【書評:2025冊目】「会社は無理ゲー」な人がノビノビ稼ぐ方法(堀田孝治)

【”独”りで”立”つ覚悟が試される】
クリエイトJ代表・堀田孝治氏が、『「会社は無理ゲー」な人がノビノビ稼ぐ方法』と題して、会社員に向かない人の特徴を挙げながら、雇われずに成功する方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

自分は会社員に向いている。
あなたは自信を持って断言できますか?

 

本書は、会社勤めにモヤモヤを感じるのは「立つ舞台」を間違えているからだと提起し、会社員に向かない人の10の特徴を挙げながら、雇われずに成功する方法を指南する一冊。

 

読む前に、まずはじめに認識しておくべきことがあります。
それは、「会社員に向かない=独立に向いている」と短略的に「=」で結ばないことです。

 

当たり前だと感じるとおもいます。
ですが、働き方を考える際は冷静さが欠かせませんので、改めて認識することが大切です。

 

さて、著者は誰もが知る大手企業で会社員勤めするも、長年モヤモヤした日々を送ります。
そんな状況を打破するために独立、いまでは受講者1万人を超える人気研修講師になっています。

 

この経験から、人が生き生きと働くためには「立つ舞台」が大切なのだと気づきます。
そこから、自分で自分を大切にできる「舞台」をどう築いていけばいいのかを体系化していきます。

 

そして、完成したのが本書です。
「雇われずに成功する方法」として、体系化したノウハウを解説していきます。

 

ノウハウを学び、自分で考えた結果、今の働き方(会社勤め)がベストだという方もいるでしょう。
立つ舞台は間違っていなかったけど、立ち方が間違っていたのだと気づくパターンですね。

 

一方で、なかなか独立の一歩を踏み出せない方には、勇気を与えてくれるでしょう。
不安に感じているであろうことをひとつ一つ取り除き、大切にしてほしいことを丁寧に書いているからです。

 

社会の変化や技術発展によって、いろいろな働き方ができる時代になりました。
だからこそ、自分をどの舞台に立たせるかは、人生の充実度に大きな影響を与えます。

 

なんにしても、流行りや一時の感情の勢いで動くとロクなことになりません。
じっくり腰を落ち着けて、自分のこれからの働き方を考えることが重要です。

 

本書は、考えるときのガイドに役立つとおもいます。
自分で自分を大切にできる場所を築きましょう。

 

◆軽さのない現実的な一冊。

「会社は無理ゲー」な人がノビノビ稼ぐ方法
堀田孝治 技術評論社 2021-10-25
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■【要約】15個の抜粋ポイント

1つ注意していただきたいのは、「会社員には向かない」のと「仕事ができない」のはイコールではない、ということです。

 

「会社員に向かない」ということが、自動的に「独立したら大丈夫!」というお墨つきになるかというと、それも残念ながら違います。
(略)
本当に独立し、そして成功したかったら、自分で、自分をプロデュースしていくしかないのです。

 

【独立=得意×強み×貢献】
「得意」と「好き」と「貢献」の3つが重なる仕事をすれば、「独立」に成功し、楽しく、長く続けることができる!

 

他人の仕事や行動を見ている中で、失礼ながら
「なんでこんなこともできないんだろう?」
と不思議に思うその中に、自分の真の得意なことという宝はあるのです。

 

「なんでもできます!」というPRは、お客様にとっては「特長がない」「だからなんにも買えない」というメッセージになってしまう可能性が高いのです。

 

「人は、商品やサービスそのものだけでなく、その『物語』も買う」

 

独立して一番大事なことは、「自分の売り物」をきちんと具体化して形にすること、つまり「具体的な、値札のついた商品にする」ことです。
お金がもらえなければ、独立の場合、それはもはや仕事でもなんでもないのです。

 

提供する価値=いただけるお金
逆にいえば、「かけたコスト=いただけるお金」でも、「かけた時間や労力=いただけるお金」でもない、ということです。

 

<独立にマストな数式>
単価×回数ー経費=収入

 

『お金になる時間』を最大化し、『お金にならない時間』を最小化する

 

もし将来、独立を考えているのであれば、第一に、そして絶対に会社員時代に身につけておくべきなのは
「『いま・ここ・目の前』の人と仕事に、常に全集中し、全力を注ぐ」
その姿勢と習慣なのです。

 

自分の失敗もふまえて、「独立した者」としての人間関係を考えていくうえでは、次のどちらのスタートラインに立つかが、大きなターニングポイントになります。
・パイは限られていて、奪い合いであり、結果、自分以外の人は敵である
・パイは拡大でき、それは人との協力によって成しえて、結果、みな仲間である

 

独立して何を仕事にしたらいいか悩むのであれば、「みんなが勝つために、みんなが笑顔で終わるためには、自分はなにをすべきか」というポイントで考え抜いてください。
もちろん、その「みんな」に「自分」を入れることを忘れずに!

 

独立で成功するコツは、お客様が期待する以上の価値を常に提供し、ピュアに「お客様の幸せ」を追求し、実現し続けること、になります。
ですが、そのために大事な「大前提」があると私は考えます。
それは、「自分がちゃんと幸せで、日々満たされていること」です。

 

変えられないものは、受け入れると落ち着きます。
変えられるものは、勇気をもって変えていきます。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2025-1】「得意」と「好き」と「貢献」の3つが重なることを意識してキャリアを考える

【2025-2】「なんでこんなこともできないんだろう?」と不思議に思うことを書き留める

【2025-3】『いま・ここ・目の前』の人と仕事に、常に全集中し、全力を注ぐ

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】「会社は無理ゲー」な人がノビノビ稼ぐ方法
【著者名】堀田孝治著者情報
出版社技術評論社
【出版日】2021/10/25
オススメ度★★★☆☆
こんな時に稼ぐ力を身につけたいときに
キーワード働き方稼ぐ力フリーランス
【頁 数】264ページ
【目 次】
第1章 「会社員には向かない人」の10の特徴
第2章 仕事が創れれば、なんとかなる
第3章 お金と仲良くなれば、怖くなくなる
第4章 時間の使い方で、成果が変わる
第5章 人づきあいで、成功が見える
第6章 メンタルを整えて、幸せになる

 

▼さっそくこの本を読む

「会社は無理ゲー」な人がノビノビ稼ぐ方法
堀田孝治 技術評論社 2021-10-25
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堀田孝治さん、素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

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