【GIVE&TAKEは普遍なのか?】
組織心理学者・アダム・グラント氏が、GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代が、今後も続いていくのかを考察する一冊。「与えること」に未来の成功はあるのか?
もくじ
■書籍の紹介文
GIVE&TAKE。
あなたは、どれだけ意識をして生活していますか?
本書は、この世の原理原則におもえる「GIVE&TAKE」は今後も通用するのか?と提起しながら、なぜ、「与える人」であるべきかを考察する一冊。
人間は「3つのタイプ」に分かれると定義しています。
(1)テイカー:受け取る人
(2)ギバー:与える人
(3)マッチャー:バランスをとる人
3つのタイプのうち、一番成功をするのはどのタイプか。
これを考えた上で、なぜ「与える人(ギバー)」があるべきかを、あきらかにしていきます。
『「テイク」を前提としての「ギブ」』と『「ギブ」の結果としての 「テイク」』。
これは、同じように見えてまったく異なるものです。
原理原則と呼ばれるあたり前のことにさえ、疑問を投げかけてみる。
そうすることで、おもってもいなかった”新しい思考”が生まれてくる。
このことを体験できる良書。
今後の生き方について考える、またとない機会です。
人に惜しみなく「与える人」になる。
「なぜ、そうあるべきか」その答えに触れてみてください。
◆「与える人」であれ!
GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代
アダム・グラント 三笠書房 2014-1-10
売上ランキング(公開時):630
Amazon Kindle 楽天
■【要約】15個の抜粋ポイント
大きな成功を収める人々には3つの共通点がある。
それは「やる気」「能力」「チャンス」だ。
成功とは、勤勉で才能があり、かつ幸運な人々によって達成されるものだ。
しかし、第4の要因がある。
それは「ギブ・アンド・テイク」だ。
成功は「人とどのように、ギブ・アンド・テイクするか」に大きく左右されるのだ。
●人間の3つのタイプ
(1)テイカー:受け取る人
(2)ギバー:与える人
(3)マッチャー:バランスをとる人
「テイカー」は常に、与えるより多くを受け取ろうとする。
ギブ・アンド・テイクの関係を、自分の有利になるようにもっていき、相手の必要性よりも、自分の利益を優先しようとする人だ。
「ギバー」は、ギブ・アンド・テイクの関係を、相手の利益になるようにする人、受け取る以上に与えようとする人だ。
テイカーが、自分中心に考えるのに対し、ギバーは他人を中心に考えるのだ。
仕事において、ギブ・アンド・テイクはもっと複雑だ。
一人の人間が、ギバーとテイカーにはっきり分かれることはほとんどなく、たいていの人は、第3のタイプになる。
それが、与えることと、受け取ることのバランスをとろうとする「マッチャー」だ。
マッチャーは、常に「公平」という観点に基づいて、行動しようとする。
成功を収めるのは、驚くべきことに、それもギバーなのだ。
つまり、ギバーは成功への階段の一番下だけでなく、頂点も占めているのだ。
ギバーは「頼り合うことが弱さだ」とは考えない。
それより、「頼り合うことは、強さの源で、多くの人々のスキルを、より大きな利益のために活用する手段だ」と考えている。
ギバーは、グループに貢献するので、感謝される。
同僚が嫌がる仕事を引き受けるので、恨みを買うこともない。
むしろ、仲間から賞賛されるのだ。
「他者志向」になるということは、受け取るより多くを与えるが、決して自分の利益は見失わないことだ。
それを指針に「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めることなのだ。
人は「利己心」と「思いやり」の両方を原動力にする時、もっとも成功できる。
他者への関心と自分への関心が結びつけば、ギバーは、燃え尽きることがなくなり、成功しやすくなるのだ。
テイカーは、成功とは「人を出し抜いて優れた成果を達成することだ」と考えがちだ。
マッチャーは、成功とは「個人の業績と他人の業績を公正に釣り合せることだ」と考える。
一方、ギバーの頭の中では、成功の定義そのものが少し違う。
ギバーは、成功を「他人にプラスの影響をもたらす個人的なものだ」と考える。
起きている時間の大半を仕事に費やす私たちが、ほんの少しでも、職場でギバーになれれば、もっと大きな成功、豊かな人生、より鮮やかな時間が手に入るはずだ。
■【実践】3個の行動ポイント
【204-1】他者志向を心がける
【204-2】「他人にプラスの影響をもたらすモノ」を成功と捉える
【204-3】「ギバー」を目指す
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代
【著者名】アダム・グラント
【出版社】三笠書房
【出版日】2014/1/10
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】生き方に迷ったときに
【キーワード】心理学、生き方、人間関係
【頁 数】382ページ
【目 次】
1 あなたは、まだ「ギブ&テイク」で人生を決めているのか
2 「名刺ファイル」と「フェイスブック」を見直せ
3 チームの総力を活かせる人
4 荒野で“ダイヤモンド”を見つける法
5 「パワーレス」の時代がはじまった
6 「与える人」が気をつけなければならないこと
7 気づかいが報われる人、人に利用されるだけの人
8 人を動かし、夢をかなえる「ギブの輪」
9 「成功への道」を切り拓く人たち
この本が、あなたを変える!
GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代
アダム・グラント 三笠書房 2014-1-10
売上ランキング(公開時):630
Amazon Kindle 楽天
アダム・グラントさん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
■お知らせ
■【仲間大募集中!】101年倶楽部■
書評ブロガーの読書術を教えていきます。
読書の質を高めたい方は、ぜひご参加下さい!
■応援お願いします!■
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
コメント
-
2020年 1月 21日
-
2020年 7月 19日
この記事へのコメントはありません。