【書評：402冊目】なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか（裴英洙）

【疲れを溜めるな！】
医師×ＭＢＡ×コンサルタント・裴英洙氏が、『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』と題して、不規則生活での「疲れ」を溜めない、今すぐできる３９のコツを解説する一冊。

■書籍の紹介文

疲れ。
どれくらい溜まっていますか？

本書は、ハードワーク・不摂生・不規則な毎日で疲れてしまう現代人に向けて、最速で体を回復させる具体的な39の方法を解説する一冊。

「どうしたら疲れを溜め込まずに過ごせるか」
すべてのビジネスパーソンにとって、永遠のテーマだとおもいます。

多種多様な方法が、毎日のようにメディアを駆け巡っています。
が、一向に疲れは取れません。。

対策はしたいけど、時間はない。
シンプルかつ効果を発揮する方法はないものか・・・。

本書は、その要求に応えるために書かれています。
医師でありコンサルタントでもある、多忙を極める著者がたどり着いた方法です。

「医学的な立場」と「ビジネス的な立場」。
この両方の立場を包含した、まさに現時点での最適解といえる回復法が学べます。

疲れは、どんどんとやる気を削ぎます。
そうならないためにも、ぜひ本書の回復法を身につけましょう！

●不眠になる条件
１．仕事ばかりで運動はほとんどしない
２．時間がなくて寝る前に夕食をドカ食いする
３．コーヒーを時間構わず多飲する
４．ベッドに行く前にタバコを一服する

●生体の３大アラーム
「発熱」
「痛み」
「疲労」

やりがいのある仕事や創造力をかきたてられる仕事は疲労感をあまり感じません。
これも“意欲”や“達成感”に疲労感が大きく影響されることからきています。
実際に、達成感のある仕事をしている人に過労死が多いと言われているのはこのためです。

よい眠りのためには、胃の中はいっぱいでもいけませんし、空っぽでもいけません。
お腹いっぱいだと消化活動のために就寝後も胃が働き続け、興奮状態となってなかなか寝付けません。
特に、タンパク質や脂肪を多く含んだ揚げ物や炒め物を消化するには４時間ほどかかります。

コーヒーを飲む場合は、睡眠４時間前までを原則としましょう。

朝目覚めてから13時間を経過すると、作業能率が低下する

突然死の原因となる心筋梗塞は起床後２〜３時間ほどの間に起こることが多いと言われています。
ご存じのように、ゴルフでコースに出る際は、早朝にスタートすることがほとんどです。
つまり発症しやすい時間帯とちょうど重なっているのです。

ゴルフ場での突然死のほとんどが７〜８月に集中している。

ストレスを受けるだけで、体のタンパク質をどんどん消耗

豚肉には糖質（炭水化物）をエネルギーに換える際に必要なビタミンB1が多く含まれていることから、疲労回復効果が高い。

牛肉や豚肉には必須脂肪酸の一つであるアラキドン酸が含まれています。
このアラキドン酸の一部は脳内で「アナンダマイド」という物質に変化します。
これは不安を和らげる効果や幸福感や高揚感をもたらすことが知られています。

ポイントは、体を横にしておくこと。
アルコールの代謝は肝臓で行われるため、代謝に必要な血液を肝臓に集めておくことができる。

長時間柔らかい食事を摂ったマウスは、硬い食事を摂ったマウスに比べて学習能力の低下が認められました。

【402-1】就寝時間から逆算して、食事を摂る

【402-2】豚肉を積極的に摂取する

【402-3】適度に硬い食材を食す

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

【書籍名】なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか
【著者名】裴英洙（はいえいしゅ）
【出版社】ダイヤモンド社
【出版日】2014/8/1
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】健康的な人生を送りたいときに
【キーワード】健康法、生活習慣術、セルフケア
【頁　数】208ページ
【目　次】
第1章まずは「疲れる」しくみを知る
第2章一流の人は「眠り方」を知っている
第3章デキるビジネスパーソンは例外なく肉食である
第4章ストレスは消すのではなく、コントロールする
第5章「疲れを翌日に持ち越さない」たった１つの習慣