【高くても売れる商品にある共通点】
湘南ストーリーブランディング研究所代表・川上徹也氏が、『高くてもバカ売れ!なんで?』と題して、今売れている商品を分析しながら、今モノを売るために必要な7原則を指南する一冊。
■書籍の紹介文
物価高の今・・・。
きちんと利益を出せる価格設定(変更)ができていますか?
本書は、今高くても売れている商品の理由を「7つのキーワード」で分析しながら、『高くても売れる方法』を考えるのに役立つ、価格の壁を破るための「7つの原則」を指南する一冊。
価格を上げなければ、利益が出せない。
”けれども”、価格を上げれば、顧客が離れてしまい利益が一層減ってしまう。
多くの事業者が今、この蟻地獄にハマって苦しんでいます。
先を見通しても、政治情勢、社会情勢、世界情勢・・・どれも空気感は非常に重いです。
だからといって、仕事を投げ出すこともできません。
どこかに、価格を上げるけど、より質の高い商品が楽しめる、巡って会社も個人も収入が上がる、そんな好循環の渦がないかとみんな必死に頭を働かせています。
そこに一石を投じるべく書かれたのが本書になります。
モノが売りにくい時代でも売れている成功事例の数々を紐解きながら、高くても売れる商品を生み出す「秘訣」と実際の商品/サービス開発に役立つ「打ち手」をまとめた一冊になります。
考えれば考えるほど、思考の幅は狭まっていきます。
マジメであればあるほど、柔軟性は失われていきます。
もし今、蟻地獄から抜け出せない状況にあるのなら、この状態に陥っている可能性が高いです。
そんな、カチカチに凝り固まった岩(思考/発想)を砕いてくれる”キッカケ”に、とても有用な内容だと感じます。
どんな商品で勝負するか。
どんな方法で売るか。
どんな価格で買ってもらうか。
その答えは、わたし達自身の中にしかありません。
しかし、答えを導き出すまでの”道筋”は一つとは限りません。
今満足する答えが導き出せていないのなら、そこに至る”道筋”が悪いのです。
ぜひ本書を活用して、新しい”道筋”を見つけてみてください。
時代に適応しながら売っていくための”答え”は必ずあるはずです。
あなたがたどり着いてくれるのを、今か今かと”答え”は待っていますよ。
◆ワクワクとテンションがアガる。
高くてもバカ売れ!なんで?
川上徹也 SBクリエイティブ 2024-2-7
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■【要約】15個の抜粋ポイント
●インフレ時代でも「高くても売れる」7つのキーワード
①アガる
②プレゼント
③自分メンテナンス
④プチ贅沢ご褒美
⑤応援消費
⑥レトロエモい
⑦ガチニッチ
人は気分がアガる場所、商品、サービスには「理性的価値(コスパ)」を度外視して高くても利用したくなる。
自分のために買う時は、味や価格という「理性的価値(コスパ)」が優先されます。
しかし誰かにプレゼントするために買うときには、パッケージのおしゃれさや商品を開いたときの美しさなどといった「感情的価値」が優先されるようになるのです。
扱う「商品」に「体験」をプラスすることで、より高い価格の商品を開発する
定番品よりは少し高いのですが、自分メンテナンスに繋がるのであれば、多少高くても買いたいという消費者は一定数いるのです。
「自分メンテナンス」というテーマでヒット商品を考える時、忘れてはならないジャンルはやはり「食品」や「飲料」でしょう。
人の健康は、食べたり飲んだりするものに大きな影響を受けるからです。
お金に対してシビアで、タイパ意識が極めて高いと言われるZ世代。
そんな彼らにとっての「プチ贅沢ご褒美」は、時間のゆとり、気持ちのゆとりを作ってくれるものを買うことなのかもしれません。
「推し活」や「応援広告」という市場には、まだまだ伸びる要素がありそうです。
ずっと販売し続けてきたロングセラーの商品も、リブランディングによって消費者に「懐かしいのに新しい」と思わせることができれば、従来とは異なる客層へとリーチを広げることができます。
自社商品をそんな形で変身させることができないか、ぜひ考えてみてください。
どんなものでも揃う時代だからこそ、人は、専門的であったり、本格的なものであったら多少高くてもお金を払うという気持ちになります。
「ガラスペン」や「ガチ中華」がもてはやされるのも、このような心理からだと考えられます。
大げさな煽り文句が広告界にあふれる今、消費者の感情は「ガチ」と評価されるレベルでないと動かないーーということなのかもしれませんね。
●今すぐ価格の壁を打ち破るための7原則
(1)想定価格を上げる
(2)付加価値をつける
(3)名前を変える
(4)見た目を変える
(5)売る時間・場所を変える
(6)売る相手を変える
(7)定義を変える
あなたが携わる商品も、徹底的に質を上げることで、高価格の高級路線で売り出すことはできないか、ぜひ考えてみてください。
その際に重要なのは、運ばれてきたり開けたりする瞬間に「気分がアガる」かどうかです。
「売る時間を変える」とは、営業時間・提供する時間・販売期間・タイミング・季節などを変えるということです。
当たり前だと思っている時間軸を変えただけで、商品が売れ始めることがあります。
モノやサービスの値段が上がることで、より高いクオリティの商品やサービスが提供される世の中になり、それに伴って多くの人の収入も上がる日本になる必要がある。
■【実践】3個の行動ポイント
【2101-1】最近、思わず購入してしまった新商品を書き出す
【2101-2】【2101-1】で書き出した商品をなぜ購入したのか、7つのキーワードに沿って分類する
【2101-3】7原則に沿って、自社商品の価格を上げる方法を考える
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】高くてもバカ売れ!なんで?
【著者名】川上徹也 ・ 著者情報
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2024/2/7
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日のマーケティング力を磨きたいときに
【キーワード】稼ぐ力、アイデア、ビジネスモデル
【頁 数】256ページ
【目 次】
1章 なぜ、コロナ禍に「リップモンスター」はバカ売れしたのか?
2章 イチゴを1粒1000円で売る方法を考えなさい
3章 なぜ、私たちはYakult1000が欲しくなるのか?
4章 なぜ、ゴディバはローソンやマックで商品を売るのか?
5章 廃棄寸前の真鯛が6300匹も売れた理由
6章 今、なぜ昭和レトロ家電が売れるのか?
7章 ガチ中華が魅力的に感じるのはなぜ?
8章 今すぐ価格の壁を打ち破るための7原則
▼さっそくこの本を読む
高くてもバカ売れ!なんで?
川上徹也 SBクリエイティブ 2024-2-7
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
川上徹也さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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