポイント
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私は、これからの日本に「チャンスの格差社会」がやってくると予測しています。
「チャンスの格差社会」とは、チャンスを得て、そこで成果を出した人にはさらにチャンスが舞い込む一方で、一度チャンスを逃してしまった人は、相当な努力や工夫をしないと二度とチャンスを手にできないというかなりシビアな社会です。
●チャンスの格差社会を生き残る2つの方法
(1)生活費をコントロールできるスキル
(2)多くのライバルの中からチャンスをつかみとるための「指名される技術」
まず最初に自分を売り込む。そして、チャンスが回ってきたら、そこで必死に頑張る。
そこで頑張ったことが実績となり、それがまたチャンスを呼び込む。
このサイクルを作っていくことが、私たちの生き残る道なのです。
私の周りのビジネスパーソンで、直で指名を受けるような人の自己紹介を見ていると、初対面の相手に対して「ギブ型」の自己紹介をしていることに気が付きました。
「ギブ型」の自己紹介とは、「私はこれが得意でこんな実績がありますから、あなたやあなたの会社のためにこんなことができます」といったふうに、自分が相手に”与えられること”を中心に、自分のことを紹介するということです。
大切な打ち合わせがある時には、会う人がどんな人か、プロフィールを事前に調べておくようにしています。
その人がどんな会社のどんな部署に所属しているのか。
どんな経歴なのか。
どんなことに興味を持っているのか。
そういったことを知っておくと、実際に会った時に、より深く相手の懐に入ることができるからです。
相手にわかりやすく説明する時に効果的なのが、たとえ話です。
自分の専門分野を説明する時も、たとえ話を盛り込んでみましょう。
たとえ話で扱う題材は、誰しもが体験したことのあるものの方がいいでしょう。
自分のレベルを超えている仕事を引き受けることは、ストレスのかかることですし、失敗するリスクが付きまといます。
しかし、もしそれを成功した時に手に入れられるものが自分の求めているものであれば、多少ハッタリをかましてでも、引き受けてしまう価値はあると思います。
その方が、自分の成長スピードが圧倒的に速くなるからです。
あるビジネスリーダーの言葉を借りれば、「暗闇の中でジャンプする」というイメージです。
自分よりも、立場がかなり上の人とご一緒する時、距離を縮めるのに苦労した経験は、誰しもあるのではないでしょうか?
そんな目上の人との距離感を近づくきっかけとして有効なテクニックがあります。
それは、「小さな約束を取り付け、すぐに守る」というものです。
これから本格的な高齢化社会が到来する日本において使い勝手のいい人材は、敬語を完璧に使いこなせる人です。
英語しか話せない外国人よりも、年上の日本人と一緒に働く機会の方が圧倒的に多くなるはずだからです。
特に人の上に立つ成功者は、もれなく礼節を重んじます。
敬語を正確に使いこなせ、しっかりと会話ができると、そういった方々とも一歩踏み込んだ会話ができ、そこで生まれた人間関係は仕事の様々な場面で役立つでしょう。
もしもあなたが、指名で仕事をもらうような人物になりたければ、「積み上がる仕事」を選ぶべきです。
積み上がる仕事とは、これまでの経験や実績を「あなたのブランド資産」に変換することができる仕事のことです。
指名で仕事をもらえるような人物になるために、「タグ」を多く持っておくことはとても有効です。
タグ(Tag)とは、付け札・付箋などを意味する英単語ですが、ここでは「あなたの特徴を表すキーワード」を指します。
例えばあなたが、ゴルフが趣味の営業マンであれば、「ゴルフ」「営業」などが、あなたのタグになります。
人脈資産を作っていくために重視すべきなのは「初対面」ではなく、「再会」です。
初対面で自己紹介や雑談をして「気が合うな」と感じたら、後日少人数または1対1で会う約束を取り付けましょう。
後日メールで約束をするのでもOKですが、人は怠惰な生き物なので、その場の勢いで約束してしまった方が確実です。
そうやって積極的に作った「再会」の場で、じっくりと交わす会話が信頼関係を生みます。
その積み重ねが、あなたの人脈資産を形成していきます。
変化の激しい現代、会社として前例のないことに取り組むシーンがどんどん増えていきます。
そして、前例がないことの情報やノウハウは、社内には落ちていません。
そんな時代に会社に貢献できる人材というのは、積極的に社外の人たちと「つながり」を持ち、常に社会の変化に目を見張っているアンテナ感度の高い人です。
●可処分時間を増やす工夫
①家事を「アウトソース」する
②通勤通学の時間を減らす
③ダラダラ過ごす時間を減らす
「誰かから求められること」が私たちにとって究極の欲求であることは、ビジネスの世界でも永遠に変わることはありません。
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■これをやろう!3つの実践ポイント
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【216-1】自分を表す「タグ」を書き出し、磨く
【216-2】「ギブ型」の自己紹介を、300文字/30秒程度でできるように練習する
【216-3】目上の人と交流し、学び、敬語を磨く
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■今回のまとめ
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人間性を日々磨き続けることが、結局は生き残る道である。
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■本日紹介した書籍情報
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【書籍名】「ご指名社員」の仕事術
【著者名】柳内啓司
【出版社】小学館
【出版日】2014/2/25
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】働き方、生き方、次元上昇
【頁 数】189ページ
【目 次】
第1章 これから10年で、日本はこう変わる
第2章 ご指名される力を磨けば、一生食っていける
第3章 会議と「ホウ・レン・ソウ」を究める
第4章 臨機応変なコミュニケーションで、信頼を勝ち取る
第5章 「使えるスキル」を身に付けて、チームに貢献する
第6章 心身を整え、安心感と安定感を与える
第7章 うまく目立って、「名前が挙がる人」になる
第8章 社外にも「つながり」を作り、視野と人脈を広げる
第9章 正しい時間管理で、成長スピードを加速させる
柳内啓司さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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