【シェア読書:582冊目】「ドイツ帝国」が世界を破滅させる(エマニュエル・トッド)

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【視点を変えると違う景色がある】フランスの歴史人口学者エマニュエル・トッド氏が、現在のドイツを「ドイツ帝国」と呼び、冷戦終結と欧州統合そしてウクライナ問題を題材に、今後を考察する驚異の地政学の書!


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書籍情報
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【書籍名】「ドイツ帝国」が世界を破滅させる
【著者名】エマニュエル・トッド
【出版社】文藝春秋
【出版日】2015/5/20
【推薦度】★★☆☆☆
【対象者】教養を伸ばしたいときに
【頁 数】232ページ
【目 次】
1 ドイツがヨーロッパ大陸を牛耳る
2 ロシアを見くびってはいけない
3 ウクライナと戦争の誘惑
4 ユーロを打ち砕くことができる唯一の国、フランス
5 オランドよ、さらば!
6 ドイツとは何か?
7 富裕層に仕える国家
8 ユーロが陥落する日

 

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本書を読む理由
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・書店で出会って、とても気になったため

 

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1分間紹介文
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現在、世界の主導権を握っている国はどこですか?

 

著者は、エマニュエル・トッドさん。
フランスの歴史人口学者・家族人類学者。
国・地域ごとの家族システムの違いや人口動態に着目する方法論により、ソ連崩壊やアラブの春など次々に予言する。

 

多くの人が「アメリカ」と答えるのではないでしょうか。本書もそのことは肯定しています。しかし、アメリカが衰退局面になっていると指摘し、それにより世界が地政学的にさまざまな歪みを生み出していると説く一冊。

 

特に、EUのリーダーであるドイツは「ドイツ帝国」と呼べるほどに拡大しており、このまま拡大が続けば、いずれアメリカとも衝突しうるという論は、かなり刺激的な内容に感じられる

 

冷戦終結からEU統合によって生まれた「ドイツ帝国」は、経済的な存在だったのが今日徐々に政治的なものになってきており、ウクライナ問題で表に顕在化してきている。アメリカ的な視点で世界を見がちな日本人こそ、読むべき一冊だと感じました。

 

興味のある方はぜひ。

 

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Key Phrase(15の気に入った一文)
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①ここ五年の間に、ドイツが経済的な、また政治的な面で、ヨーロッパ大陸のコントロール権を握った。
②その五年を経た今、ヨーロッパはすでにロシアと潜在的戦争状態に入っている。
この単純な現象が二重の否認、つまり現実を現実として認めない態度によって見えにくくなっている。

 

アメリカシステムとは、ユーラシア大陸の二つの大きな産業国家、すなわち、日本とドイツをアメリカがコントロールすることだ。

 

今のところ、日本はドイツよりもアメリカに対して忠誠的である。しかしながら、日本は西洋諸国間の昔からの諍いにうんざりするかもしれない。
現在起こっている衝突が日本のロシアとの接近を停止させている。ところが、エネルギー的、軍事的観点から見て、日本にとってロシアとの接近はまったく論理的なのであって、安倍首相が選択した新たな政治方針の重要な要素でもある。

 

乳児死亡率(一歳未満での死亡率)の再上昇は社会システムの一般的劣化の証拠

 

オバマ大統領は、ロシアと自国の間の揉め事に決着をつけるべく彼を利用しようとするドイツの指導者たちによって、煙に巻かれてしまいました。

 

ロシアの大学では男子学生100人に対して女子学生は130人を数えるのですよ。それがフランスでは115人、アメリカでは110人、そして……ドイツでは83人です。ロシアは世界でも女性の地位が最も高い国の一つであって、スウェーデン(男子学生100人に対して、女子学生140人)に次いでいるのです。

 

中国はおそらく経済成長の瓦解と大きな危機の寸前にいます。ロシアは一つの大きな現状維持勢力です。アメリカとロシアの新たなパートナーシップこそ、われわれ人類が「世界的無秩序」の中に沈没するという、現実となる可能性が日々増大している事態を回避するための鍵だろうと思います。

 

ドイツ人たちは平和主義と経済的膨張主義の間で迷っている。
アメリカ人たちは帝国路線とネイション路線の間で揺れている。
そしてフランス人たちは、この混迷の中でどこに身を置けばよいか本当に分からなくなってしまっている。

 

ドイツにとって、ヨーロッパで覇権を持続的に保持する上での唯一の障害は、過去にそうであったように今日もやはりフランスだ。経済の面でフランスが最終的に潰え去ってしまわない限りは。

 

フランス文化の偉大さは普遍的人間という概念を提示し、堅持するところにあるのですが、その大きな弱点は、ほかでもないその普遍主義のゆえに、さまざまに異なる社会を異なるままに分析する能力に欠けるという点にあります。

 

日本社会とドイツ社会は、元来の家族構造も似ており、経済面でも非常に類似しています。産業力が逞しく、貿易収支が黒字だということですね。差異もあります。
日本の文化が他人を傷つけないようにする、遠慮するという願望に取り憑かれているのに対し、ドイツ文化はむき出しの素直さを価値付けます。

 

ある種の人物たちが国家行政機構の上層部、アメリカの大企業、ブリュッセル、さらに今日では各国政府自体の間をどう行き来しているかを観察しさえすれば、金持ちたちがまんまと成功していることが分かります。同じひとつの階級が市場と諸国家をコントロールしている以上、市場と国家の間の対立にはもはや何の意味もありません。

 

威圧されるがままになってはいけない。高いレベルの教育とテクノロジーを具えた先進社会は、いま問題にしているような種類のシステム全体が崩壊しても後の社会に充分適応できます。

 

今日大陸全体に拡がる怒りのタネである単一通貨は、初めからヨーロッパなるものの否定だった

 

平等性の弱い社会ビジョンを持つドイツにとっては、財政赤字をEUが共同で引き受けるのは越えがたい障害に見える。けれども、まだ手遅れにならないうちにあの国に譲歩させることはできたでしょう。

 

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Take Action(実践ポイント)
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【582-1】ニュースで話題になっている国の視点から考えて見る癖をつける

 

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今回のまとめ
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世界は複雑に絡み合っている。
1つに変化が生じれば、他も動き出す。

 

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編集後記
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本日もここまでお読み頂きありがとうございました。

 

8月に入りました。
今年も夏本番になりましたね♪♪
今年の夏も楽しみましょう!!

 

以上、本日も本との出会いに感謝し、編集後記とします。
次回もよろしくお願いします!

読書習慣の専門家
米山智裕

感謝!

 

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今回紹介した本
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「ドイツ帝国」が世界を破滅させる

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エマニュエル・トッドさん、新しい視点をありがとうございます\(^0^)/

 

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読了までの時間
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01時間00分。
通勤時間にて。

 


 

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

 

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