【書評:2104冊目】あなたの商品のウリを1秒で伝えてください(弓削徹)

【たった1枚、1秒で勝負は決する!】
マーケティングコンサルタント・弓削徹氏が、『あなたの商品のウリを1秒で伝えてください』と題して、一瞬で相手を説得させる「キービジュアル(1枚絵)」の活用方法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

広告が目に止まり、おもわず購入してしまった。
このような消費体験をしたことありませんか?

 

本書は、直感的に理解できる”キービジュアル(1枚絵)”はビジネスで強力な武器になると提起し、成功事例集とともに、キービジュアルの作成・活用のコツを徹底解説する一冊。

 

商談や交渉、営業活動で、相手(消費者)にもっとも伝えたいこと。
これを”一言”で表したものを、「キャッチコピー」といいます。

 

対して、言葉ではなく”1枚の絵”で表したもの。
それが本書のテーマである、「キービジュアル」と呼ばれるものです。

 

キービジュアルを活用して、マーケティング上の課題を解決すること。
ここに特化して、作成のコツから活用方法までを徹底的に解説した”実務型の教本”といった印象の一冊です。

 

「絵」と聞くと、「デザイン?アートセンス?自分にはムリムリ」と及び腰になりがちです。
もちろん、あるに越したことはありませんが、そうした部分はこの本の本質ではありません(本文中、著者も身を削って体現していらっしゃいます・・・)。

 

あくまで目的は、”課題(販売増、見込み客への訴求拡大など)を解決すること”。
この目的を達成するためには、どう考え、どう動き、どう成果に結びつければいいのか、最後まで逃げずに解説がされています。

 

そういう意味で、くり返しになりますが”実務型の教本”です。
いますぐ手を打ちたい、でも手の打ち方がわからない、そうした苦悩の現場を大いに助けてくれる内容だとおもいます。

 

買う予定も興味すらもなかったのに、ふと目にした広告に誘われて購入してしまった。
こうした消費体験、あなたも一度はしたことがあるとおもいます。

 

本書には、”仕掛ける側のワザ”が詰まっています。
たった1枚の絵で相手の心を射抜く醍醐味、ぜひ味わってみてください。

 

◆プロの技はいつでも鮮やか!

あなたの商品のウリを1秒で伝えてください
弓削徹 自由国民社 2024-5-2
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■【要約】15個の抜粋ポイント

キービジュアルとは、ウェブサイトやLP(ランディングページ)、あるいはフライヤーなど販売促進や広告表現で使用されるメインのデザインや画像のことです。

 

キャッチコピーのような言葉や文章と異なり、キービジュアルが有利な点は対象者を選ばないということです。

 

●1ビジュアルで表現するメリット
・言葉がなくても一瞬で伝わる
・ほとんどの媒体で使用でき、連動も可能
・動画より手軽に作成でき、データ量も軽い
・再生のクリックをしてもらう必要がない

 

越えなければならないのが「理屈」と「イメージ」の間にある壁です。

 

デザイナーはキービジュアル発想の専門家ではない、ということです。
キービジュアルの発想が得意といえるデザイナーは非常に少なく、私が過去に仕事をした200人以上のデザイナーの中では2〜3人でした。

 

キービジュアル発想には徹底した商品理解が前提となります。
商品内容がとても専門的であったり、門外漢への説明がむずかしいような場合は、結局は発注者が自分自身で考えないといけないことも多いのです。

 

キービジュアルで表現するべきなのは、「特長、機能、・・・」によってもたらされる、ユーザーにとっての「ベネフィット(便益)、メリット、課題解決、ソリューション、おいしさ」なのです。

 

タテマエを信じてキービジュアルを考えてしまうと、実際には刺さらない表現になってしまうことがあるのです。
例えば、簡単手抜き料理の材料では、そのまま「簡単」「手間なし」を訴求すればいいでしょうか。

 

どのようにターゲット属性を考えたらよいのでしょうか。
これは、その人が抱えている悩みや課題、置かれている状況で特定することが正解なのです。

 

●キービジュアルのつくり方17のパターン(抜粋)
(1)ベネフィットを訴求する
(3)ビフォーアフターを見せる
(5)困った状況を描く
(8)シズル感を出す
(12)ターゲットを出す
(14)ガイド役を出す
(17)誤解を解く

 

●ベネフィット別表現24のヒント(抜粋)
(2)速い!/時短!
(4)小さい!/細い!/薄い!
(8)本格的!/歴史的!
(10)すごい!
(16)温かい!
(20)環境によい!
(22)問題を解決する!

 

愛されるビジュアルの基本は3B
3つのBとは、Beauty(美人)、Beast(動物)、Baby(子供)のこと。
いずれも、人がつい見てしまう魅力的なビジュアル素材です。

 

レイアウトを考えるときに前提として確認しておきたいのは、いちばんに訴求したいアイテムやメッセージは何かということです。

 

●広告表現の基本的なルール
(A)ラインをそろえる
(B)要素のサイズ感を合わせる
(C)書体をそろえる&絞る
(D)端に寄りすぎない
(E)ボディコピーは読みやすく
(F)色指定はイメージに合わせる
(G)情報のセットは近くに置く
(H)行動の出口を明確に示す

 

私は、ただ差別化となるウリを絵にして見せるコミュニケーションを心がけたい。
それで、時間も予算も超えて理解してもらい、ビジネスにつなげてほしいと思うのみです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2104-1】目に止まった広告・サムネ・キービジュアルは写真にとってストックする

【2104-2】図解を描いて説明することを意識する

【2104-3】落書きレベルでもいいので、イラストを描く習慣をつける

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】あなたの商品のウリを1秒で伝えてください
【著者名】弓削徹著者情報
出版社自由国民社
【出版日】2024/5/2
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日のマーケティング力を磨きたいときに
キーワード稼ぐ力交渉術情報発信
【頁 数】272ページ
【目 次】
第1章 なぜキービジュアルは効果があるのか
第2章 一瞬で伝わるキービジュアルの使い方
第3章 キービジュアルのつくり方・考え方
第4章 キービジュアルに使う素材はこれだけ
第5章 レイアウトはこのツボだけ押さえる
第6章 ツール別・作成のずるいヒント

 

▼さっそくこの本を読む

あなたの商品のウリを1秒で伝えてください
弓削徹 自由国民社 2024-5-2
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弓削徹さん、素敵な一冊をありがとうございました!

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