【コツコツ続ければ、先延ばしできなくなる】
書評家・印南敦史氏が、『先延ばしをなくす朝の習慣』と題して、毎日のように迫ってくる締め切りを守り続ける中で誕生した、先延ばしのクセがなくなる仕事術を指南する一冊。
■書籍の紹介文
先延ばしのクセが治らない。
そのことで悩み、苦しんでいませんか?
本書は、書評家として、さまざまな連載の締め切りを守り続けた結果に生み出した、先延ばしがなくなりコツコツ続けられる人になる仕事術を指南する一冊。
するつもりはないのに、先延ばしをしてしまう・・・。
なぜ、そんな残念な状況に陥るのでしょうか。
大きく分けて、2つの原因が考えられます。
(1)気分が乗らないから
(2)そもそもやりたいことではないから
この2つの原因を解消できれば、先延ばしはどんどん減っていきます。
では、どうやって解消すればいいのか?というところを学べるのが本書です。
仮に「やりたいこと」であっても、毎日のように締め切りが迫ってきたらどうでしょうか。
日によっては「(1)気分が乗らない」こともあるでしょう。
仕事をする上で「やるべきこと」であっても、それが「やりたいこと」だとは限りません。
当然ながら「(2)そもそもやりたいことではない」のだから、なかなか仕事が手に付きません。
著者は、『ルーティンワークの活用』と『時間の使い方の工夫』。
この2つを武器に、先延ばしを克服し、”コツコツ続ける”ことで得られる効果の最大化に努めています。
ルーティンを活用して、気分や無駄に左右されにくい環境を整える。
「やりたいこと」と「やるべきこと」がイコールに近づくよう、「やりたくないこと」をあぶり出すことをルーティンにする。
言い換えれば、先延ばし癖があるということはルーティンの活用に問題があるともいえます。
著者の実例を参考に、まずは自分に染み付いているルーティンの点検をしましょう。
さらに、とても重要なことが1つあります。
それは、『先延ばしをするほど”信用”を失い、コツコツ続けるほど”信用”は増す』ということです。
マネしやすくまとめられた著者の武器を、自分の武器にしていく。
これを”コツコツ”続ければ、生きるうえでもっとも大切な”信用”がどんどん貯まっていきます。
このことを心に留めて、読んでみてください。
武器を手にしたいという想いが、読み進めるうちに強くなるはずです。
◆先延ばしをコツコツ減らせ。
先延ばしをなくす朝の習慣
印南敦史 秀和システム 2023-3-11
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■【要約】15個の抜粋ポイント
たとえ小さなことであったとしても、ルールを守れれば達成感が得られます。
これがとても重要。
そういった行動が連続すれば、そこにリズムが生まれもします。
「やるべき仕事」をひとつひとつクリアしていけば、どんどん気持ちも楽になっていくということ。
すると、その先に残っている「やりたい仕事」に、さらに楽しく臨めることになります。
僕の場合、仕事が進まないときのために、シンプルなふたつの選択肢を用意しています。
①作業をキッパリやめ、まったく別のことをして頭を切り替える
②とりあえず、できるところまでやってみて、あとは翌日などに手をつける
「規則正しい朝のルーティン」はとてもよい影響を与えてくれるのです。
あくまで”できる範囲で”ではありますが、なるべく座り続けないように意識しています。
たとえば当たり前の話ですが、1時間も座っていれば多少なりとも座り疲れを意識することになります。
それをひとつの基準とし、「疲れたなあ」と感じた時点で立ち上がり、体を動かすようにしているのです。
仕事の効率化を図るためには、どこかのタイミングでネット閲覧、すなわちネットサーフィンを「断捨離」する必要があります。
●簡潔なメールを送る4つのポイント
①要点を絞り、無駄な表現をとことん排除する
②”見え方”を意識し、適所に行間をつくる
③画面をスクロールさせない範囲に収める
④書き終えたら、必ず読みなおす
●文章をシェイプアップするための訓練
①よく見ているオンラインメディアなどから、任意の記事をピックアップする(生活系がおすすめ)
②その記事をコピペして、「ここは削っても支障はないな」と思われる箇所を容赦なく削る
③その結果として残った断片を組み合わせ、文章として再構築する
毎日なんとなく続けていることを俯瞰してみれば、ほかにも無駄なルーティンを発見できると思います。
ですから一度、なにげなく続けているルーティンを、ひとつひとつ確認してみることをおすすめします。
その際に忘れるべきではないポイントが、いつもおこなっていることを「有意義なルーティン」と「無駄なルーティン」に分けることです。
どう転がっても一日は24時間しかないのですから、考えるべきはその時間を少しでも有効に使うこと。
そもそも朝の時間には、「きょうも仕事かぁ・・・嫌だなぁ」というような気持ちを排除しなければなりません。
でも、目覚めてからの短時間のうちに、その日すべきことを”機械的に”考えて頭を整理すれば、ネガティブなことを考える余裕がなくなるのです。
ラジオ体操のNHK公式動画はYoutubeにアップされているので、やろうと思えばいつだってできるのです。
ラジオ体操に生活を合わせるのではなく、生活にラジオ体操を組み込めばいいということ。
「仕事があるのに気が進まない」と感じるのであれば、「体を動かすこともまた仕事」だと考えましょう。
ずっと同じ姿勢で作業を続けていれば効率が落ちていくのは当然なのですから、「体を動かすことも仕事の一環だ」と考えるべきなのです。
「コツコツやる」ことの目的は、やるべきことーーー目の前に積み上がった仕事の山などーーーをこなしていくことであるはず。
ぼんやりとやっているだけでは、身になるはずがありませんし、成果にもつながっていきにくいはずです。
日々の仕事をコツコツとこなしていくにあたっては、その仕事をするにあたっての「ルーティン」を意識することが大切です。
■【実践】3個の行動ポイント
【1986-1】座り疲れを感じたら、「足踏み」や「軽く歩く」などの運動をする
【1986-2】朝目覚めたら、その日「やるべきこと」を整理する
【1986-3】ラジオ体操を毎日の予定に組み込む
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】先延ばしをなくす朝の習慣
【著者名】印南敦史 ・ 著者情報
【出版社】秀和システム
【出版日】2023/3/11
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】働き方、朝活用、習慣術
【頁 数】216ページ
【目 次】
第1章 「先延ばし」の〝最大の敵〟を朝イチで倒そう
第2章 「すぐやる人」は午前中に9割終わらせる
第3章 不快感を7割カットすれば「コツコツ」は続く
第4章 NGすぎる行動が「超ルーティン」を崩す
第5章 オンラインは「自由」と「節制」のバランスが肝心
終章 普通だからこそ「継続は力」を実現できる
▼さっそくこの本を読む
先延ばしをなくす朝の習慣
印南敦史 秀和システム 2023-3-11
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印南敦史さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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