【今さら聞けないメールの作法】
プロライター・山口拓朗氏が、『伝わるメールが「正しく」「速く」書ける92の法則』と題して、相手に誤解されずに言いたいことがきちんと伝わる、92個のメール作法を解説する一冊。
■書籍の紹介文
「この表現で大丈夫かな?」
「これで伝わるかな?」
メールを書いていて、このように悩んだ経験ありませんか?
本書は、
・言いたいことをわかりやすく簡潔に書ける
・正しい日本語で恥ずかしくない文章が書ける
この2つを可能とする、あなたのメールを向上させる”92の法則”を解説する一冊。
『「相手本位」で書かれたメール』。
著者は、伝わるメールをこう定義しています。
相手があってのメールですから、当然のことだと感じるかもしれません。
ですが、言うは易し行うは難し、失敗が尽きないからこそ本書のような書籍が出版されるわけです。
なぜ、失敗は起きてしまうのか。
2つの原因が考えられるとおもいます。
1つは、「相手本位」の意識が薄れてしまう(気の緩み)から。
もう1つは、その場で相手の反応が分からないから。
前者は想像しやすいとおもいますが、後者は意外と意識が向かないところです。
会話であれば相手の反応で失敗に気づきやすいですが、メールでは気づきにくいため、失敗を自覚できない怖さがあるわけです。
自覚がないので、その後も相手に普通に接してしまう。
しかし、それが火に油を注いでしまうことが、往々にして起きるのです。
では、どうすれば失敗のリスクを減らせるのか。
そこをまとめてくれているのが本書です。
92個と聞くと「多すぎ!」とおもうかもしれません。
ただ、最初から最後まで、全部があなたに必要ではないとおもいます。
1つ1つ独立しているので、目次をみて、自分が悩んでいる項目だけ読んでみてください。
92個もあるからこそ、「今さら聞けずに困っていた」が、きっとみつかります。
メールを打つのに、もうビクビクしたくない。
そのためにも、メールだからこそのポイントを学んでしまいましょう!
◆メールにはメールの「型」がある!
伝わるメールが「正しく」「速く」書ける92の法則
山口拓朗 明日香出版社 2017-2-9
売上ランキング(公開時):ー
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
■【要約】15個の抜粋ポイント
主語を省略できるのは、相手が100%理解してくれるときに限ります。
「具体的に書く=リスクマネジメント」です。
●読点を打つ9つのポイント
①長い主語のあとに打つ
②冒頭にくる接続詞や副詞のあとに打つ
③接続助詞のあとに打つ
④条件や限定を加える語句のあとに打つ
⑤時間や場面が変わるところに打つ
⑥複数の情報を並べるときに打つ
⑦カギ括弧の代わりに打つ
⑧独立語のあとに打つ
⑨ひらがな(カタカナ/漢字)が続いて読みにくいときに打つ
メールを書くときには、「相手がいちばん何を知りたがっているか?」について、よく考えましょう。
ムダな言葉を削ったり、簡潔な表現に変えたりした修正文であれば、読みやすく、内容も頭によく入ってきます。
●メールの見た目で気をつけたいポイント
①1行は長くても35文字以内に抑える
②空白の行を作る
③複数の情報は箇条書きを利用する
④「罫線」を使って重要なポイントを示す
「忘れているかも?」と嫌な予感がしたときは、躊躇せずにリマインドメールを送りましょう。
◆行為や状態が自分の場合:「お」や「ご」を付けない
◆行為や状態が敬意を示す相手の場合:「お」や「ご」を付ける
書く必要のないケースで「させていただきます」を使う人が増えています。
名詞や動詞には「漢字」を使い、補助動詞、接続詞、副詞、形式名詞などには「ひらがな」を使う
何気なく使っているムダな言葉がないか、一度よくチェックしておきましょう。
「ご自愛」という言葉のなかに「体を大事にする」という意味が含まれているため、「お体を」と入れる必要はありません。
「(お忙しいところ/誠に/大変)お手数ですが〜/恐れ入りますが〜/恐縮ですが〜/ご面倒をおかけしますが〜」なども使い勝手のいいクッション言葉です。
「いただけますでしょうか」「いただけませんでしょうか」は、丁寧語の「ます」と「です」を重ねた二重敬語にあたり、正しい敬語とはいえません。
正しくは「いただけますか」であり、「いただけませんか」です。
相手と強固な信頼関係を築きたいのであれば、有り体なフレーズだけではなく、自分なりの言葉で「相手に対する気遣い」を示す術を身につける必要があります。
■【実践】3個の行動ポイント
【915-1】具体的な表現を使って書く
【915-2】「相手が一番知りたいことは?」を意識して書く
【915-3】書いたら、必ず読み返す
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】伝わるメールが「正しく」「速く」書ける92の法則
【著者名】山口拓朗 ・ 著者情報
【出版社】明日香出版社
【出版日】2017/2/9
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】書く力を身につけたいときに
【キーワード】文章力、ことばのチカラ、伝える
【頁 数】227ページ
【目 次】
第1章 伝わる文章の基本ルールを学ぼう
第2章 相手が迷わない 伝わるメールの書き方
第3章 「速く」書くためのシーン別フォーマット
第4章 恥をかかない 正しい敬語のルール
第5章 正しい日本語の使い方
第6章 相手を不快にさせない言葉の言い回し
第7章 メールですぐに使えるフレーズ集
この本が、あなたを変える!
伝わるメールが「正しく」「速く」書ける92の法則
山口拓朗 明日香出版社 2017-2-9
売上ランキング(公開時):ー
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
山口拓朗さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
■お知らせ
▼【聴いてね♪】書評ラジオ番組
「米山智裕のBook of the Week」
▼「いいね!」応援をありがとうございます!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。