【書評:400冊目】経済は世界史から学べ!(茂木誠)

【歴史は未来を照らす!】人気予備校講師が世に贈り出した”大人の世界史”講義。人に話したくなる「ストーリーとしくみ」で楽しく学びながら、経済のことがもっともっとわかるように44の講義。必修の教養!!

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■書籍情報
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【書籍名】経済は世界史から学べ!
【著者名】茂木誠
【出版社】ダイヤモンド社
【出版日】2013/11/22
【推薦度】★★★★★
【目 次】
第1章 お金(1) 円・ドル・ユーロの成り立ち
第2章 お金(2) 世界経済と国際通貨
第3章 貿易 経済の自由化
第4章 金融 投資とバブル
第5章 財政 国家とお金

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■本の紹介文
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本日も、ご覧頂きありがとうございます。
米山智裕です。

 

本日ご紹介する一冊は【経済は世界史から学べ!

 

著者は、茂木誠さん。
駿台予備学校世界史科講師。現代ニュースを歴史的な切り口から考察する『もぎせかブログ』を運営するブロガーとしての顔も持つ。

 

あなたへの質問です。
「日々の生活の中で、世界史に思いを馳せることありますか?」

 

本書は、駿台の人気世界史講師である茂木さんが、世界史から経済を学ぶという切り口で作った斬新な一冊。
読み始めはあまり感じませんが、読み進めていくうちに、なぜわれわれの経済がこうなったのか、これから何が起こるのか、ぼんやりながら、見えてくる気がして、不思議な感覚に陥るのが独特な書籍です。

 

かつて事実を丸暗記させられていた世界史の授業を思い出しつつも、実にリアルな政治・経済の話として浮かび上がってくる感覚は、大人にしか分からない感覚です(笑)まさに”大人の教養”の時間を体験できます!

 

秋の夜長に歴史に思いを馳せてみませんか?


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■本の抜粋ポイント
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世界最初の紙幣は北宋の「交子」です。内陸の四川で発行されました。当時、中国で広く流通していたのは銅銭ですが、銅の産出が少ない四川では鉄銭を使用していました。しかし鉄銭は重く、高額の取引には向きません。そこで金融業者は商人から鉄銭を預かり、引換券として紙幣を発行したのです。

 

北宋政府は商人からこの権利をとり上げ、交子を発行します。政府が保有する銅銭を準備金(担保)として、発行額には上限が定められました。ところが、政府というのは無駄遣いに走りがちです。戦争や公共事業、宮廷の浪費を賄うため、上限を超えて紙幣を乱発し、信用が一気に失われます。紙幣乱発による通貨価値の下落──すなわちインフレが起こるわけです。

 

国の借金ともいえる国債を引き受けることが、中央銀行設立の動機だった。

 

日銀の出資者は、半分は政府、半分は民間(三菱・三井・安田財閥)です。その結果、日銀総裁には大蔵官僚か、三菱財閥や三井財閥の出身者が就任しました。

 

イギリスをはじめとする連合国は、軍事費を捻出するため戦時国債(戦債)を発行します。その多くが販売されたのもアメリカの証券市場でした。

 

ドル建ての英仏共同国債の発行を引き受けたのは、ニューヨーク最大の金融資本であるJPモルガンです。戦中、戦後を通じて莫大な貿易代金と戦債の償還金(返済金)がアメリカに流れ込んだ結果、アメリカは世界最大の債権国となり、米ドルが国際通貨となったのです。

 

米軍占領下の1946年2月、幣原内閣はインフレ抑制のため、旧円の流通停止と新円への切り替えを発表します。パニックを防ぐため、預金の引き出しを制限したうえで、次のような宣言をします。「旧円を2週間以内に銀行で新円と交換すること。ただし交換限度は100円までとする」この結果、100円以上の預金は没収されます。ちなみに1945年の大卒初任給が150円でしたから、多くの国民が財産を失いました。某国なら暴動が起こっているところですが、お上に従順な日本人は耐えました。

 

グローバリズムは常に、経済的強者に恩恵をもたらします

 

次にアメリカが狙うは、医療と保険

 

預金通帳やキャッシュカードは、宗教騎士団が作った

 

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■実践する効果があると感じたポイント
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●様々な仕組みがどう出来上がったのか、思いを馳せる癖をつける

●歴史が生み出す法則について学ぶ

 

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■本のひと言まとめ
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歴史が積み重なってきた年輪を紐解くことで未来が見えてくる!

 

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■編集後記
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本日もここまでお読み頂きありがとうございました。
ご覧いただいたことに感謝いたします。

今日は低調な一日…
たまにはそういう日もありますよね?

以上、本日も本との出会いに感謝し、編集後記とします。
次回もよろしくお願いします!

 

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■今回紹介した本
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経済は世界史から学べ!
b400

茂木誠さん、素晴らしい講義をありがとうございます\(^0^)/

 

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

 

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